梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

『音の会』舞台稽古です! そして<友の会パーティー>!!

2009年08月02日 | 芝居
午前11時から『棒しばり』<初日通り舞台稽古>。
國矢さん、左字郎さん、蝶八郎さん、皆さん30分前には拵えを済まし、舞台にて“居所合わせ”を念入りに行ってから挑みました。

私の後見の仕事で、一番緊張いたしますのは、左字郎さんの太郎冠者を、後ろ手に縛るところでしょうか。晒を細長く折り畳んだものを、両手首をからめながら背中で結びます。
あらかじめ、度々この後見をなすってらっしゃる先輩に、結び方をはじめ細かく教えて頂きましたが、衣裳を着ている状態になりますと、また感じが変わるものですね。着ている肩衣(かたぎぬ。裃の上だけのもの)が突っ張っていますから、うっかり手元をゆるめると解けかかっちゃうんです。
手早く綺麗に、という、毎度毎度申し上げている課題を、今回もどれだけ克服できるか。頑張りたいです!

(しかし、仕事とはいえ、人を縛るというのは、あまりいい気持ちがしませんな。)

その他の仕事は大過なくできましたが、細かい反省点は相方の京珠くんと打ち合わせをして、段取りを整えました。
…それにしても暑かった!

          ◯

舞台稽古は12時過ぎには終わり、続いては、夕方6時開宴の<稚魚の会友の会 夏のパーティー>の準備!
昨年末にクリスマスパーティーができませんでしたので、今回は真夏の会となりました。仲間たちと買い出しして、会場を作って、打ち合わせをして…で、あっという間に開場時間。

60人近い方がいらして下さいました! 余興4演目も盛り上がりまして(私のは「?」ですけども)、会員の皆様と、久々にお目にかかり交流できましたこと、心より御礼申し上げます。
改めまして、《合同公演》のご案内、また、出演者それぞれから各役への意気込みをお伝えすることができました。
若手が中心となった、新しい陣容での初の公演ということで、出演者一同、本当に不安ばかりなのですが、ご来場下さいました皆々様からのお励ましの声に助けられたような気持ちです。本当に有り難うございました!

(8月3日 記)