武久塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

苦手な障害者

2020-05-29 09:30:36 | 武久の視線
私は介護される者の視線は前面に出しては行くが
障害や障害者問題を話題にする気はない

健常者も職業、趣味、好み苦手、価値観などなどが個々に違うように
障害だって部位、程度、内面外面、先天性、中途、進行性などなど個々

私が今まで多く経験したのは
自分の病気や障害などの内容を長々と聞かされたり読まされたり

健常者ならそれなりのリアクションもあるのかも知れないが
自分自身が四肢麻痺の私には反応の仕様がない、困ってしまう

障害者問題にもしかり
障害の部類や生活環境などによって、不便さや不安などが違ってくる

嫌なのは、障害を被害者意識で捉えている人たち
嫌なのは、障害者を盾に使う人たち

苦手なのは、障害者を前面に出して来る人たち
苦手なのは、障害者同士だから気が合うだろうと思っている人たち。


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過敏な被害者意識

2020-05-26 11:56:26 | 武久の視線
私が倒れた時にそうだったように

病気や不慮の事故などに遭遇した時、人は
「どうして自分だけがこんな目に遭わなくては、、、」とか
起こったことの原因を誰や何かのせいにしたり、とか

とにかく
自分はこの災難の被害者なのだ、みたいな意識が強くなる

脳卒中に倒れた経験をした私は、この過敏ともいえる被害者意識
この被害者意識が現代の社会風潮に大きく関わっている気がする

私が考えた言葉に
「自分がやったことには鈍感で
自分がやられたことには敏感な現代人」と言うのがある

何かで読んだ、幸せに鈍感で不幸には敏感な現代人
そんな言葉のパクリなのかも知れないが

この過敏な被害者意識は、本当に取扱注意のものに思う。



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ラベリング

2020-05-23 09:40:05 | 武久の視線
これは以前にも書いたとは思うけれど再確認をしておきたい

定説のように障害者には「がんばって」は禁句だ、とか言われますが
(何もしてあげられないけど応援はしたい)「がんばって」だなと私は嬉しい

それは嫌な人には、嫌な人なりの理由がある筈である
人の気もちはどちらが正解で、どちらが間違いと言うことはない

要は健常者も障害者も、何人であれ「人はそれぞれ」と言うこと
障害者だから、こうなのだと言うことは何一つない

確かに統計学的なものはあるのだろうけれどラベリングはいけない
その人との対話、関わり合いの中から、その人を見出して欲しい

障害者も高齢者も健常者も一括りではないのだから。




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逝く時

2020-05-19 11:57:43 | 武久の視線
私は思います
幸せとか愛しているとか、感謝とか友情とか絆とか、、、

それらは瞬間的感情じゃないのかなと、塞翁が馬じゃありませんが
人間、死ぬ瞬間に(幸せやったなぁ~)と思えたら幸せな人生だったし

「お前、愛してる」と言ったら愛していたことになる
「ありがとうな」と言って逝けたら感謝の人生になれる

極論なのだけれど
人の一生なんて、逝く時にどう思えるか?で決まるものだと思う。


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元気は気力から

2020-05-16 10:15:37 | 武久の視線


老いてきて体力が低下する、と言うのはあたり前の話しなのだが
私が最近、頓に感じているのは、体力と言うよりも気力の低下だ

「元気は気力から」と思うほど、気力が出てこない
私の原動力は何だったのだろう?と考えてしまうぐらいに気力が湧かない

私の原動力の一つだった業界への反骨心
加齢と共に丸くなったと言えば聞こえはいいが
私が何を言ったから、したからと言って何も変わらないと思うようになった

なかなか前向きにはなれない
前向きに考えられなくなるのが老いの第一歩なのかなとも思う

「元気は気力から」を実感しています
あと最近よく寝る前に幼い頃の記憶が頭を過ぎります。


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多忙と暇とストレスと

2020-05-09 09:24:01 | 武久の視線

方や仕事、家事、介護と忙しく動き回り
方やベッドでパソコンしたりテレビ見たり暇をもてあましている

「介護する側は忙しさがストレスとなり
介護される側は退屈や暇がストレスとなる」

このことは我が家だろうが、他の在宅だろうが施設だろうが同じであろう
ただ施設などでは、これに人間関係などのストレスが付くから大変だ

この忙しい、暇のストレスで家の場合はもの凄い口喧嘩になる
否、口喧嘩以上のもの、ののしり合いとでも言った方がいいのかも

まれに互いに興奮をして
あの時、死んでいればよかったとか
あなたとなんか結婚しなきゃよかったとか、、、

普通の家庭ならこの喧嘩が尾を引くのだろうが
家の場合は尾を引いていたら生活にならない

意地を張らずに尾は引かず、これが我が家の鉄則
言い争いをし口も利かず寝た日も、一晩寝たら元通りの夫婦仲に戻っている

自粛生活の中での夫婦間では、意地を張らずに尾を引かず、がキモ。


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老い

2020-05-04 16:17:48 | 武久の視線

私ら夫婦も61歳、普通なら定年を迎え
これからは第二の人生を謳歌しようという年齢なのかも知れない

しかし私は44で倒れ、その後、家内の介護による在宅生活
四十代、五十代そしてこれからの六十代、、、生活して来た、して行く

私も家内も若さゆえにこの生活をがむしゃらに生きて来た
がしかし、家内の身体も体力低下だったり、痛みが出たり

私も長時間の車いすは辛くなったり、以前のように気力も湧かない
最近、夫婦共々思うのは、これが老いると言うことなのだろうな、と

その老いるという実感や様子、気持ちの変化なども、ここに綴って行こうと思う。




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夫婦

2020-05-02 09:20:05 | 武久の視線
売り言葉に、買い言葉になることもあるさ
お互いに好いところも、嫌なところもあるのだから

お互いさまだよ、だから
嫌なところだけを突き合いしていても仕方ないよ   ぶく
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自粛生活の中、自宅で夫婦で過ごす時間も多くなる
そうすれば必然的に夫婦の言い合いは起こって来るもの

私ら夫婦は介護生活ゆえ365日、共に居ることとなる
当然、口喧嘩も口を利かぬことも多かった
私は口を開かないと用が足りぬがゆえ、自然と話をすることになる

そんなくり返しの中で思った
私にも家内にも好いとこも嫌なとこもある
と言うことは、私ら「おたがいさま」と言う事なのだ、と。


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ウイルスの次にやってくるもの

2020-05-02 07:10:59 | 武久の視線
気をつけよう!
あなたの中の不安や恐怖心が
外に向けての攻撃的なものに変わること     ぶく
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会社でのイライラを帰宅後に妻に八つ当たりをする
ママのイライラが子どもたちをヒステリックに叱る
人は普段から、自分の中のストレスで攻撃的になる

今回のコロナ騒動でもしかり
この先の生活への不安や、感染への恐怖、自粛生活疲れ
社会経済の不安、子どもたちの学校などの不安、家計の、、、

数々の不安と恐怖、先が見えない現状、これらが膨大なストレスになる
このでかいストレスが、抱えきれぬものとなり
外部の人たちに批判的になったり、攻撃的になったりする

不安なのも怖いのも、みんなが一緒、同じ
ストレスがあるからと言って、他人を攻撃してはいけない。

ウイルスの次にやってくるもの



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