三菱自動車「燃費不正」の構図 なぜ不祥事は繰り返されるのか | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉:日経BPオールジャンルまとめ読みサイト
三菱自動車の燃費不正の問題が話題だ。
通常、自動車などの生産品は品質部門がいろいろな性能値を市場に出す前にチェックする。そして、開発中も品質部門は技術部門から独立して、試験などをして確認し必要な場合は技術部門に対して品質面で多くの要求をする。通常ならこのようなプロセスの中で燃費や出力、排ガス値などは生産してばらついても十分にある範囲を維持できるようになる。
しかし、生産台数規模の小さい商品では技術部が品質部門の代わりに耐久試験などをすることがあるが本来こういうことはまずい。開発部門とは違う部門が独立してチェックすべきである。でも、実態はこの理想状態になっていない会社も多いだろう。試験設備はお金がかかる、品質部門も技術部門並みの設備を揃えるのは、売上規模が小さい商品は負担が多すぎる。
だけど、三菱くらいの規模になれば品質部門は開発部門とは独立しているはずだけど、体質なんだろう。残念なことだ。
それにしても、自動車関係の不祥事が多い。そこで、排ガス、燃費、出力などのスペック競争ってなんなんだろうと思った。これらのスペックの数%を勝ることが目的になることがこのようなことを招いているのではないかと思う。
車を買うとき、少なくとも私にはこれらの数字はほとんど意味を成さない。クルマは趣味嗜好品で、なにか魅力があることが一番の購買動機だ。それなのに雑誌やメディアは、出力や燃費の数字を比較する。これらの数字あるいはスペック競争は、今回のような不祥事を招いた原因だと思う。もっとメディアはユーザー目線で商品魅力を伝えてほしいものだ。皆の好みはそれぞれ違うという反論があるだろうけど、音楽などと同じに考えればいいだろう。好きなモノは好き、嫌いなものは嫌いでよく、正しい選択なんかないはずだ。
スペック比較は簡単だが、それらではジャーナリストの個性は発揮できないのでは?。誰がやっても同じ比較。もっとユニークな商品紹介をしていくことにより、このようなスペック競争からはなれ、数%のわずかな数字達成の無駄な努力から離れて本来の技術進化へ向かうことができるのではないだろうかと思う。
eKワゴン、デイズ以外にも不正広がる
4月20日、三菱自動車は、軽自動車の型式認証取得において燃費試験に使うデータに対する不正を行っていたことを明らかにした。
三菱自動車の燃費不正の問題が話題だ。
通常、自動車などの生産品は品質部門がいろいろな性能値を市場に出す前にチェックする。そして、開発中も品質部門は技術部門から独立して、試験などをして確認し必要な場合は技術部門に対して品質面で多くの要求をする。通常ならこのようなプロセスの中で燃費や出力、排ガス値などは生産してばらついても十分にある範囲を維持できるようになる。
しかし、生産台数規模の小さい商品では技術部が品質部門の代わりに耐久試験などをすることがあるが本来こういうことはまずい。開発部門とは違う部門が独立してチェックすべきである。でも、実態はこの理想状態になっていない会社も多いだろう。試験設備はお金がかかる、品質部門も技術部門並みの設備を揃えるのは、売上規模が小さい商品は負担が多すぎる。
だけど、三菱くらいの規模になれば品質部門は開発部門とは独立しているはずだけど、体質なんだろう。残念なことだ。
それにしても、自動車関係の不祥事が多い。そこで、排ガス、燃費、出力などのスペック競争ってなんなんだろうと思った。これらのスペックの数%を勝ることが目的になることがこのようなことを招いているのではないかと思う。
車を買うとき、少なくとも私にはこれらの数字はほとんど意味を成さない。クルマは趣味嗜好品で、なにか魅力があることが一番の購買動機だ。それなのに雑誌やメディアは、出力や燃費の数字を比較する。これらの数字あるいはスペック競争は、今回のような不祥事を招いた原因だと思う。もっとメディアはユーザー目線で商品魅力を伝えてほしいものだ。皆の好みはそれぞれ違うという反論があるだろうけど、音楽などと同じに考えればいいだろう。好きなモノは好き、嫌いなものは嫌いでよく、正しい選択なんかないはずだ。
スペック比較は簡単だが、それらではジャーナリストの個性は発揮できないのでは?。誰がやっても同じ比較。もっとユニークな商品紹介をしていくことにより、このようなスペック競争からはなれ、数%のわずかな数字達成の無駄な努力から離れて本来の技術進化へ向かうことができるのではないだろうかと思う。