脳出血

釣旅のコンビニでコーヒーを取ろうと手を伸ばした
赤い閃光が走り、体が鉛のように重くなりヨロヨロと倒れた

病院の救急治療室までは耳だけは聞こえていた
その後、強烈な睡魔に寝落ちした、目覚めなきゃ永眠だったのだろう

目覚めた時には四肢麻痺になっていた、「一瞬で一変」それが脳出血だった

好きじゃない言葉

妻は「介護」と言う言葉があまり好きではないと言い
僕は、おたがいさまの精神を感じない「支援」と言う言葉が好きではない

妻は僕の介護をしている気はないと言う
僕は支援と言う言葉には、あからさまに力関係が表れていると思う

訪問介護サービス

訪問介護サービスに望むもの

楽しさ、賑やかさ、面白さ、、、
利用者にとって介護サービスとは生活の一部

介護サービスが帰った後に日常生活に戻り
祭りの後の淋しさのような気もちになるような楽しさは要らない

石に噛じりついてでも、、、

息子らが幼かった頃
(こいつらが二十歳になるまでは石に噛りついてでも生きてやる)
とアルバムに書いたのを覚えている

僕が倒れたのは長男高二、次男中三の年だった

その息子らは今や中年になったが、僕は四肢麻痺でも生きている
あの頃思った石に噛じりついてでも、、、とはこんなことだったのかな?としみじみ

救われた一言

入院中、看護師さん介護士さんたち
殆んどの人が「頑張る奥さんね、感謝しなきゃダメよ」

僕は内心
(感謝しないわけもないし、大きなお世話だよ)と思いつつ愛想笑い

ある看護師さん「いい奥さんね」僕(キタキタ)
「でもね武久さんが奥さんに一生懸命だったから奥さんも一生懸命なのね」

僕は認められ心が救われた気がした

障害者

ベッドの上で障害者の人の発信を見聞きすることは多い
がんばる人もいれば否定批判する人、分かって分かっての人、、、

障害者もそれぞれ、障害への考え方捉え方なども人それぞれに違う
社会でどこどこの何々さんと言うように、障害者も個人である認識を。

大切なこと

患者様、利用者様などの呼称に拘るのではなく
同じ人間、おたがい様なのだと言う精神が大切なのだよね

敬意とか尊厳などとかしこまらずとも
その方もあなたと同じ人間なのだ、と言う認識が大切なのだよね

自分だったら、、、

医師が病気になり治療を受けることもある
看護師が大ケガをし入院することもある

介護士が老いて高齢者施設に入居することもある
ケアマネが介護サービスの利用者になることもある

「自分だったら、、、」と考えられる支援者になろう

見返り

僕も「誰かの何のため」と掲げていた
〇〇のため、は無意識にでも相手の反応などの見返りを求めてしまう

そして見返りの有無や言葉に一喜一憂してしまうことが嫌だった僕は
そんな生き方がしたい自分のためにやっているのだ、にシフトをした

新成人さんへ

他人に感謝されたい
社会で役に立ちたい
困っている人たちを助けたい

そんな仕事をやりたかったのは自分
他人のためではなく、自分のためにやっている自覚と覚悟