テレビじじいの観戦日記

いろいろ幅広く

藤井聡太七段、感想戦も強かった

2019-02-16 23:00:02 | 将棋
朝日杯将棋オープン戦。藤井聡太七段が今絶好調の渡辺明棋王を破って2連覇を果たした。
Abematv解説の深浦康市九段は、渡辺のしかめつらを「こんな表情見たことない」。
終局後、大盤解説会場で、佐藤天彦名人との問答は、いつもの渡辺の明朗さなんだけど、ちょっぴり自虐をまじえて会場の笑いを誘う。
途中からダメだった、ダメだったという完敗ムードだったところへ、藤井がこれを渡辺にやられると嫌だったという手を披露。それがずいぶんいい手だったらしい。
まだまだ今回ぐらいは、渡辺が勝つところを見たい気分だったんだけどなあ。

広瀬八段長寿の金さん銀さん囲い、231手で深浦九段破りタイに

2018-08-28 09:59:46 | 将棋
竜王戦挑戦者決定3番勝負第2局で、広瀬章人八段が日付の変わる熱戦の末、231手で深浦康市九段を破り、タイに追いついた。
ニコニコ生放送、夜の9時過ぎだったかな、そろそろ決まったころだと、画面の前に戻ったら、広瀬は、5八の王様を金3枚、銀2枚で囲んでいる。手持ちの銀を5九の守りに投入したら何囲いというんだろうと、視聴者から名称を募集している。四畳半囲いに決定だとか。意味不明。その後、ヒルズ囲いにしたみたい。金満家の王様の住まいにふさわしいか。
テレビじじいは、金さん銀さん長寿囲いがいいなあ。ただ解説を聞いていると、広瀬王はすぐに攻め落とされる感じ。長生きはできないか。
5九銀は打たれなかった。広瀬は113手目、3枚目の銀を7八に打って、ちょっと横長になったけど、金さん銀さん囲いを作り上げた。
両者秒読みになっても深浦の攻め広瀬の受けが延々と続いた。ついに広瀬に攻撃機がまわってきた。
鈴木環那さんが「零時を過ぎました」といってすぐ、231手で終局した。
金さん107歳、銀さん108歳で亡くなっているから、この対局は二人合わせた215歳を超える長寿となった。

豊島初タイトル、まさしく主役だ

2018-07-18 10:12:14 | 将棋
ワールドカップが終わるまでに、この19歳の新スターの名前を覚えるぞ。
なんとも情けないけど、それがテレビじじいの宿題となっていたロシア大会。
やっと言えるようになった。
エムバペ。
フランスが優勝するまで勝ち残ってくれたもんで、エムバペだったっけ、エムペバだっけなどと迷わずにすむようになった。
最後は世代交代に成功したチームが笑った。

話変わって将棋界。羽生善治棋聖から豊島将之八段がフルセットの末、棋聖位を奪取した。8大タイトルを8人の棋士が保持する大混戦になった。羽生1強、永世七冠の時代からタイトル100期の目前で、一気に世代交代が進んだ感じがする。
群雄割拠ではあるけれど、春の主役は豊島だった。A級プレーオフと王将戦7番勝負に過密日程で挑み結果が出なかったのは残念だったろう。けれど名人防衛の佐藤天彦名人よりも、高校生になった藤井聡太七段よりもすごかった。
猛暑の季節になっても勢いは衰えず、とうとう初タイトル獲得。主役の座はまだ続いている。黒星スタートだけど王位戦七番勝負がおもしろくなってきた。


異次元の一局、佐藤名人防衛

2018-06-20 23:51:56 | 将棋
名人戦第6局、先手の佐藤天彦名人が挑戦者羽生善治竜王を破り4勝2敗で防衛するところをニコニコ生放送で。渡辺明棋王の明解な解説どおりに佐藤の飛車が成り込んで、ありゃ、画面のソフト評価値が佐藤のプラスに。
びっくり。
ずっと微差で佐藤がリードしていた。それが夜戦になって羽生逆転の数字が出た。それがまた佐藤プラスになってそのまま押し切った。
渡辺棋王は
どこでひっくり返ったのかわからないほど難しい将棋だった
と振り返った。
最後の方は負けかなと思う場面が多かった、と佐藤。
いい将棋だったんだろうけど、ド素人には難解どころか、ちょっと異次元の世界。ハラハラ・ドキドキできない一局だった。
先日の棋聖戦第2局は、羽生棋聖に挑戦した豊島将之八段が局後、「うっかり」を繰り返すほどの逆転。abematvだったかニコ生だったか、ちょうど現地から立会いの藤井猛九段が出演中で、将棋盤を動かして羽生の勝ちになったと解説してくれて、これはド素人にもよくわかったのだけれど。


叡王戦が序列第3位ってほんとう?

2018-05-31 18:09:55 | 将棋
将棋界は叡王が格上げされて8大タイトルになったんだそうだ。高見泰地六段が26日の第4局で金井恒太六段を破り、ストレートで叡王になったのはニコニコ生放送で見た。
それでえっと驚いたのは、このタイトルが8つのうちの第3位に扱われるという話。ネットで見たのだったかな。
竜王が名人の上とされたときもへえだったけど、叡王が第3位は落ち着かない。賞金順だという一覧表も見たんだけど。

日本将棋連盟のサイトに棋士データベースというページがある。
そこでタイトル保持者10人(永世、名誉称号有資格者を含む)が写真付きで紹介されている。
3人ずつ上から下に並べられていて、最上段は左から羽生竜王、佐藤名人、高見叡王だ。
2段目は菅井王位、中村王座、渡辺棋王。
3段目は久保王将、谷川十七世名人、佐藤永世棋聖。
4段目に森内十八世名人だ。

日本将棋連盟主催棋戦一覧のページでも、叡王戦は最上段。タイトル保持者の序列と同じ位置を占めている。

羽生永世七冠はなんか妙な気分だろうな。全タイトルの永世称号を獲得したと思ったら、後出しじゃんけんみたいにもう一つ出てきちゃったんだから。

藤井聡太七段誕生の夜、清宮幸太郎には代打

2018-05-19 11:56:45 | 将棋
藤井聡太七段誕生の瞬間はニコニコ生放送で見た。
郷田真隆九段がここでは詰みがあると大盤で各通り手際よく並べて見せてくれた瞬間、船江恒平六段は藤井陣に手を伸ばした。
「形作りですね」と郷田九段。
次に藤井に王手されて、船江が投了した。
ド素人のテレビじじいには、けっこう長手数の詰みで、郷田九段の切れ味に凄みを感じさせられた。
すぐNHK総合にしたら、なんと最年少七段の速報テロップ。直後のニュースウオッチ9のトップもこのニュースだった。すごい。
なにがすごいって、ファンの夢というか願望を次々実現してくれることだ。
この日、ワイドショーの話題を二分していたのは日大アメリカンフットボール部の悪質反則だった。長期にわたる絶対的権力者がいて、パワハラあるいは忖度があった? 今の政府を連想させられ、不快だった。藤井七段誕生は、それと別世界のさわやかニュースだった。
同じ夜、清宮幸太郎はチャンスで代打を出されてしまった。スポーツニュースで知った。左投手だからっていったって、清宮の代わりに出てきた杉谷拳士の対左投手3打数1安打だといっても左右トータル打率2割に届いてないんだものな。
ファンの夢を実現するって簡単じゃない。
大谷翔平は負け試合だったけど6号ホーマーを放ったと知った。
すごい。
ワールドカップに向けて、サッカー日本代表の発表があるなんて忘れていた。
無理な願望だと分かっているのに実現しないとなったら不満になる、そんな6月が待っているのか。
西野ジャパンすごい、と言ってみたいよ。

渡辺棋王防衛にホッと

2018-03-30 19:31:32 | 将棋
渡辺明棋王がフルセットの末、永瀬拓矢七段を破り防衛に成功した。ニコニコ生テレビとAmebaTVを行ったり来たりしながら観戦。何かホッとさせられた。
だって、2017年度の渡辺は何かに祟られているみたいだったもの。
竜王から陥落、羽生善治永世七冠誕生のアシストをしてしまった。A級からも陥落。さらに棋王まで失えば踏んだり蹴ったりではないか。
今期、渡辺は後手番で勝率3割を切っているらしい。振り駒で先手になったのは、「踏んだり蹴っ」ぐらいで踏みとどまってツキは残っていたのかもしれない。
投了直前、永瀬が涙を堪えているようにもみえた。何年前だっけ、棋聖戦でもフルセットで羽生に負けているんだなあ。

豊島八段、マーチマッドネス終わった

2018-03-18 23:28:24 | 将棋
3月2日のA級最終戦から始まった豊島将之八段の超過密連戦が終わった。米カレッジバスケ風にいうなら、マーチマッドネス。18日までの17日間で9日間、長時間の真剣勝負に明け暮れた。
特にひいきにしていたわけではなかったのに、テレビじじいも思わず「がんばれ!」の気分になって観戦した。
王将戦は久保利明王将に防衛を許し、A級プレーオフは、3人抜きの末、待ち構えた羽生善治竜王にストップさせられた。
王将位奪取も名人戦挑戦も果たせなかったけれど、今夜だって見せ場はあった。
そろそろ佳境かな、とAbemaTV の生中継を見たら、終盤、羽生が緩手を指したのではないかと検討している。ところが、豊島勝ちにはならないとわかってくる。つかの間、おもしろい!と色めき立ったんだけどなあ。

棋界年度末の主役、豊島八段勝利

2018-03-12 23:34:33 | 将棋
名人戦挑戦者を決める変則トーナメントで、豊島将之八段が広瀬章人八段を破るところをニコニコ生テレビでじっくり観戦した。
聞き手竹部さゆり女流三段のツッコミに、解説の 三浦弘行九段がやんわり受けてたってあきない。
じっくりとはいっても、中盤までは時々のぞくだけで気楽なもんだけど、対局者、特に過密日程の豊島は大変だろうな。
6人プレーオフは、豊島が最後で三浦、広瀬に連敗したからだから、混迷の当事者集合といえなくもない。
豊島はあと2人抜けば挑戦権までこぎつけたけれど、並行して王将戦に挑戦していて、ほんと年度末の主役だ。
東京に泊まって、明けると王将戦第6局の長野県松本市に移動し、翌日から2日がかりの対局が待っていて、そのあと18日には羽生善治竜王との変則トーナメント4回戦に臨む。
ますます、がんばれと言いたくなってきた。

そっくり 杉本ー藤井師弟対決

2018-03-09 10:10:23 | 将棋
藤井聡太六段が師匠の杉本昌隆七段を破った王将戦の1次予選を囲碁、将棋チャンネルで。前日の王将戦7番勝負第5局より騒がれるという変則ぶりだけど、しょうがないんでしょうね。
「師匠は長手順の将棋にしたいようだった」と、杉本と交流のある解説、深浦康市九段。攻めの鋭い藤井とは対照的な棋風。
似てないな。
と思っていたら、こんなシーンが
聞き手の塚田恵梨花女流「藤井六段は指しませんねえ」
深浦九段「いま席を外していますよ」

なぜ間違えたかというと、師匠が盤面に身をのりだすように考慮中、盤面が頭で少し陰になっていたからだと塚田女流。なあるほど。このごろしょっちゅう中継される藤井戦。頭で盤面が隠れることが多いものな。対局時の姿勢が師弟そっくりだったんだ。


放送事故? 王将戦第五局の囲碁・将棋チャンネル

2018-03-07 17:48:17 | 将棋
王将戦第五局2日目の朝、囲碁将棋チャンネルが生中継をしてくれるというんで見に行くと。
しばらくお待ちください、と画面上部に1行字幕が出ていて、どこの川やら滝なのやら、自然の動画が流れていて、将棋はなし。
50分ほど待たされて、次の番組の時間になっちゃった。アナウンスもなければ詳しい説明もなかったのにびっくり。番組の最初のところは見てないんで、そこで告知があったのならごめんなさい、だけど。
夕方5時からやっと生中継を見られた。
冒頭、
機器トラブルにより生放送をお届けすることができませんでした。
とお詫びのフリップ。
聞き手の 安食総子女流初段が同様のお詫びをしていた。
放送は、後手の豊島将之八段が久保利明王将を投了に追い込むところが見られたので、ま、結果オーライなのかな。
カド番の豊島が2勝3敗に盛り返したんだけど、この両者の戦いは激しい。
2日のA級最終局、両者勝てばプレーオフ、1人だけ勝ったら即名人挑戦だったのに、2人とも負けて、6人の変則トーナメントになってしまった。
順位が下の久保ー豊島戦が4日にあったばかり。豊島勝利の翌日には島根県に移動、6、7日に2日制の対局という過密スケジュールだ。
27歳が42歳に連勝したわけだ。
豊島の名人挑戦にはあと4人抜かなければならない。その最後で待ち構える稲葉陽八段が副立会人として豊島ー久保戦をじっくり見ていた。豊島の道は険しいなあ。

渡辺棋王が降級 ブログ更新!に感動 必読です

2018-03-03 10:51:41 | 将棋
将棋界のいちばん長い日。生中継はテレビではなくネットで見る時代になった。
朝の10時からずっと付き合うほどディープではない。それでも夜の8時ごろからAbemaTVとニコニコ生放送を行ったり来たりしていた。
ニコニコに空き番の羽生善治竜王が登場、45分間の解説を軽妙に見せてくれたあたりからニコニコに固定した。
有料会員に追い出されることもなく、午前0時過ぎの決着まで見届けた。
ニコニコはソフトの形勢判断を見せてくれる。解説者は間違えると恥ずかしいだろうから、形勢判断に慎重だ。ソフトはいやもおうもない。
敗勢の渡辺明棋王。一瞬、わずかだけれどプラスに振れたらしい。糸谷哲郎八段が人間にはわからない、とそこを解説したがっていた。他にも切迫した対局があって実現しなかったのはちょっぴり残念。
6人プレーオフの大混戦もすごかったけれど、渡辺明棋王の陥落はショックだった。A級に早く上がってこいと期待し、すぐにも名人挑戦だと思い込んでいた。8期、挑戦なしだった。
渡辺明ブログが更新されているのにびっくり。つらい敗戦翌日の午前中だもの。

局後の検討中、報道陣が入ってきたので陥落を悟ったそうだ。

こんな時、将棋にもコーチがいれば、
とまで自分をさらけ出している。

脱帽! 感動!
テレビじじいは、ますますファンになった。巻き返しを期待します。

がんばれ井山で吉原由香里六段らドキドキ放送

2018-02-07 22:09:18 | 将棋
将棋のカテゴリーしかなくてゴメン。
世界のメジャー棋戦だというLG杯棋王戦決勝3番勝負の第1、2局を囲碁将棋チャンネルで。
第1局。ちょっとのぞいてみた瞬間、趙治勲名誉名人・25世本因坊が大盤解説していて陽気に黒の勝ちと断定。退席するところだった。
井山裕太七冠の勝ちなのか、と観戦はやめにしたんだけれど、朝刊を見たらびっくり。最初やや優位と見られたのが中押しで敗れたとある。
何がびっくりって、新聞が2段だとか3段だとか見出しをつけて速報していることだ。
そんなにすごい棋戦なんだ。
で、第2局終盤を囲碁将棋チャンネルで。聞き手の吉原由香里六段も解説の高尾紳路九段も大盤操作の寺山怜五段もがんばれ井山で半目勝負をハラハラどきどき。19歳の中国、謝爾豪五段に小さなミスがあったらしいとか最後の最後で井山マジックが出ただとか、よくわからないけれど吉原六段の悲鳴とも歓声ともつかない騒ぎの中で、井山の半目勝ちが確定、勝負は翌日の第3局に決着することになった。
久しぶりに見る吉原六段。寺山五段を「テラヤマくん」と呼んでいる。貫禄でたなあ。
そうか大盤解説は電気式というかコンピューター式というか、映像なんだ。高尾九段のいうとおり瞬時に図面を進めていく寺山五段も手練の早業というか、強そうだなあ。
終局。井山七冠が一人でつくっていた。謝五段は全く手を出さない。日本式に慣れないから?
この放送の解説でも使っていたけれど、瞬時に計算してくれるソフトまかせで盤面は作らないのが中国式なのかなあ。

久保王将のニ歩?にびっくり

2018-02-04 20:16:04 | 将棋
王将戦第3局を毎日新聞の棋譜速報でチラチラ観戦。あれっ、久保利明王将が9筋で2歩をやっている。
それなのに反則負けにもならず、対局が続いている。
なぜだか知らないけど、挑戦者豊島将之八段が9九の香車を龍で取ったら、龍が久保方の歩になってしまった。
9六に久保の歩がいるから、9九の歩と合わせて2歩の図面だ。
その後、豊島が龍を動かしても久保の歩として表示されたまま終局まで行っちゃった。
きょうのテレビじじいは、豊島デー。
NHK杯で勝って、以前の18歳のころの銀河戦で勝って、王将戦は負けて1勝2敗となった。

渡辺棋王が三浦九段を粘りの大逆転

2018-01-26 11:58:34 | 将棋
このごろの将棋中継、けっこう見ている。まあ、つまみ食いで終盤だけが多いんだけど。
糸谷哲郎八段がB級1組で8戦全勝と星を伸ばしA級昇格を決めた場面、藤井聡太四段がC級2組で8連勝し昇級へあと1とした場面、きのう藤井が2017年度50勝目とした場面。
どの対局も差がついていてそのまま押しきる展開。どうもスリルがない。
さらに、さっき終わった朝日杯将棋オープン戦本戦の渡辺明棋王と三浦弘行九段の対局も、後手の渡辺王を三浦が左右から包むように挟撃。AbemaTV の飯島栄治七段と大平武洋六段のダブル解説では、ああやってもこうやっても渡辺は風前の灯となっている。
あーあ、きょうもか。スリルないなあ。
それがそれが。お互いに1分将棋だったけど、解説にない手を三浦が指して、渡辺が逆転したのではないかとなり、渡辺のハダカの王さまが5一だったかな、逃げたところで三浦にやる手がなくなってしまった。
高段者2人がかりの解説だから、まさか早くから渡辺が勝ちを読みきっていた、なんてことはないだろう。粘りの大逆転だった。