梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

本当に終わってしまいました

2008年08月26日 | 芝居
『第14回 稚魚の会 歌舞伎会 合同公演』は、本日を持ちまして無事千穐楽。
大勢のお客様にお出まし頂きましたことを、まずは心より御礼申し上げます。
今日一日は裏方に徹しましたが、最後の最後の1回を、出演者の皆さんが大切に勤めていることがひしひしと感じられました。
大喜利『勢獅子』終演後、楽屋廊下での<手締め>、居並ぶ皆々の、全てを出し切った清々しい面持ち! この瞬間の感動といったら…。

本公演ではまず勤めることがないであろう、梅王丸の後見は、本当に勉強になりました。
丸ぐけ帯、三本太刀、壊れる牛車…。全てが初体験ですが、こんな場だからこそできる経験を、ムダにしてはなんの意味もありません。なにも、主役をやるだけが<勉強>ではないのですから…。

衣裳さん、床山さん、大道具さん、小道具さん、舞台監督さん、養成課の皆さま、私たちが一夏の舞台を勤めるにあたってお世話になっ全ての方々に、今一度心よりの御礼を。
本当に、本当に、有り難うございました。

感謝の気持ちは絶対忘れません。
いつまでも、<勉強>の気持ちを忘れずに…。
長い道のりです!