梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

80人全員素晴らしかった!!

2009年08月13日 | 芝居
2009年度『小学生のための歌舞伎体験教室』の発表会!
4班ともに、無事に稽古の成果を披露することができました。
みんな今日が一番声が出て、一番元気で堂々としてました! やっぱりお客さんが入ると気合いが入るのかな。

上演中に気分が悪くなるとか、頭が痛くなるとかいうアクシデントは毎年のことですが、自分が後見する子供さんがそうなると、サァどうしようかとこちらも緊張が走りますね。舞台に穴をあけないよう、そして、お子さんに「失敗しちゃった」とか「迷惑をかけた」なんて後悔をさせないような対応、ケアに勤めますが、いろいろあっても、全てもやり終えたお子さんたちの晴れやかな顔、元気な姿には、毎度毎度、幸せな気持ちになります!

みんな本当にお疲れさまでした! とってもよかったですよ~!
これを機会に、もし歌舞伎を好きになってくれたら、また劇場で会いましょうね…。
舞鶴役の4人の坊ちゃん、私のこと、忘れないでね(なんだそりゃ)。

            ◯

『体験教室』を終えてすぐさま四谷にある稽古場に移動し、《苫舟の会 研究公演》《趣向の華》の下ざらい。こちらも大詰め。
《研究公演》では、『常磐の庭』『日高川』『切り禿』『桔梗姫高野旗揚』に後見でお手伝いです。差し金を使ったり蜘蛛の糸を撒いたりと、日頃できないお仕事をいろいろ経験させて頂きます。
私以外の後見や、脇のお役で《合同公演》メンバーも多数出演させて頂きますし、既存曲を、新しい振り付け・演出により上演するという、大変意義深い公演に参加できますこと、本当に有難いことでございます。

…長い一日でしたが、なんとか乗り切れました。これも子供たちから元気をもらったおかげでしょうか?