記事の中で紹介されている上の写真の3輪電動車、今いる中国の玉林市でよく見かける。
下がそうだ。水を運ぶ車として使用されている。確かに電動だった。
飲料水を運ぶ車として使われているということは生きるために必須の飲料水を運ぶインフラとなっているということ。
もう必須の乗り物。
ほかにも、タクシーで移動するほどではない歩いて15分か20分くらいかな、そこを移動するのに使われているタクシーが下のものだ。なんか、すぐ故障して動かなくなりそうなエンジン付きのものが多い。こちらは電動はなかったかも。
そう、上海や、北京、広州ではない沿海州以外の田舎かな、そのような玉林市では、必須のインフラに電動3輪車がもう既に使われているということ。上海や、北京、広州は、どうなんだろう、中国の1~2割かな?
それ以外の市の生活は、この玉林市と似たようなものだろう。と考えると、8~9割を占めるそのヴォリュームは相当なものだ。
また、中国では各ローカルな市は、それぞれ小さくまとまっている、まさにローカル、例えばビールなど玉林市では青島ビールは見かけない、しかし、ビールのブランドは3~4種類ある。いやもっとかな。これが各都市なんだろうから、相当な数のブランドがあるんだろう。
だから、この3輪車も大きなまとまった数になると考えるのは間違いだと思う、各地方それぞれの用途に似合った独特のものが受け入れられていくのだろう。
このあたり、先進国や日本のマーケットの常識で考えると間違ってしまうだろう。
値段も記事にあるように、なんと3.6万でも買えてしまう。普通のクルマでもエンジン車でも2~3万元で買えるものがあるそうだ。普通の常識のコストではない。
だから、私が考えるには、永遠に大手は参入できないのだと思う。小さなメーカーがそれこそ数千出てきて、少量を供給していくのだろう。
それが、先進国がたどってきた成長常識やビジネスモデルとは違っていて面白いし、新しいビジネスモデルの出現を期待できるのではないだろうか。
そう、中国面白いですよ。
中国山東省で「低速EV」産業のダイナミズムを見てきた :日本経済新聞
記事の冒頭で挙げた低速EV産業の2番目のポイントである「低価格」も、この簡易タイプの低速EVで顕著だ。屋根や車室のない3輪低速EVなら、なんと3000元(約3万6000円)程度で買える。上述のようなFRP製の車室付きでも、たかだか1万元(同約13万円)と安い(図5)。一般車に近いタイプの低速EV(鉛蓄電池を使用した一般的なモデルで最多価格帯が3~4万元程度)より段違いに低い価格で、所得があまり高くない世帯でも購入可能なレベルである。