武久塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

介護準備

2018-12-30 15:16:02 | 武久の視線

「他人の世話になるまで長生きしなくてもいいわ」
「他人からシモの世話をしてもらうなら死んだほうがましよ」
誰しもピンピンコロリを望んでいる

40代から介護を受けなければならない体になった私は断言する
人は思い描くようにピンピンコロリとは逝けない

今、社会で言われている終活、介護予防、自分らしい死に方、、、
なぜ介護準備みたいなものはないのだろうか?と私は思う

要介護の身となった場合のため
制度的なものや介護を受ける心構えみたいなものを予備知識として学ぶ
そんなセミナーやデスカッションの場の必要性

介護を受けるようになると感じる喪失感や自暴自棄、僻み妬み
膨大な不安、シモの世話や入浴介助などの羞恥心、、、それらから生じる葛藤

介護制度の予備知識もさることながら
介護を受けると言うことは想像以上に心の痛みや負担になる

体の痛みに心の痛み
これらを緩和しない限り「長生きしてよかった」にはなれない
穏やかに逝きたい、自分らしい死に方などには程遠くなる

介護予防のみならず、介護準備は必要不可欠だと私は思う。


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プライベート

2018-12-18 09:58:24 | 武久の視線
要介助となれば勿論、色々な場面に介助が必要だ
本来、人にとってトイレや入浴などはプライベートな空間
そんな空間でも要介助の方は必ず介助人と一緒だ

要介助なら仕方のないこと、となるのだろうが
介護されし者の私は思う

肌の露出が多かったり、陰部を露出する場所は
基本的にはプライベートな個室空間であって欲しい

必要な介助が済んだらなるべく個室を演出して欲しい
たとえば体幹が不安定な方ならリフトなどを導入し
各種シートなどで安定した姿勢を保持したり

個室に一人でも居れるシステム
(カーテン越しの人、監視カメラなど)
個室を感じれる演出が実現できないものかと私は思う

在宅で訪問入浴を利用している私
利用者それぞれなのだろうけれど
私は、なるべく静かな環境で入浴をしたい。

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多職種連携

2018-12-11 08:01:50 | 武久の視線

全国的で盛んな多職種連携の動きの中で
当事者や介護家族などの連携とは考えもしないのだろうか?

確かにクレームっぽくなったり、時間がかかるのもわかる
がしかし、連携の研究会や勉強会、親睦会など数ある行事の中に

年に1回ぐらいは患者や当事者、介護家族なども参加のできる
連携の会みたいなものがあっても私はいいと思う

ただ専門職の方々だけの連携ばかりじゃなく
たまに異業職との連携を模索したり

ケアを受ける側との問題共有をしたりする場があったなら
私は多職種連携の視野が広がると思います。

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全人的

2018-12-04 16:04:46 | 武久の視線
「全人的」

私も最近知った言葉なのだが、意味とすれば
人、人間とすれば極々あたり前のことなのだ

なぜ?医療では緩和ケアとか終末医療、精神系とか
そんな分野の中にしか出てこないのだろうか?

人は体と心とで出来ている
体の痛みもあれば、心の痛みもある
体は立ち上がっても、心が立ち上がらなければ、、、とか

患者も医師も看護師でも療法士でも
誰でも、人間なら同じことなのに、、、

何も難しくもない
人として、あたり前のこと
なのに、、、

私はこの立場、この身の虚しさを痛感する

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