武久塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

認知症体験?

2023-03-29 08:10:56 | 武久の視線
私は危篤状態から目を開けしっかりと現実を把握するまで1ヵ月ぐらいかかった
その混濁した期間は目に映ったものが夢に反映されたような混沌とした記憶が残る

数例あげてみれば

見舞いに遠方より姪っ子が来てくれたらしい
記憶にはその姪が巫女の恰好をして榊を持って来てくれた

毎朝、陰部の清拭があったらしい
記憶には小人の看護師さんたちが一斗缶を持って病室を行進して行っていた

窓の外には私を転院させるためのヘリコプターが
いつもホバーリングしていた、と、こんな感じの記憶が数残っている

私はデイで重度認知症の人とユニットにいた

この人たちも私のように
現実と夢とが混濁された混沌とした世界にいるのかな、と私は思った





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ゆとり感のあるケア

2023-03-28 08:29:07 | 武久の視線


確かにケア職の人は時間に追われる仕事なのだろう、が
その急いでいる雰囲気がこちら、利用者に伝わって来ることがある

小走りに廊下を歩いたり時計をチラリ見したり焦っていたり、、、

とかく急いでいる人の仕事は乱暴に感じ
手際の良い人は流れるように仕事をしているように映る

私はこの生活に
楽しさや賑やかさより喜びや穏やかさを求め、ケアにはゆとり感を求める





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介護保険制度

2023-03-25 08:44:01 | 武久の視線


介護保険制度と言うもの、私が倒れた数年前に出来たものらしい
働いていた頃に、また給料天引きが増える、と嘆いたことを覚えている

政府の高齢化社会への対策なのだなとおぼろげに思っていた
私には無縁の制度のはずだったが、まさか40代で介護保険のお世話になろうとは

業界の中ではどちらかと言えば批判の的となる介護保険制度だが
一利用者の私たちとすればとても助けになっている、お世話になる介護保険制度なのだ


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ストレスや不安

2023-03-23 09:48:45 | 武久の視線
生きていればストレスや不安は必ずある
それによる自分の心の中に発生する負の感情によって人は心を痛めてしまう

要はストレスも不安も自分の心が創り出しているもの

不安やストレスが付きものの私の不自由な生活
私は不安やストレスがあったとしても負の感情は持たないようにしている。
 

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臆測の人間関係

2023-03-20 14:37:50 | 武久の視線


医療や介護などの仕事の中で
患者や利用者との関り以上にネックになっているのが職場の人間関係なのだと思う

職場の人間関係が上手くやってゆけない
そこには上下関係から生じる嫌味だったり批判だったり感情だったりする

でもそれ以上に厄介なのは臆測
私のことこんな風に思っているのかも?私のこと嫌いなのよ、、、

思い込みをこねくり回しているうちに、いや、きっとそうに違いない
勝手に思い込みが相手像となり臆測が人間関係を悪化させ退職、辞めるに導く




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ユーザーの声②

2023-03-17 09:32:50 | 武久の視線


数例として挙げれば福祉用具
専門職の評価が添えてあっても、ユーザーの感想などが載っていることはない

訪問サービス事業所からの利用者及び家族のリサーチは年/1回のアンケート
病院や医院などの場合、、、待合室などに意見箱が1つポツリと設置してある

これらのことから私が感じ思うことは
相互関係などは成り立たず、提供する側の一方的なものを感じる

治癒など専門的なものに関しては別としても
聞く耳を持つことやリサーチする意識を持つ、そんなことが
相互関係の成立する「おたがいさま」の医療や福祉に繋がるのだと、私は思う





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ユーザーの声①

2023-03-16 07:37:20 | 武久の視線


商売に於いて重視される一つに「お客様からの声」がある
購入した人の満足度、評価や要望や意見などを販売側がサーチする

商売の関係には販売側からはセールストークや説明など
購入側からは評価や意見などを伝える相互関係が成立している

医療や福祉などについて考えてみよう、私たちは商売ではない
利益追求を前面に出す業界ではない、いや逆に利益追求は悪徳とされる風潮もある

がしかし、利益が上がらない事業側に
利用する者にとって最先端のものや良質のものを提供できる筈もない

されど医療や福祉などの業界は
ユーザーからの意見や評価などを吸い上げる必要性の意識は殆どないに等しい




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お花見

2023-03-15 07:50:10 | 武久の視線


元気だった頃のお花見のことを思い起こせば
それは花の下で酒盛りをして盛り上がることを指していた

桜を注視した記憶はない

今の身体となりゆく花見は
外の心地の良い風に吹かれ、揺れる桜たちを愛でる

どちらも桜を楽しむことには違いはないのだが
お花見の中心にあるべきものは「桜を愛でる」ことなのだなと今さら気づく

それと同様に、子育てとは「子どもを愛すること」だったのだな
と、仕事に子育てとせわしなく右往左往していた子育て時代に思いをはせる





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夫婦二人三脚活動の始めの頃

2023-03-12 10:06:52 | 武久の視線


「この国は根っこから変わらなきゃいかんぜよ」
幕末好きの私は坂本龍馬風にそんなことを思った

いじめ問題、詐欺グループ、汚職事件、どんな犯罪にせよ、、、
罪を犯すのは人、その人の善悪の判断や思いやりとか心の育ち方が大切になって来る

三つ子の魂百までも、、、幼児教育の大切さ

人は生まれながらにして道徳的なものを持っている訳ではない
幼児の頃からの人との関わり合いの中で教えられたり体験しながら身に付く

幼児期の色んな体験からの感情の発芽が大切になって来る、と思った私は
オリジナルの紙芝居を妻が読み、私も訪ねてもOK、と言ってくれる園を探した
しかし、現実は色んな事情が絡むのか、年に2.3ケ所ぐらいの地域活動でした







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老々介護

2023-03-09 09:20:13 | 武久の視線


自宅で妻による私の介護生活
同い年の夫婦、40代からかれこれ20年が過ぎ私たちも名実ともに高齢者の域に入る

気もちは40代とさほど変わらなくとも体は年齢に正直だ

私の場合は車いすに乗る体力的なものの低下ぐらいなものだが
妻の場合は体力及び筋力の低下、40代には難なくこなせた作業が辛そうな感じ

私の体を側転したり、スライドシートを使い動かす時すら大変そうに見える
私が思うに老々介護の一番のウイークポイントは介護者の筋力の衰えに思う

老化により衰えた筋力を
補助するような福祉用具があればいいのにな、と痛感する今日この頃です





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