なぐさめ

神は乗り越えられぬ試練は与えない、と言われても
たとえ乗り越えられなくても、人は生きてゆかねばならない

念ずれば花開く、と言われても
いくら祈っても念じても咲かない花もある

追い込まれている患者や利用者を安易な言葉で慰めてはいけない

高齢者は癒しではない

デイサービスに通っていた頃によく耳にした言葉
「キャワイイばぁちゃん、じぃちゃん」「〇〇さん超ウケルぅ～」タメ口なんてあたり前


和気あいあいのフレンドリー空間と思えるのは介護する側だけ
高齢者の方たちはあなたたちの癒しでも面白ネタでもないのだ

そんな光景を不快に感じた私は
施設側に親しき仲にも礼儀ありでは?と伝えたが改善はしなかった

申しわけなさ

自分が要介護になり他人のお世話にならなくてはいけなくなった時
当事者の心を痛めるものに「申しわけなさ」があると思う

情けなさは勿論のことだが
他人のお世話にならなければ生きてはいけないという申しわけなさ

その申しわけなさから、患者や利用者は低姿勢になるのが常なのだ

みな平等

ケア職側から患者や利用者によく使われる言葉

高齢者の尊厳、地域とのつながり、その人らしさ
障害者の仲間づくり、人権、社会とのつながり、、などなど

これって患者や利用者だけに大切なことではないよね
ケアする側にとっても大切なことだよね、同じ人間として平等だよね

訪問サービス

自分らのペースで、価値観で様々な人が在宅介護生活を送っている

訪問介護サービスとは利用者にとって生活の一部
相手の生活に入り込むという意識が大切になってくるのだろうと思う

仕事はマニュアル通りでも利用家庭での接し方は
臨機応変、訪問先の雰囲気やペースに合わせることが思いやりになるのだろうと思う

怪我

職場に必ずいるだろう、自分が不利になったり
間違えたり思い通りにいかなかったりすると他人や何かのせいにする人

ぼく悪くないもん、あたしは悪くない
～～が悪いとか自己責任から逃れようとする幼稚性が強い人

専門性は技だけど
人間性は受け身みたいなもの、受け身も磨かないと怪我をするよ

助かってよかった

僕は倒れ四肢麻痺になって意識が戻った時
助かってよかったとは思えなかった

助かってよかったと思えたのはQOL(生きがい)を感じられてからだ

患者や利用者はADLが低くとも
生きがいを感じられたなら生きていてよかったになる

人は誰しも生きがいを探し、生きがいを感じ幸せを感じる

主権の違い

家と病院との違い(主権の違い)

家:お腹が空いたらご飯が食べられる
病院:食事時間になったら食べなくてはいけない

家:夜更かしも朝寝坊もできる
病院:起床、消灯時間が決まっている

家:落ち着いてトイレができる
病院:人の出入りがあり落ち着かない

ホームゲームとアウェイゲームのよう

希望や夢

どんな夢や希望であれ、願望へと変わると自分を苦しめる
僕の希望はリハビリだった、四肢麻痺からの挑戦みたいな意気込みだった

しかし、年月を掛け現実は希望とはかけ離れ
僕の中で希望は願望へと変わり自分を苦しめた

夢とか希望とかは絶対的に素晴らしいものだとは言えない、取扱注意なものである

苦しめる被害者意識

人は辛い立場になると(なぜ自分だけがこんなめに)と
誰かや何かのせいにし、被害者意識を持つことが多い

しかし、その被害者意識により
妬みひがみなどが強くなり自暴自棄になったり、身勝手な怒りを抱き攻撃的になったり

終いにはその過剰な被害者意識が自分を苦しめることになる