たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

啄木生誕130年(1)

2016年01月23日 | 啄木歌碑
岩手が生んだ歌人・詩人石川啄木は短い生涯でしたが、数多くの作品を出しております。生誕130年にあたり、振り返ってみます。

啄木のお父さん(一禎)はお寺の住職で、啄木は明治19年岩手県日戸村(現・盛岡市玉山区日戸)常光寺で生まれています。本名は「一」はじめです。



常光寺











翌年、一禎が渋民村(現・盛岡市玉山区渋民)にある宝徳寺の住職になり、一家で、常光寺から10km離れた宝徳寺に移っている。宝徳寺は啄木記念館のすぐ傍です。



宝徳寺





啄木歌碑



ふるさとの寺の畔の
ひばの木の
いただきに来て啼きし閑古鳥

啄木



啄木詩碑



「凌霄(のうぜん)花」の一節の碑

           
君が墓あるこの寺に
時告げ法の声をつげ
君に胸なる笑みつげて
わかきいんちに鐘を撞く
君逝にたりと知るのみに
がんばせよも美しき
み霊の我にやどれと
人に知らねば身を呼びて
うつけの心の唖とぞ
あざける事よ可笑しけれ







寺の裏庭にある白蘋の池


啄木が中学時代に用いた号「白蘋」は、白蘋の池に由来しているといわれている。


啄木は5歳になり、学齢より1年早く渋民尋常小学校に入学し、4年間通学しました。


渋民尋常小学校(現・石川啄木記念館敷地内に移築保存)




現在の渋民小学校


啄木歌碑


その昔
小学校の柾屋根に我が投げし鞠
いかにかなりけむ

啄木



渋民小学校の校歌

1. 春まだ浅く 月若き
生命の森 夜の香に
あくがれ出でて 我が魂の
夢むともなく 夢むれば
さ霧の彼方 そのかみの
希望は遠く たゆたいぬ

2. そびゆる山は 英傑の
跡を弔ふ 墓標
音なき河は 千歳に
香る名をこそ 流すらむ
此処は何処と 我問えば
汝が故郷と 月答ふ

3.雪をいただく 岩手山
名さえやさしき 姫神の
山の間を 流れゆく
千古の水の 北上に
心を洗い 身を清め
学の道に 進めかし
(啄木作詩)



啄木は渋民尋常小学校を卒業し盛岡高等小学校(現・下橋中学校)に入学します。


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啄木生誕130年記念
啄木生誕祭 第14回「啄木かるた」大会
開催日 平成28年2月20日(土)
場所 渋民文化会館(姫神ホール)(岩手県盛岡市玉山区渋民字鶴塚55)
料金 無料
対象 小学生以上
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