武久塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

介護準備

2017-12-28 09:24:20 | 武久の視線
介護予防、健康年齢などなど確かに大切なものなのだろう

しかし、これらは介護を受ける時期を遅らせたり
いつまでも健康でいたいと言う希望や願望であって
いづれ老いて死ぬ、という現実は必ず誰にでも訪れる

勿論、運動や節制などは大切なことながら
嫌だろうが、遅らせようが、全ての人に老いも死も訪れる

20代、30代、、、現役のころには誰しも
自分が60歳、70歳、80歳になるなんて想像もしなかったはず

元気な父と母に、老いとか介護とか死とか
想像すらしなかった、したくなかったあの頃、、、
僕も、もれなくその部類だった

しかし僕は、40代で介護を受ける身となった
こうして介護を受ける身になって感じてみると
介護予防というより介護準備が大切!に思う

肉体的なこともさることながら
介護に対する予備知識や、介護保険制度への手順とか
介護を受ける、介護する、心の準備的なことなどを身につけた方がいいと思う

介護というもの「するも、されるも」その時点になってから慌てるもの
だから慌てないためにも介護準備が必要になって来る

ここで何回も書いているが
介護されている精神状態が葛藤や不安、不満などに満ち溢れていたのなら
穏やかな死、自分らしく死にたい、とかの

自分が思い描いたような終わり方は出来るはずもないのだから



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あるある!

2017-12-21 09:49:00 | 武久の視線
第二被保険者として15年、介護保険にお世話になり感じたあるある

●イベントみたいに盛り上がる多職種連携やカフェなんとか
(自己満足的にしか見えないのは僕だけ?)


●利用者にはタメ口でも、、、
スタッフ同士は「~お願いします」「ありがとうございました」と敬語


●PTとOT、体格のいい女子は断然OTが多い


●僕の耳はいいのに、耳もとで大きな声で肩をたたきつつ「た・け・ひ・さ・さーん」


●ケアマネさんとか看護師さんなどに多い
自分の過去に担当した人を引き合いに出し
僕にものを教えるかのように美談にして話す方がいる


●介護保険従事者の中で、患者や利用者の心の痛みを聞こうとする人はいない
(人って心と体で出来ているのになぁ)


●いつも自分が関わっている患者や利用者
その状態に自分や身内がなるとうろたえる


●介護認定更新時、四肢麻痺の僕に真顔で
「深夜俳諧はありますか?」と聞くケアマネさん


●僕のトランスファーなどで力自慢をしている介護士さんや療法士さん



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物語り

2017-12-11 17:10:49 | 武久の視線
患者さん、患者様、患者、、、
利用者さま、おじいちゃん・おばぁちゃん、入居者様、、、
呼称などは失礼でなければどうでもいいと思う

尊厳、タメ口、敬う、お客様、、、
抱く気持ちも失礼でなければどうでもいいと思う


大切なのは病の人であっても、障害者であっても
介護が必要な人であっても
老もうであろうとも、認知症であろうとも

 その人には生きてきた物語りがあること


その人はカルテに書いてあるだけの人ではなく
介護手帳の区分、身障手帳の等級だけではなく

その人の生きてきた物語り、歴史がある
その人の、その物語りや歴史などに寄り添いケアすることが

本当の意味での「寄り添うケア」なのだと僕は思う。



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人生という流れに生きる

2017-12-03 11:13:28 | 武久の視線
人は、人生という線上で
老いたり、病になったり、死んだりする

決して状況の点ではない

当たり前のことながら
医療従事者は、その人が患者になってから
介護従事者は、その人が利用者になってから関わり合いが始まる

しかしその人は、その人の人生という線上に老いも病も死もある
要介護、病、老もう、老衰、看取り、、、とかの点ではない

その人には
要介護となる前に、病になる前に生きてきた人生、線がある

その人らしさ、その人に寄りそう、その人らしく死ぬとかいうのなら
出来る限り、その人の人生と対話してゆかねばならないのだろう

あなたの目の前にいるのは
患者である前に、あなたと同じように一つの人生を生きている人

利用者である前に、あなたと同じように
自分の人生を生きている、一人の人間なのだから、、、




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