梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

この人に聞く!

2007年01月10日 | 芝居
今、劇場との行き帰り、御宗家の稽古場への移動の車内で読んでいるのが、村上春樹さんの『ひとつ、村上さんでやってみるか』(朝日新聞社 刊)。
<村上朝日堂>ホームページに寄せられた読者の質問疑問意見相談、あらゆるメッセージに村上さんが答えてゆくQ&A集です。質問と、それに対する答えだけしかない本が、どうしてこれほど面白いのかな。私が大のハルキストということもあるのでしょうけど、490ある質問の内容のバラエティさ、ユニークさ、それに負けない村上さんのユーモアとあたたかさにあふれる返答が、読む者になんともいえない<ふわふわ><ほくほく>した感覚を与えてくれます。

この作品、『そうだ、村上さんに聞いてみよう』、『これだけは、村上さんに言っておこう』に続く第3弾です。過去2作も、度々読み返しておりますが、ふと、今の自分と同じような悩みやら、思いを抱えている読者のメッセージにぶつかることも多いんです。そして、それに対する村上さんの考えに励まされたり考えさせられることも…。

今の私だったら、村上さんにどんな質問をするでしょう? とりあえず、
「村上さんは、歌舞伎をご覧になりますか?」
とは、聞いてみたいのですけれど…。