浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

甲虫 BBC放送録音集

2009年01月11日 | 芸能
正月は温泉で腰の治療に専念することを口実に、仕事を完全に忘れて遊び呆けてゐたが、そのツケが廻って来ぬうちになんとかしなければいけない。そのため、まず手元にある書類を目につかない場所に移しておいた。そして、以前から宿題になってゐた下宿先の娘からのリクエストである、ビートルズのLPのMP3変換をしながら、懐かしいサウンドを聴いて仕事のことを更に忘れようとしてゐる。

僕は、高校時代に一時期クラシック音楽を離れ、ビートルズに傾倒したことがあった。次いでQueenにものめり込み、その勢いでKISS,Sweet,デヴィッド・ボウイー、シーバスリーガル、芋焼酎黒麹など、ロックの世界に首を突っ込んで逝ったのだった。ロックバンドと称して、練習会場のピアノを破壊したり、会場そのものへの出入りを禁止されるやうな悪行三昧を繰り返し、さぞかし迷惑な存在だったのだらうと思ひ出しながら喜びで身が打ち震える思ひだ。

ビートルズのLP盤に関しては、市販の全タイトルは勿論のこと、シングル盤のみでのリリース曲やプライヴェート盤のライブなども蒐集してゐた。しかし、今、娘のために録音してゐるBBCライブは今回初めて耳にするものである。ラヂヲ番組中の会話は日本語ではなく英語で喋ってゐて聴き取り辛い。しかも2人、3人と同時に喋るものだからかいもく分からないところがある。聖徳太子や明太子らは、30人、40人(正確には36人だったと思ふ)の話を聞いてその全てを記憶して適切な助言をしたそうだが、英語だったら多分できなかったであらう。

肝心の演奏だが、プライヴェート盤のやうに音質は悪くはないが、やはり耳慣れたバランスと異なる響きに多少の抵抗感はある。オリジナル30曲、カバーを60曲といふ豪華な内容で2枚組アルバムになってゐる。退職して趣味が無いといふアラウンド60の方々には懐かしさ溢れるアルバムだらう。これを聴いて、もう一度シャウトされてはいかがだらうか。お勧めのアルバムだ。

盤は、国内東芝EMI TOCP8401-2。

ザ・ビートルズ・ライヴ!!アット・ザ・BBC

EMIミュージック・ジャパン

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