武久塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

素人

2019-12-25 11:56:38 | 武久の視線


工業高校応援団長、ラーメン屋、ルートセールス、工場勤め班長
そんな経歴を持つ44歳の釣りキチの極一般的な社会人だった

脳幹出血に倒れ、意識不明て搬送
一年近くの入院生活、元気な頃の僕の知識と言えば、、、

病院に居るのはお医者さん、看護婦さん、あと掃除婦さんぐらい?
初めて嚥下障害と言われた時には、園芸?演芸?
胃ろう?印籠?、ギャッチアップ?ギブアップ?、、、分からないことだらけだった

自宅で生活を始めて
在宅生活?ご在宅?社協?音協とは違うのかな?知らない言葉のオンパレード

訪問リハの同い年の療法士さんはノーマライゼーションを連呼
出たら10人にノーマライゼーションと聞いてごらん、誰も知らないよ

一般人の知識なんて、この程度なものなのだ

僕の仕事だったアルミ鋳造
素人さんにアルミの微細化剤は?とかは聞かない

趣味の釣りでも
素人さんに潮はどう?沖はウサギ飛んでる?とは聞かない

要は、患者さんも利用者さんも素人なのだ
専門用語を使われても分らないし、専門分野の常識を話されても分らない。


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報酬

2019-12-20 12:53:28 | 武久の視線


医療報酬、介護報酬、、、国から報酬をもらう
患者、利用者からわずかながらもお金をもらうと言う意識は無いに等しい

しかしながら、顧客がいなければ、その人の分の報酬はもらえない

医師もセカンドピニオンとかで患者が選んだり
デイサービスなどの施設もケアマネに相談して変えてももらえる
ケアマネをも利用者の意向で変更してもらう事も出来るのだ

要は、たとえ国から報酬と言う形で頂いてはいるものの
患者、利用者側の選べる権利は存在する訳だ

これまでの高齢者と、団塊の世代を挟んで高齢者の質が変わる

いわば、支援側の言いなりだった高齢者から
選択したり、ある程度の自己主張する高齢者は増えてくる

よって、今までの「報酬だから安心」
みたいな悪しき風習みたいなものは通用しなくなる、と僕は思う。


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不思議な存在

2019-12-17 08:09:58 | 武久の視線


介護保険の第二被保険者となり、ずーと不思議に感じていたことがある
以前は訪問入浴からの紹介でパワーリハビリデイサービスに通っていた

デイサービスを止めた現在は
在宅で訪問サービス(入浴、リハビリ)を利用して生活をしている

以前からも現在もケアマネは月に一度、予定表と生活状況などを聞きに来る
僕が感じる不思議な存在がケアマネ

デイサービスの相談員も、介護サービスの人もケアマネには
特別な気を使っているように感じる

利用者の僕からすれば、月に一回10~30分ぐらい関わるケアマネよりも
毎週顔を合わし
相談したり雑談したりする訪問サービスのスタッフとの関りは深くなる

しかしながら、介護スタッフは茶番劇のようにケアマネに気を使う
公私の事情により、僕は5人ぐらいのケアマネと関わった
一人をのぞいては、みんなそんな雰囲気だった

この雰囲気が介護保険第二被保険者の僕にはこっけいにも不思議にも映る。


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介護保険認定調査

2019-12-11 09:38:21 | 武久の視線


また「ここは何処ですか?」「深夜徘徊はありますか?」とか
そんな質問される認定調査と思い、僕の気もちは重かった
さて今年は「僕、深夜徘徊できますか?」と聞き返してみようかな?

地域の高齢者介護施設の40代くらいのベテランのケアマネさんだった
質問も適度な内容にしてくれ、僕には優しい質問に思えた

しかし彼女曰く
「私、介護リフトって初めて知るし、初めて見る、施設内に居ると、、、」

訪問入浴や訪問リハの人たちも在宅生活に導入してあるのを見るのは
初めてと言う人が殆どだったので、地域での介護リフトの認知度は低いと
僕ら夫婦も思ってはいたものの、施設ケアマネの知るも見るも初めてには驚いた

早速、僕らの「介護リフトのある暮らし」のDVDを差し上げ
これから増える老々介護にも、スタッフの腰痛防止にもいいので
施設の職員さん、みなさんで見て下さいとお渡しをしました

「はい、みんなで見させていただきます
今日は勉強になりました」と彼女は笑顔で帰って行きました。


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介護職

2019-12-03 08:59:26 | 武久の視線


人手不足、低賃金、3Kとかとか色々言われている介護と言うお仕事
その人の人生の最終章と関われる希少な職業なのだ、と僕は思っている

人生の最終章は医師だけでは演出できない
介護とは生活、その人の生活と関われるのが介護職

人は生まれ教育を受け育ち
医療のお世話になり生き、介護のお世話になり逝く

これが大半の人の人生の流れなのである

僕の持論に「人生、終わり良ければ全て良し」と言うのがある
その人の人生の最終章の演出ができるのが介護職なのだと僕は思っている。

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津波警報

2019-12-02 08:35:30 | 武久の視線


昨日、かみさんが自治会で防災コーディネーターの講演を聞いてきた
僕らの要点とすれば僕は、消防団の見捨てる勇気の対象者である指導

防災時世の流れに逆らう気はもうとう二人ともない

前回の山形県沖地震で揺れていた最中には
かみさんは「父ちゃん大丈夫」と俺に覆いかぶさっていた
本来は逆なのだろうが、、、無念さが残る、、、

詩を書き始めた頃、僕らの関係を擬人化した詩を書いた
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「栗鼠と古木」     武久ぶく


大汗かきつつ

あれさっ
あれさっ

一息入れつつ

やいしょ
やいしょ

天をあおいで

それさっ
それさっ

くちかけてコケの生えた古木じゃが
栗鼠にゃあ大事な木なんじゃろ
山シケの夜も、満月の夜も
しっかり、がっちり、身を寄せていた

濡れた落ち葉に足をとられ
一緒に転げ落ちたカダンコの丘

ヤイバの陽射しに身をうたれ
水浴びほうけたネムの木の滝つぼ

やさしい虫のねに聞き入って
そのまま寝入ったススキの原っぱ

しずかの森に、しんしんと降りて来る雪を
添いながら、寝ぼけまなこで眺めたブナの祠

いくえにも繰り返される季節
風吹き、雨降り、まばゆい青空


さあ、今夜は仲間との収穫祭

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津波警報が出たら、二人しっかりと手首を結ぼうな。。。






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