梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

『囃子の会』本番

2008年08月02日 | 芝居
午後から歌舞伎座におきまして『囃子の会』でのお仕事。
能楽囃子葛野流大鼓方の亀井忠雄師と、歌舞伎囃子田中流の田中佐太郎師のお二人が主催なさるこの会は、歌舞伎と能のジャンルをこえての演奏陣による演目が並びます。

この度師匠は長唄『鶴亀』(振付は藤間の御宗家)に皇帝役でご出演。萬屋(梅枝さん、萬太郎さん)ご兄弟の鶴・亀、部屋子の梅丸の従者。私は<着付後見>をさせて頂きました。
六月の博多座出演中からお稽古がはじまり、先月の巡業中もお稽古や下ざらいがありまして迎えた本番(今日のお昼には舞台稽古も)ですが、やはり本番一発勝負の後見には緊張いたしました。
おかげさまで何事もなく勤め上げることができましたが、歌舞伎座の舞台にしつらえられた、能舞台を模した装置での上演は普段とはまた違った趣きで、気の引き締まる思いでした。