梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

あと4日!

2009年08月18日 | 芝居
さあ、いよいよ《合同公演》『双面』組も本稽古となりました!

午前10時より<顔寄せ>、引き続いて<附立>でした。
これまでのお稽古中に使っていた、テープでの演奏に慣れてしまった体にとって、初の生演奏による今日の稽古は一番緊張します。三味線のノリや間合い、語りの変化に、とまどってしまうことが本当に多いのです。(以前『団子売』を勉強させて頂きましたときも、文楽座ご出演時のテープで稽古をし続けてきたので、実際のノリとのあまりの違いに面食らったことがありました…)

今日の稽古は、そういう意味で探り探りの部分もありましたが、まずは慌てず、落ち着いて踊ることができました。今日の具合をみてみると、もっとたっぷり音を使うことができそうです。勘十郎師からは「これ以上重くならないように」とのご指示がありました。お役の求める貫禄を意識しすぎたのかもしれません。サラリと「捨てる」部分もなくてはいけないとのことで、これは今の私にとってはかなり難しいことですが、おおらかに、大きく、のびのび演じたい! 

稽古後には、仲間からも率直な感想、意見をもらいました。自分では気がつかない部分を、色々と言ってくれ、有難かったです。少しでも、明日はかならず前進!
…それにしても、やぱり気を失ってる間がつらいなァ…。

『賀の祝』と『源氏店』は<総ざらい>。事務作業をしていたために、あまり仲間のお稽古を拝見できませんでしたのが、残念というか申し訳ないというか…。

全ての稽古後に、出演者全員による<全体会議>をひらいて諸々の討議をし、解散いたしました。

《合同公演》、なんとか大入り満員にしたいです!
今からでも遅くない! チケットはこちらから!