今年の2月20日、啄木133回目の誕生日にあたり、盛岡市と東京都文京区が友好都市として手を結びました。啄木が生まれ育った盛岡市と啄木が終焉を迎えた文京区です。
盛岡市では友好都市提携記念碑を盛岡駅前に建立しました。
友好の記念碑
盛岡中学校舎跡の歌碑(現・岩手銀行 盛岡市中央通)
もいちど
もりを可能 我を倚ら
中学校乃 しめ
者るこん能手すり尓
盛岡の中学校の
露台の
欄干に最一度我を倚らしめ
石川啄木
岩手県立盛岡中学校濫觴の地
歌碑は岩手銀行の道路沿いに建立されています。なお、歌は金田一京助の自筆と活字体とで併記されています。
啄木終焉の地の歌碑(東京都文京区)
呼吸すれば、
胸の中にて鳴る音あり、
凩よりもさびしきその音!
眼閉づれど
心にうかぶ何もなし。
やがてさびしくもまた眼をあけるかな
石川啄木晩年草稿より
啄木は、明治44年8月7日、終焉の地となる小石川の借家に引っ越しました。歌集『悲しき玩具』は、この2首を巻頭に掲げています。
友好都市になった記念に、盛岡市の石川啄木記念館館では「啄木と文の京(ふみのみやこ)」を企画開催しております(2019.10.1から2020.1.19)。
赤心館・蓋平館別荘時代、喜乃床時代、小石川久堅町時代、に大別し、文学活動とその背景などを紹介しています。盛岡の日中の最高気温は東京の最低気温と同じ程度の気温です。寒いですから厚着でいらしてください。
「小岩井農場のイルミネーション銀河農場の夜」を開催しています(~1月13日まで、なお、12月31日、1月1日は休園のようです)。
イルミネーションによる小岩井農場の一本桜
小岩井農場の一本桜