(22)「啄木であい道」の歌碑(盛岡駅前開運橋上流) 平成11年建立(『明星』より)
血に染めし
歌をわが世の
なごりにて
さすらひここに
野にさけぶ秋
石川白蘋
啄木は、この歌を『明星』(明治35年10月1日)に発表、明治35年10月27日、盛岡中学を退学しました。『明星』は、与謝野鉄幹の東京新詩社の機関誌です。啄木は明治35年3月から盛岡中学退学後の明治36年12月までは「白蘋」のペンネームで作品を発表しています。
「啄木であい道」には啄木の家族の歌碑もたくさんあります。
啄木であい道
節子の歌碑
眞洞出る 流れに添ひし 白樺の 木立をつつむ 夏大日かな
石川せつ子
京子(娘)の歌碑
美しき星月夜なり今はなき 母のことなど思い出たり
石川京子
光子(啄木の妹)の歌碑
なだらかに 陽は暮ぬ 寂冥の闇に 己れを見出しかな
光子
石川一禎(啄木の父)の歌碑
朝日影 流石に雲井に 輝きて 岩手の山の 峰のしら雪
石川一禎
葛原対月(啄木の伯父)の歌碑
花にやう ふれし袂に 香をとめし くれゆく春の かたみとやせん
葛原対月
他にも啄木、節子の歌碑数基ありましたが2年前にこの地は整備され啄木の歌碑一基を残し、すべて撤去されました。
2月2日は晴天で岩手山もきれいに見えました。
岩手山(2018.2.2)
岩手山(2018.2.2)
春先になると岩手山頂上に鷲形があらわれますが、今年は雪が少ないのか晴天の日にはワシ形がよく見られます。