山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

北欧の旅(その8)

2010-11-12 | 海外の旅
フィヨルド(1)

モーターボートがやってきます。
なかなか気持よさそうです。
船の免許も持っていますが、なかなか使う機会が
ありません。
昔はかなり大きなサイズの免許証だったのですが、
現在は車の免許証と同じサイズになりました。
5年に1度更新していますが、法改正で2級免許になりました。


フィヨルド(2)

太陽が顔をだしました。
時間は午後4時を過ぎていますが、まだ高い位置にあります。
日没まではまだ2時間くらいあるようです。
空の雲は冬の雲のようでした。


大きな滝

進行方向左側に、直接海に流れ込んでいる滝がありました。
山の上から海までかなりの落差があります。
ノルウェー語でアナウンスがありましたが、わかりませんでした。
日本画の巨匠、東山魁夷が描いた滝があるそうです。
もしかしたら、この滝かも知れません。



フィヨルド(3)

静かな海です。
船は水面を滑るように進んでいます。
太陽がでてくると暖かく感じます。
しかし、手持ちの気温計をみると2℃でした。



フィヨルド(4)

進行方向右側の風景です。
ここにも滝がみえます。
山はすっかり黄葉しています。
何とも形容したがい風景でした。


ネーロイフィヨルド

これも大きな滝です。
このあたりをのんびりと歩いてみたいと思いました。
途中からネーロイフィヨルドに入ったようです。
ネーロイとはノルウェー語で「狭い」という意味だそうです。
このあたりの幅は250mくらいです。


フィヨルド(5)

船から左奥を眺めています。
これなど引っくり返しても上下がわからないかも
知れません。
むしろ、水面に映っている雲のほうがきれいでした。


フィヨルド(6)

もう少し明るいところにでました。
西日がかなり強く当たっています。
山が海に向かって少しずつ低くなっています。
晴れていてよかったです。


ムンクの「叫び」

船の側面にこんな航跡ができました。
ノルウェーが生んだ偉大な画家、ムンクの「叫び」のようです。
このあと、オスロに行って実際にこの絵をみます。
きっとまた思い出すことと思います。
遠くまで点々と続く波紋が芸術作品のようでした。


フィヨルド(7)

遠くに建物が見えてきました。
あそこが終点のようです。
船はゆっくり進んでいます。


入港

グドバンゲンという港に着きました。
時間は丁度午後5時でした。
我々の乗るバスが待っています。
フロムから約2時間の船旅でした。
フィヨルド、楽しんでいただけたでしょうか?
実際にはこの数倍の写真があります。
できるだけ選んでご紹介しました。


グドバンゲンの港

港から眺めたフィヨルドです。
ここにはみやげ物屋も幾つか並んでいました。
絵ハガキなどもあり、買っている人もいましたが、
私は自分の写真で充分でした。
なお、このコースはベルゲンを基点にして周遊するチケットも
あるようです。
個人旅行でも安心して旅できるようです。
これからバスでラルダールというところに行きます。


世界一長いトンネル

途中、長いトンネルを通過しました。
このトンネルは全長24.5mで路上トンネルとしては
世界一だそうです。
トンネルの中に3ヶ所の待避所があり、それぞれ違う色で
ライトアップされているそうです。
運転手が眠くならないような配慮だそうです。
ブルーのところでバスを止めてくれました。
ここは氷河をイメージしているそうです。
約5分ほど停車し、再びバスは走り出しました。

北欧の旅(その7)

2010-11-11 | 海外の旅
出港

他の人は寒いというので、船室に入りました。
船室の窓からでも景色はみえます。
私は甲板に上りました。
気温は3℃くらいでしたが、それほど寒さは感じません。
いよいよ出港します。
フロムの街ともお別れです。

ソグネフィヨルド

ノルウェーにはたくさんのフィヨルドがあります。
その中でもここが一番大きなフィヨルドだそうです。
ソグネフィヨルドは全長204キロ、最深部が1300mも
あるそうです。
周囲には1700m級の山々連なっています。
船は鏡のような水面を時速40キロで進みます。


フィヨルド(1)

周囲の景色が次々に変化します。
遠くの山には薄く雪が積もっているようです。
黄葉も水面に映ってきれいでした。



フィヨルド(2)

進行方向左側の景色です。
船のエンジンの音も静かでした。
これから2時間の船旅です。


フィヨルド(3)

時々このような滝が現れます。
ここは陸地から歩いてくることはできません。
水がきれいだからこのように水面に映るのでしょう。
風が少しありますが、船室に入る気はしませんでした。



フィヨルド(4)

時間は午後4時くらいです。
真っ青な空の色が水面に映っています。
上下引っくり返してもわからないような景色です。
心まで透き通ってきました。



フィヨルド(5)

船尾に行ってみました。
航跡がきれいでした。
空の雲は秋を通り越して冬の雲のようにみえます。
これが北欧の空です。



ノルウェーの国旗

船尾には旗が掲げてあります。
ノルウェーの国旗をデザインしたもののようです。
風で揺れてなかなか撮らせてくれません。
10枚くらい撮ったその中の1枚です。
自分でもこのようなアングルが好きです。


小さな村

小さな村が左手にみえました。
アウルランという村で、1147年に建てられた木造の教会が
あるそうです。
まるで童話にでてくるような家が並んでいました。



オッテネス農場

左手の高いところに白い家がみえます。
オッテネス農場という農場だそうです。
あのような山の中腹によく住んでいると思いました。
陸地から道路があるようでした。
崖下には幾つもの滝がありました。



フィヨルド(6)

船は静かに進みます。
私が立っているところは甲板の操舵室のすぐ隣です。
大きな照明ランプがあり、それが風除けになってくれました。
時間が経つに連れて手の感覚がなくなりそうです。
雪山に行った時と同じく、カメラを肌で暖めながら
撮影しました。
ヨーロッパからの観光客らしい人もたくさんいましたが、
我慢できなくなったのか、みんな船室に入ってしまいました。



ミラクルな航跡

船尾からの眺めです。
航跡がきれいです。
船の航跡はスクリューが回転して起きる波が主です。
ここではその横にこのような航跡が現れます。
次々に変化するので、みていても飽きませんでした。


フィヨルド(7)

進行方向正面です。
想像していたフィヨルドはもっと波が荒いところだと思って
いました。
まるでようすが違っていました。
こんな静かな海はみたことがありません。
素晴らしい眺めでした。


フィヨルド(8)

左の山から西日が差してきました。
出港してから約1時間くらいのところです。
水に映る色が次々に変化します。
まるで油絵をみているようでした。

明日、もう一度ご紹介します。
素晴らしいフィヨルドの船旅を一緒に楽しみましょう。

北欧の旅(その6)

2010-11-10 | 海外の旅
車内表示板

車内の表示板は定期的に変わります。
今度はこの列車が走っている写真が表示されました。
実際にこのようなところを走っています。
このフロム鉄道は世界中の鉄道ファンにとって
憧れの鉄道だそうです。
1940年に開通したそうですから、かなりの
歴史を持っている鉄道です。


車窓の風景(1)

進行方向右側の風景です。
車内が空いていたので、デッキにでて写真を撮りました。
だいぶ紅葉が進んでいました。


車窓の風景(2)

このアングルを狙っていましたが、なかなかチャンスが
ありませんでした。
やっとカーブに差し掛かったので、窓から顔を出して
撮影しました。
深い谷を縫うようにして走っています。


車窓の風景(3)

進行方向右側の風景です。
このあたりの山は標高1700mくらいです。
ところどころに白い筋のようになって滝がみえます。


小さな村

今度は左のデッキからの眺めです。
小さな村がみえます。
広い草原にはヒツジが草を食べているようです。
川の流れもきれいでした。

このフロム鉄道はミュルダールからフロムまで
全長20.2キロを結んでいる山岳鉄道です。
20ヶ所のトンネルがあるそうです。



黄葉

これが黄葉(おうよう)です。
一般に日本では赤くても黄色でも紅葉(こうよう)と
呼んでいます。
北欧では黄色が多いので黄葉(おうよう)といって
区別しているようです。
でも広義の意味ではどちらも紅葉(こうよう)で
よいと思います。

なお、紅葉を「もみじ)と読む場合もありますが、
これはその中の特定の木を指す場合に使うようです。
北欧ではシラカバの仲間が多いので、このように黄色くなります。

フロム駅

約1時間の列車の旅を終えてフロム駅に到着しました。
フロムとはノルウェー語で「山間の小さな平地」という
意味だそうです。
住民は500人くらいだそうです。
標高2m、ミュルダールから一気に標高差864mを
下ってきました。
この鉄道の最高勾配は55%だそうです。


列車レストラン

駅の外に出てこの列車に入りました。
これがレストランです。
日本にもこのような列車を使ったレストランがあります。
静岡の焼津駅だったように思います。
ここで昼食です。


昼食メニュー

ヒツジの肉にキャベツ、ニンジン、ポテトです。
この前にスープがでました。
これにパンが1枚です。
山歩きではとても足りませんが、不思議とこれで充分でした。
ポテトは世界中どこに行ってもあるようです。


カエデ

食事を終えて外に出てみました。
カエデが丁度よい色になっています。
日本では赤いカエデもありますが、ここでは
黄色いカエデが多かったです。


フィヨルド

これは湖ではありません。
フィヨルドです。
これから船に乗ってフィヨルドを航海します。

カーフェリー

船は既に港に停泊していました。
車も乗せるカーフェリーです。
夏は本数が多いようですが、この期間は1日1便だけ
運行されています。
この日は車が少なく、乗客もここから乗り込みました。
15:10が出航です。


フロム

フロムはこんなところです。
左の建物が駅舎です。
ログハウス風の建物は周囲によく溶け込んでいました。
列車レストランはこの一番奥にありました。
すぐ近くには「おみやげ屋」さんもありました。
これから乗船します。
どんな船旅になるのでしょう。
明日、ご紹介します。








北欧の旅(その5)

2010-11-09 | 海外の旅
ハマナス

ハマナスが咲いていました。
この花も日本では夏に海岸で咲く花です。
園芸種としても出回っているようです。
ノルウェーの寒さにも耐えられるようです。

バスの中からの風景

バスの中からです。
ガスがでてきました。
草原の中にある白い物は牧草をビニールで包んだ物です。
冬の間の家畜の餌にするようです。


ヴォス駅(1)

ヴォス駅に着きました。
標高57m、首都オスロとベルゲンまでの距離も
書いてあります。
ホテルをでてから丁度1時間でした。
ここから電車に乗ります。


ヴォス駅(2)

駅舎全体はこんな感じです。
山の中の駅ですが、周囲の風景にマッチしていました。
日本の駅のように改札はなく、自由にどこからでも
出入りできます。
女性の駅員が1人で切符を売っていました。


進行方向

ホームから線路に降りてみました。
この方向が進む方向です。
気動車が1台止まっていました。

反対方向

反対側です。
こちら側から電車がきます。
電車がくるまで、30分くらいありました。

ヒース

駅舎のプランターの中で咲いていました。
「ノルウェーの花」だそうです。
寒さには強いようですが、暑さには弱いようです。


ベルゲン鉄道

電車がきました。
この電車はベルゲン鉄道といいます。
2等車で前から2輌目に乗りました。

客車

停車時間が短いので入口に殺到しています。
私はこの車輌の反対側から飛び乗りました。


車内

車内はきれいでした。
それぞれ好きなところに腰掛けます。
数人が乗っているだけで空いていました。


車窓(1)

進行方向右側からの眺めです。
窓の外には山岳風景が広がっています。
先ほどまでのガスは晴れてきました。


車窓(2)

左側に行ってみました。
こちらにも山の風景が広がっています。
木々も少しずつ色づいてきているようです。


ミュルダール駅(1)

約1時間でミュルダールという駅に着きました。
ここは標高866mです。
約800mの標高差を上ってきました。
ここでフロム鉄道に乗り換えます。


ミュルダール駅(2)

ミュルダールの駅です。
周囲には何もありません。
次に乗る電車がくるまで20分くらいありました。
青い空が眩しいくらいでした。


フロム鉄道(1)

フロム鉄道の気動車です。
山岳鉄道として開発されたそうです。
これから我々をフロム駅まで運んでくれます。


フロム鉄道(2)

これが客車です。
号車は指定されていました。
これから乗り込みます。


電光表示板

車内にはこの列車のルートが表示されています。
電光表示で現在の駅が赤い矢印で示されています。
一番左がフロム駅です。
終点なので乗り越す心配はありません。

車窓(3)

車窓からの眺めです。
湖のように見えるのはフィヨルドです。
荒涼とした風景が広がっていました。

ヒュース滝

途中、大きな滝がありました。
ここで臨時に5分停車してくれます。
それぞれ外に出て写真を撮りました。


滝のあるホーム

女性の車掌がホームに下りてみています。
ここで乗り遅れたらたいへんです。
全員が乗るのを見届けてから発車しました。
フロム駅まで約1時間の列車の旅です。




北欧の旅(その4)

2010-11-08 | 海外の旅
ホテル

7時間余りのドライブの末、ホテルに着きました。
ここはウルヴィックというところにある
リカブラカネスホテルです。
ホテルの裏にフィヨルドが広がっています。

フィヨルド(1)

まるで湖のようです。
この景色が見える部屋に宿泊しました。
夕方までには少し時間があります。
周辺を散策して見ました。


フィヨルド(2)

黄葉が少し始まっていました。
水面に映る木々の色がきれいです。
時間は午後5時過ぎでしたが、まだ随分太陽が
高い位置にありました。

フィヨルド(3)

右手に船が係留されています。
遊覧船のようです。
遠くの山は比較的なだらかです。
やはり氷河が削ってできた山のようです。


フイヨルド(4)

ボートもありました。
どこを切り取っても絵になる風景です。
気温は5℃くらいでしたが、風がないのでシャツ1枚でも
寒くはありませんでした。


フィヨルド(5)

かなり太陽が傾いてきました。
山が燃えるような色になっています。
刻々と変化する山の色です。
見ていても飽きませんでした。


フィヨルド(6)

一夜明けました。
日本をでてから3日目の朝です。
昨夜とはまた違った顔を見せてくれています。
朝食前までまだ1時間あります。
散歩に出かけました。


フィヨルド(7)

気温は2℃くらい、肌にあたる冷気が気持よかったです。
この船も遊覧船のようです。
ここからフィヨルドの観光にでるコースもあるようです。


ミヤマキンバイ

ミヤマキンバイのようです。
日本では北アルプスなどの比較的高い山でみることが
できます。
ここは緯度が高いので、平地でも咲いているようです。
ノルウェーで出会えるとは思っていませんでした。


ツリフネソウ

こちらはツリフネソウです。
日本では夏の終わりから秋にかけて咲きます。
よくみると尻尾がありません。
日本でみるツリフネソウは尻尾がクルリと丸くなっています。
たくさん咲いていました。

キンシバイ

こちらも春に咲く花です。
寒さにも強いようです。
日本では春先から夏にかけてよく見かけます。

フウロの仲間

フウロの仲間です。
きれいなムラサキ色をしていました。
外を歩いているとどうしても花に目が奪われます。
この時期はもう花はないと思っていたのですが、意外と
たくさんの花が咲いていました。

ホテルの中庭

ホテルの中庭です。
ここでのんびりとコーヒーでも飲んだら最高だと
思います。
残念ながら時間がありませんでした。


ホテルの玄関

ホテルの玄関です。
中国などのホテルと比べると意外と質素です。
でも北欧らしい雰囲気がありました。
この玄関を入って真っすぐ進むと先ほどの中庭です。
これからバスで駅に行き、電車の旅にでます。

北欧の旅(その3)

2010-11-06 | 海外の旅
山岳道路

いよいよ道路が山岳道路のようになってきました。
北に向かってまっすぐ走っています。
右側がフィヨルドです。

自然に優しい屋根

途中で滝に寄りました。
着いたところにあったお土産屋さんです。
屋根に草が生えています。
こうすることによって自然に優しい住まいになるそうです。
前に立っている人形は「魔除け」とか「幸せを呼ぶ人形」とか
呼んでいました。
小さな物がみやげ物として売られていました。


スタインダール滝(1)

かなり大きな滝です。
右に大きく回り込んで登る道があります。
滝の裏側が見えるようなので、行ってみました。


スタインダール滝(2)

滝の裏側に近づきました。
しぶきが弾けてきれいでした。
太陽が透けて見えました。


滝の裏側

滝の真後ろです。
これを「裏見(うらみ)の滝」というそうです。
別に滝に「恨み(うらみ)」がある訳ではありません。(笑)
ゴーゴーという音が凄かったです。

滝の反対側

反対側にでました。
向こうに見える草原と空の色がきれいです。
滝の洗礼を受けてこの先も天気がよさそうです。



ヒツジ

バスに戻ります。
途中にヒツジが草を食べていました。
近づくと急ぎ足で去って行きます。
恥ずかしがり屋のヒツジ達のようでした。


ハダルゲンフィヨルド(1)

再びバスに乗って進みます。
進行方向、右側にフィヨルドが広がっています。
まるで大きな川か湖のようです。



ハダルゲンフィヨルド(2)

道路はこの左側に続いています。
これが海とは信じられません。
ここはハダルゲンフィヨルドといいます。
波もなく穏やかでした。



ハダルゲンフィヨルド(3)

フイヨルドとは「氷河が削ってできたV字谷」だそうです。
そこに海水が入り込んでいます。
水深はかなり深いようです。
ノルウェーにはこのようなフィヨルドが数え切れないくらい
あるそうです。
遠くに白く雪を被った山が見えます。



ハダルゲンフィヨルド(4)

なかなか幻想的な風景が広がっています。
バスの窓からの風景ですが、降りてみたくなります。
雲が丁度よい具合にたなびいていました。

ハダルゲンフィヨルド(5)

小さな船がポツンと浮かんでいます。
釣りでもしているのでしょうか?
透明度も高いようです。
穏やかな風景でした。


狭い道路

時々こんな狭いところを通ります。
40人以上乗れる大型バスです。
対向車がくるとすれ違いが難しいと思いました。
右側は大きく切れ込んでいます。
落ちたらたいへんです。


ハダルゲンフィヨルド(6)

このような景色がどこまでも続きます。
水面に山がきれいに映っています。
山は少し黄葉しているようです。
ノルウェーの空はどこまでも澄み切っていました。



今日はこれから雲取山に行きます。
今晩小屋に泊まり、明日の夜帰る予定です。
従って明日はお休みです。
ご訪問やコメントのご返事もできなと思いますが、ご容赦ください。



付 録

北欧の旅から帰った翌日登ってきました。
群馬県にある山ですが、なかなか厳しい岩山でした。
お時間のある時にご覧ください。










北欧の旅(その2)

2010-11-05 | 海外の旅
展望(1)

ベルゲンの街をズーミングしてみます。
ここは幾つもの入り江が入り組んだフィヨルドの
港街です。
昔から漁業で栄えたそうです。
このあと、下に降りて散策します。


展望(2)

遠くに見える山々が雲海に浮かんでいます。
雲海は日本の夏山でたくさん見ています。
でもここのほうがスケールが大きく感じました。
はるか向こうには大きな海が広がっているようです。


魚市場

ケーブルカーで下に降りてきました。
少し歩いたところにこんな広場がありました。
ここは魚市場だそうです。
この日は日曜日だったのでお休みでした。



日本人ガイド

この日のガイドさんです。
日本人ですが、ノルウェー人と結婚してこの街に住んでいる
そうです。
人数が多いので、旅行会社から「音声ガイドシステム」を
渡されました。
これも初めての経験でした。


ブリッゲン地区

この地区は世界遺産に指定されているそうです。
ここは1200~1300年代に活躍した「ハンザ商人」の拠点となった
ところだそうです。
その当時の家並みがそのまま残っていました。



マンホール

足元にあったマンホールです。
この街のようすが描かれています。
世界遺産に相応しいデザインだと思いました。



木造の建物

街の裏に入るとすべて木造の建物がビッシリ並んでいます。
床はすべて板張りでした。
2階に荷物を運ぶフックのようなものも取り付けてありました。


裏通り

このあたりはかなり近代化されています。
裏通りのようで、車は少なかったです。
ノルウェーの面積は日本とほぼ同じくらいだそうです。
人口は約480万人、言語はノルウェー語です。
また通貨もノルウェークローネ(NOK)でした。
今回訪ねた4ヶ国のうちフィンランドだけがユーロで
他はすべて自国の通貨を使用していました。
どの国の通貨も成田で両替できました。


バイキング時代の勇者

再びバスに乗って移動します。
街の真ん中にこんなモミュメンとが建っていました。
バイキング時代の勇者の像だそうです。
車窓から撮りました。



港町(1)

10分ほど走ってバスを降りました。
波もなく静かな入り江です。
正面の小高い山が先ほどケーブルカーで登った
展望台のようです。
気温は8℃くらいでしたが、風がなかったので寒くは
ありませんでした。

港町(2)

船がたくさん係留されています。
ベルゲンは人口が約25万人、主な産業は石油・ガス・漁業だそうです。
魚はタラが多く日本にもたくさん輸出しているようです。
そういえば日本のスーパーでも「ノルウェー産」と書かれた魚を
みることがあります。


昼食

ここで昼食でした。
メニューにフィッシュボールと書いてあったので、どんな料理かと
期待していました。
出てきたのは「ハンペン」でした。
これにはみんな大笑いでした。
ハンペンをナイフとフォークで食べたのも初めてでした。


道路

バスに乗り、ハダンゲルフィヨルドに沿って1時間くらいの
ドライブです。
両側の木々が少し色づき始めています。
交通は右側通行でした。
なお、ノルウェーとは「北への道」という意味だそうです。
まさに北に向かって走っていました。


フィヨルド

これがフィヨルドです。
まるで湖か流れのない川のようです。
このような風景がずっと続いていました。
走っている車窓からの撮影なので、画像が乱れて
しまいました。
雰囲気だけ感じてください。

北欧の旅(その1)

2010-11-04 | 海外の旅
成田の出発ゲート

10月9日から16日まで北欧4ヶ国の旅に
行ってきました。
今回は山登りはありません。
成田からデンマークのコペンハーゲンに飛びます。
搭乗ゲートです。


搭乗機

飛行機はスカンジナビア航空(SAS)です。
コペンハーゲンまで約11時間の空の旅です。
成田を飛び立つと北に針路をとり、新潟から佐渡の上空を
飛ぶようですが、生憎と雲が多く佐渡は見えませんでした。


機内食(1)

しばらくして機内食がでました。
野菜中心でしたが、お寿司が少しありました。
ビールはデンマークのビールだったと思います。



機内食(2)

コペンハーゲンに到着する前にもう一度でました。
今度は軽食です。
お蕎麦が添えてありました。


コペンハーゲン空港

11時間のフライトを終えてデンマークのコペンハーゲンに
到着しました。
日本とコペンハーゲンとはマイナス7時間の時差があります。
到着した時は現地時間で午後4時でした。
ここで乗り換えてノルウェーのベルゲンに行きます。


乗り継ぎ案内板

乗り継ぎの案内には日本語もあります。
ここで約4時間待ちました。
空港はかなり広く軽食やコーヒーを飲むところも
ありました。
国際空港はどこも設備がよいようです。



ベルゲンのホテル

午後11時過ぎにベルゲンのホテルに入りました。
翌日は9時30分にホテルを出発ということでした。
早く目が醒めたので、ホテルの近くを散歩することに
しました。


ヤナギラン

ヤナギランがまだ咲いていました。
ノルウェーで初めて出会った花です。
日本では夏に咲く花です。
この日の気温は5℃くらいでした。
かなり寒さにも耐えられるようです。



朝日

太陽が木陰から顔を出してきました。
ノルウェーにきて初めての朝日です。
時間は午前8時頃でした。
日本よりかなり日の出が遅いようです。
手前はロータリーになっていて、車が方向転換します。
お互い譲り合ってうまく方向転換していました。


移動に使ったバス

約1時間ほど散歩してホテルに戻りました。
ホテルの周辺は木々に囲まれ、特に珍しいものは
ありませんでした。
ノルウェーに到着した日も含めて4日間滞在します。
その間ずっと我々を運んでくれるバスです。
今回は31名という大人数のツアーでした。
私としては初めての経験でした。


ケーブルカー

20分ほど走ってブリッゲン地区というところに行きました。
ここからケーブルで山の上に上ります。
まだ早い時間だったので、ケーブルは空いていました。


展望(1)

フロイエンという山の展望台です。
ここからの眺めは素晴らしかったです。
初めて見るノルウェーの街です。
大きな半島が突き出していてたくさんの家が建っています。
雲が丁度よい具合にかかっていました。


展望(2)

左奥の眺めです。
ノルウェーには高い山はないようです。
たくさんのフィヨルドがあり、それが複雑に入り込んでいるようです。
山はその昔氷河が削ったようで、比較的滑らかな感じがしました。
今回はベルゲンを基点にしてソグネフィヨルドを訪ねます。
数日後、詳しくご紹介します。

栂海新道(最終回)

2010-11-03 | 新潟の山
白鳥小屋

白鳥小屋に着きました。
栂海山荘を出発してから、約4時間でした。
ここも立派な小屋です。
朝日小屋からは約11時間です。
少し急げば10時間くらいで歩けそうです。
もう少し昼間が長い時期ならこの小屋まで歩くことが
できそうです。
この小屋も無人小屋です。


白鳥山

ここは白鳥山の頂上です。
標高1226.9mとあります。
日本海までまだ1200m以上下らなければなりません。


白鳥山の案内板

こんな案内板がありました。
北アルプス最北の1000峰だそうです。
この山の周辺には地下資源が多く、宝の山のようです。



はるか彼方の日本海

はるか彼方に日本海がみえます。
街は糸魚川あたりでしょうか?
近くを流れる姫川はヒスイの原石が採れるそうです。
海岸を探すとそのカケラがあるようです。


登山道

沢に沿った登山道です。
濡れていると滑りやすいところです。
また深く削られたところもありました。


オニシオガマ

オニシオガマが咲いていました。
シオガマの仲間でも一番大きな花です。
やはり夏の花ですが、幾つか残っていました。


ツルアリドウシ

ツルアリドウシの実です。
小さな花が2個並んで咲きます。
その花の痕跡が目玉のようになって残っています。
この実を1両とも呼んでいます。
ちなみにヤブコウジを十両、カラタチバナを百両、
千両、万両は庭木としても植えられています。
これからの里山でも楽しむことができます。


坂田峠

坂田峠に着きました。
ここには林道があります。
タクシーを呼ぶこともできるようです。

坂田峠の案内板

昔から重要な峠だったようです。
明治時代には鉱山も栄え、芸者さんが人力車で通ったそうです。
この近くに古びたお地蔵様がポツンと鎮座していました。


立山杉

大きな杉の木です。
立山の美女平から室堂までのアルペンルートの両脇に
大きな立山杉がたくさんあります。
また番場島から剱岳に登る早月尾根にもたくさんありました。
途中の早月小屋に泊まって、翌日は剱岳をピストンし、
そのまま番場島まで下りました。
約10時間くらいかかる長いルートでした。
もう2年前になりましたが、こんな杉をみると当時のことが
しっかり思い出されました。


入道山

生い茂るブナ林を通り、尻高山を過ぎたところにありました。
これが最後のピークのようです。
ここを過ぎれば日本海は近いようです。
周囲にはクマササも多くなり、里山のようでした。


登山口

入道山から約30分くらいで登山口に到着しました。
この看板のしたで「バンザイ!」をして記念写真を撮りました。
栂海山荘を薄暗いうちに出発して約9時間の歩程でした。
朝日小屋からは約16時間です。
国道8号線がすぐ目の前を走っています。
いつもここを車で通る時に目にしていました。
やっと長い間の念願が叶いました。


日本海への入口

8号線を渡ったところに「親不知観光ホテル」があります。
その脇から日本海に降りることができます。
ここまできたら日本海を見ない訳には行きません。
降りてみることにしました。


日本海(1)

降りる途中からみえた日本海です。
朝日岳の頂上からも眺めました。
もうすぐ近くで会えます。


日本海(2)

海岸に下りました。
大きな波が打ち寄せてきます。
もう夏は終わり、秋の海になっています。
これが冬になると手がつけられないくらい暴れます。
この日も雲が多く、佐渡はみえませんでした。
栂海新道、よい天気に恵まれた山行でした。
北アルプスの地図でやっと日本海まで繋がりました。



長いシリーズにお付き合いありがとうございました。
明日から「北欧の旅」をご紹介します。

栂海新道(その13)

2010-11-02 | 新潟の山
夜明け前

翌日は早めに朝食を済ませて小屋を出発しました。
まだ薄暗いのでヘッドランプを点けています。
東の空が少し赤くなってきました。
ひんやりとした冷気が気持をすっきりさせてくれます。

夜明け

少しずつ赤くなってきます。
日の出前のきれいな空です。
しばらく足を止めてみていました。

ご来光

ご来光の瞬間です。
新しい1日の始まりです。
この日の無事を祈って歩き出しました。


登山道(1)

ブナ林に囲まれた登山道です。
朝の光が暖かくなってきました。
静かな歩きができそうです。


クルマバハグマ

葉っぱが車輪のように輪生しています。
花はハグマ独特の姿です。
たくさん群生していました。


菊石山

菊石山の頂上です。
小屋をでてからここまで約2時間でした。
これからも幾つかのピークを越えるようです。




遠くの空に虹が現れました。
下界で雨が降ったようです。
時間は朝の7時頃でした。



登山道(2)

しばらくはこのような樹林帯の中を
歩きました。
登山道はしっかり整備されています。
気持よく歩けました。


下駒ヶ岳

下駒ヶ岳です。
ここまでの登りはかなりキツかったです。
先ほどの菊石山より30mくらい高い山です。
展望はありませんでした。


降りてきた山

振り返ってみました。
右奥の台形の山が犬ヶ岳です。
その稜線を左にたどるとポツンと小屋がみえます。
朝出発した栂海山荘です。
その下の尾根をまっすぐ降りてきました。
ここまで約2時間半の歩程でした。


遠くに見える白鳥山

正面奥の山がこれから向かう白鳥山です。
頂上に小屋がみえます。
まだ1時間以上かかりそうです。
あの頂上まで行けば日本海がみえそうです。



秋の空

秋の空が大きく広がっています。
今年はなかなかこのような秋空に恵まれません。
いきなり寒くなってしまいました。

歩いてきた尾根

歩いてきた尾根がよくみえます。
右奥の山が犬ヶ岳です。
もうあんなに遠くなりました。
ここまでもかなりたくさんのアップダウンがありました。
まだまだ日本海までは長いようです。

栂海新道(その12)

2010-11-01 | 新潟の山

登山道

明るい登山道です。
この先は大きな下りになっています。
空の雲が夏を思い出させてくれました。


歩いてきた尾根道

長い尾根道です。
幾つものピークを越えてきました。
誰も歩いていないのが不思議なくらいでした。



ヤセ尾根

このようにヤセているところも幾つかあります。
雨の日は滑りやすいので要注意です。
岩は意外としっかりしていました。


犬ヶ岳への登り

犬ヶ岳への登りです。
ナナカマドの実は赤くなっていましたが、
葉っぱはまだでした。
標高が低くなるに従って紅葉も少なくなっています。
今年の紅葉はかなり遅れているようでした。


犬ヶ岳の頂上

犬ヶ岳の頂上です。
標高1593m、朝日岳の標高が2418mですから
825m降りてきたことになります。
ここはかなり広いところでした。
二等三角点が置かれていました。


栂海山荘と尾根

右下に赤い屋根の小屋がみえます。
これから目指す栂海山荘です。
左に連なっている尾根が栂海新道です。
小屋に泊まった翌日歩くルートです。
ガスがかかってきて日本海はみえなくなりました。


栂海山荘(1)

小屋に到着です。
朝日小屋を出発してから8時間15分の歩きでした。
ペンキは最近塗られたようです。
遠くからでもよく目立ちました。


栂海山荘(2)

小屋の正面です、
入口が2ヶ所あります。
この小屋は無人小屋で利用料¥1000を箱の中に入れます。
なかなか立派な小屋でした。


キジ場

「キジ場」と書いてあります。
トイレは小屋の外にありました。
周囲は竹で覆われています。


トイレ(1)

左奥にあるトイレです。
中国のトイレを思い出しました。
土を掘って板を渡しただけでした。


トイレ(2)

右にももう1ヶ所ありました。
ここは横から見えないよう囲いがあります。


トイレ(3)

足場はしっかりしていました。
風が強いと少し苦労するようです。
この日は雨でなくてよかったです。

小屋の前の広場

小屋の前には鉄板を敷いた広場があります。
ヘリポートになっているようです。
左奥が先ほどのトイレです。
夜中に懐中電灯を持って行ってみました。
ササが揺れる音がすると何となく不気味でした。


室内

室内は板張りになっています。
ここに毛布を敷いてシュラフ(寝袋)に潜り込みます。
ゆったり寝ることができました。
食事はお湯を沸かしてできるアルファ米です。
それにインスタント味噌汁だけの簡単なものでした。
今はお湯さえあればいろんなアルファ米があるので、
便利です。
今回は赤飯、五目御飯、ピラフなどを持参しました。



昨日、テンプレートを変えたら文字まで大きくなりました。
いろいろやっていたら元に戻りました。
ご迷惑かけたと思いますが、お詫び申し上げます。