温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

生物と無生物のあいだ

2008-01-15 22:08:34 | 
先日、爆問学問とい番組で福岡伸一教授の言葉に同感したと書いた。
続続 爆問学問 福岡伸一教授 - 温故知新~温新知故?
その先生の書かれた「生物と無生物のあいだ」という本を読み終えた。

この本は最初に野口英世にふれ、彼の一般的イメージを崩してくれる。
そして、その後はDNA構造解明のプロセスで起こる人間関係をふくんだちょっとどろどろした話に続く。
そして、最後は、生物と無生物をわけるものはなにかを述べると言うような内容である。
この中で、DNAをめぐる人間模様の部分は他にも書かれた本があるようだが、なかなかおもしろい。
ネタバレになるので、詳しくは書かないが、以下の引用からいろいろ想像できるのでは?
Amazon.co.jp: 二重らせん (講談社文庫): 本: ジェームス・D・ワトソン,中村 桂子,江上 不二夫
この業績によってのちにノーベル賞を受賞したワトソン博士が、DNAの構造解明に成功するまでの過程をリアルに語った感動のドキュメント。

Amazon.co.jp: 二重らせん第三の男: 本: モーリス・ウィルキンズ,長野 敬,丸山 敬
1962年DNAの二重らせんの発見によりワトソン、クリックと共にノーベル賞を受賞したウィルキンズの自伝。50年の沈黙を破り、女性科学者フランクリンをめぐる疑惑の真相を明かすとともに、科学者としての生き方を語る

Amazon.co.jp: ダークレディと呼ばれて 二重らせん発見とロザリンド・フランクリンの真実: 本: ブレンダ・マドックス,福岡 伸一,鹿田 昌美
2人が正解にたどり着くきっかけになったのは、DNAを撮影した1枚のX線写真だった。本書は、このX線写真を撮影したRosalind Franklinの伝記だ。

二重らせん - Wikipedia
後半のDNAの構造を解き明かしテクプロセスは難しいけど謎解きのようで面白い。
でも、40万部も売れたそうだが、すべての人が理解できたのだろうか?。私も完全には理解できなかったというより、言葉の意味をしっかり理解するのはあきらめ、結局流して読んでしまった。

全体の感想は、人間というのは本当に凄い。生命の営みはロバストであり繊細だという感じ。そう、2面性もある。
現代はこのようなこともわかるようになったのだと感心する。
しかし、まだ、人間の体、あるいは生命についてわからないことはいっぱいあると言うことだ。
この本を読む前と、読んだ後ではいろいろなものの見え方が変わってくるだろう。
いままで、こうだろうと思っていたことが全然違っていた面も多々ある。
そのくらい、私にとって影響のある本だった。