梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

ついに明日!

2008年08月20日 | 芝居
A班の<初日通り舞台稽古>。
A班では、自分のお役だけしか仕事がないので、比較的ゆっくりと支度ができました。
生まれて初めての芸者の拵え。顔の仕方や着付けにも、その役<らしく>みえる工夫と申しましょうかコツみたいなものがあるもので、先輩方に教わりながらいたしました。衣裳を着て、鬘をかけて出来上がった姿を、似合っているかいないかは別として、黒縮緬に浪を描いた裾模様、献上の帯という、“出”の衣裳を着ることができたことに、素直に感動してしまいました。なかなか本興行では着られませんもの!
あとは、あとはこの扮装にふさわしい雰囲気を出せれば…。

おかげさまで、所作舞台ではさほど素足であることが気にならなくなりまして、舞台稽古のわりには落ち着いて踊ることができました。この感じで、気負わず初日を迎えたいものです。

さあ、明日から6日間にわたりましての『第14回 稚魚の会 歌舞伎会 合同公演』。皆様と舞台でお会いできますことを楽しみにしております。
昨年同様、<同時解説イヤホンガイド>も実施されます。幕間には、全出演者からのメッセージが! 私は共演者のひとりと一緒に登場いたします。さてどなたでしょう?