向日市日中友好協会が解散 草の根活動30余年

2011-06-24 09:12:58 | 会 party
解散を決めた向日市日中友好協会の総会であいさつに立つ中村義之会長(左奥)=向日市民会館向日市日中友好協会は22日、京都府向日市寺戸町の市民会館で本年度の総会を開き、協会の解散を決めた。会員の減少と高齢化が主な理由。浙江省の省都・杭州市との友好関係の下地をつくるなど、30年余りにわたり両市の交流の発展に草の根レベルで尽力してきた活動に幕を下ろした。

 同協会は、日中国交正常化から6年後の1978年、両国政府が平和友好条約に調印する半年前に、日本中国友好協会京都府本部向日支部として発足。後改称した。

 一時期、向日、長岡京、宇治など府南部5市が共同で杭州市との友好都市盟約締結を目指したが、破談に。しかし、以後も同協会が活動を続けたことなどで、向日市と杭州市の交流が深まり、85年に両市間で友好交流協議書を締結するに至った。

 協議書締結後、両市は農業や商業、文化、スポーツなどの分野で活発に交流。5年ごと交互に開かれる記念式典にも代表団を送り合い、昨年秋には友好交流25周年を向日市側で祝った。同協会は、訪問団の受け入れ準備や、記念品の用意など陰日なたに支えてきた。

 一方、91年から毎年続けていた杭州市での「西湖マラソン大会」への市民選手団派遣が、参加希望者の減少や財政事情で2006年から休止に。以後、式典以外の交流がほぼ皆無となった。

 ピーク時は100人超いた会員も、現在は34人(個人会員)と大きく減った上、高齢化も進んだ。

 総会であいさつに立った中村義之会長(77)は「友好交流の成果も一定果たせた。誠に残念だが本会を発展的に解散したい」と述べ、出席した会員全員が了承した。

 今後の交流窓口は、市秘書広報課が担う。

【 2011年06月23日 10時43分 】
日中友好運動五十年
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