Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

インビクタス

2010-02-09 17:19:36 | 映画
今回は今公開している映画「インビクタス」について。

この作品、クリントイーストウッドが監督しているということ、モーガンフリーマンが出ていること、実話をもとにしていること、この3点で「絶対観たい!」って思っていました。

1995年の南アフリカでのラグビーのワールドカップにこめられた思いが、こんなに熱かったのか!っていうことを真っ先に感じました。

内容はみなさん、ご存知のとおりで、27年の間、テロリストとして服役していたネルソンマンデラ氏が、黒人達の期待を背負って初の大統領となります。しかし、実際の南アフリカは黒人と白人の壁が非常にあつく、国民のほとんどである黒人はわが国の白人中心のラグビーを応援することなどなかったのです。それはアパルトヘイトの象徴でもあったから。しかし、マンデラ大統領は「ラグビーでワールドカップ優勝」ということを目標としてかかげ、黒人と白人を一つにさせ、国を変えようとします。そして、ついにワールドカップがはじまるのですが・・・


ラグビーチームのキャプテンをマットデイモンが演じているんですけど、しっかりラガーマンの体になってましたよ~。いわゆる「ガチムチ」っていう感じ(笑)。そういえば、昔はゲイの世界ではラガーマンの人気が高かったことがありましたね(笑)。やらしい小説やビデオでもラガーマンがやられて(下品で失礼)しまうもの多かったです(笑)。でも、最近は見ないですね~。なぁーんてこともちょっと映画を観ながらおもったりして。

もちろん、マンデラ大統領を演じたモーガンフリーマンもうまかったです。彼の言葉のなかで「赦す」ということがよく出てくるのですが、相手を赦せる気持ちが大切なんだと改めて感じました。どんなに相手を憎んでいても、復讐という形をとってしまったら「負の連鎖」が始まってしまうから。でも、これが難しいんですよね。ここら辺の葛藤の姿なんかもよく描かれていると思います。

最後はもちろん優勝するのですが、結果がわかっていたとしても感動してしまうのは監督の力量なのかもしれません。

15年前の事実なんですが、当時は気にもとめなかったんですよね。こんなことがおきていたと、映画から知ることができるのも、「映画の魅力」なのかもしれません。

アカデミー賞にもノミネートされていますが、演技はすばらしいと思います。

さぁ、どうなるでしょうか・・