武久塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

喪失

2019-11-25 12:22:56 | 武久の視線


患者や高齢者などの悲しみや苦しみ
それらの最大の要因は喪失感に思う

僕が44歳で四肢麻痺となった時
機能の喪失、社会的な喪失、、、
喪失による挫折感、絶望感、不安、、、その現実に心がさいなまれた

病気になった人なら、健康の喪失、日常生活の喪失、、、
認知症の人なら自分と言うもの喪失、人生の記憶の喪失、、、
高齢者なら生きがいの喪失、体力の喪失、若さの喪失、、、

喪失が苦しみや悲しみの大要因
死別の悲嘆や喪失感のみならず
生きる者たちの喪失感に対するケアも必要なのではないだろうか?





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障害受容

2019-11-17 15:17:57 | 武久の視線
受容、、、誰が、どんな立場の人が呼んだのかは知らいけれど
障害を受容した、と言えば聞こえはいいが
僕の体験からしてそんなきれいごとではない、と僕は思う

ましてや、中途障害者と言えば社会人から気がつけば障害者

そこには絶望感、挫折感、不自由さ、膨大な喪失感などを伴う
これらを受け入れられる人は極、少数の人なのだろう

僕の場合は受容と言うより諦め、と言った方がしっくり来る
泣いて吠えて暴れても、愚痴っても八つ当たりしても、何一つ変わらぬ現実だった

しかも僕の住んでいる所は片田舎、リハビリ施設も無ければ
脳幹出血ゆえ生きているだけでも奇跡、とても機能回復など、、、

否でも拒絶しても
この四肢麻痺の身体で生きてゆくしかしょうがない

と言ったところが僕の本音です、これを他人は受容と呼ぶのだろうか?。


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障害は個性

2019-11-13 15:11:34 | 武久の視線

言葉の是非はともかく、懸念するのは世間への意識定着だ

世間のみんな
障害者は、障害を個性だと思っているのらしい、と解釈する可能性が大だ

しかし、先天障害者、中途障害者どちらにせよ

障害が恥ずかしい障害者もいる
障害を個性とは思えない障害者もいる
障害で生きづらさを感じている障害者もいる

パラリンピック開催と共に、最近頓に聞くようになった
「障害は個性」、、、  取扱注意!の言葉だと僕は思います

ちなみに僕なら、障害者も人それぞれ「障害者も個性」だと言いたい。



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場違い

2019-11-11 12:21:41 | 武久の視線


僕は、僕らの介護生活で生まれた気づきや
葛藤への自問自答などを詩に書いています

それらを
自分のグループや言葉や精神的なグループに投稿しています
その他に医療、介護福祉などのグループなどにも投稿しています

専門的なグループへは場違いとも考えたこともありました、が
専門職とて会社員とて、大工とて議員、医師とて大学教授とて
何の職業の人、どんな立場の人でも、心的にはみんな同じ人間

そんな想いから
場違いを感じながらも投稿させてもらっています。





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社会的弱者

2019-11-08 09:03:20 | 武久の視線


始めに一言
僕は社会的弱者ではあるけれど人間的に弱い人間ではない

医療や介護福祉、患者や利用者側から聞こえる声
僕もかなりの回数を経験しました

社会的弱者を支援する人の中には
社会的弱者に対して、上から目線だったり、諭す口調になる人がいる

社会的弱者=人間的弱者ではない

患者や利用者が、これまでの人生で培って来たものがある
逆境を乗り越えて来たような強い心があるのかも知れない
社会的には弱い立場だけれど、人間的に弱いとは限らない

社会的弱者と呼ばれている者たち
支援者側が上から目線だったり、諭す口調だったりを不快に思う人は多い。




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講演依頼

2019-11-07 07:39:46 | 武久の視線


以前、県医労連の大会から講演を依頼されたことがあった
ことの発端はある方とのメールのやり取りだった

先方;私たちは病院で障害者の「害」の字を「がい」に変えようと
勉強会や会議などをして取り組んでいます、そんな内容だったと思う

僕;私は害でもガイでもgaiでもなんでもいいです
そんなことに労費を使うのなら、待ち時間を少なくするとか
スムーズな診察、薬の受け渡し、そう言う実務的なことを改善して欲しい

障害者を外から観るのではなく
障害者側に立って病院を観て欲しい
、みたいなことをメールに書いた

講演依頼が来て分かったのだか
僕とメールのやり取りをしていたのは当時の県医労連の会長さんだったらしい。


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人権メガネ

2019-11-03 14:53:34 | 武久の視線


これからの医療、福祉などの業界
尊厳がどうの、その人らしさがどうのこうの前に
人権的に観てどうなのか?そんな見かたになって来るのだと思います

たとえば新たなスキル、ユマニチュードにせよ
素人の僕の目には、認知症の人へでも人権的対応だ、とも見えます

単一民族思考の強い国民性から人権問題などにはうとい日本人
時代の流れの中、自己主張(老若男女)をはっきりする風潮になった現代
そこには、欧米並みの訴訟社会化が潜んでいると思います

これからの時代、日本は否応なしに
医療や福祉の対応も、人権メガネで観られる時代が訪れる、と僕は思います


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