梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

浪花の彼らがやって来る…!

2006年05月08日 | 芝居
皆様、『平成若衆歌舞伎』をご存知ですか?
松嶋屋(愛之助)さんを中心に、上方歌舞伎の役者で固めたキャストで魅せる“新しい歌舞伎”。
2002年8月、大阪梅田シアタードラマシティでの『新・八犬伝』で旗揚げ、その後も『新油地獄 大坂純情伝』『義経と知盛』『花競かぶき絵巻』と毎年夏の大阪を熱く湧かせてきた一座の第五弾公演が、満を持して東京にやってまいります!
題して『大坂男伊達流行(おおさかおとこだてばやり)』(監修 片岡秀太郎 作 岡本さとる 振付 山村若 製作 松竹株式会社)。大阪の町を二分する男伊達グループ同士の、意気地の張り合い血気の達引きに、恋物語をからめたストーリーとのことですが、なにせ書き下ろし作品なので、私もまったく全貌はつかめません。是非是非ご覧になって、その目でお確かめ頂きたい次第です。
…何故私がここまで熱くご紹介申し上げるかと言いますと、普段から、仕事にプライベートに大変仲良くしている大切な仲間、<上方歌舞伎塾>の卒業生たちが、ほぼ全員出演、そしてとっても良いお役を勤めるからなんです! そもそも『平成若衆歌舞伎』という企画そのものが、上方歌舞伎を支える役者達に、活躍の場、修行の場を作ろうという意図のもとに生まれたものだそうで、松嶋屋さん親子(秀太郎さん・愛之助さん)の他の主要なお役は、彼らが演じているのです。毎回新作なわけですから、台本を読み込んで、動きや台詞回しなど、自分で一から作りあげ、考えなくてはならないので大変ですが、そういう作業が新鮮だったり、仲間同士で話し合うのが楽しくもあるそうです。

そんな彼らの熱い意気込みが伝わってくること必至の『大坂男伊達流行』は…

ル テアトル銀座にて 5月19日(金)18:00
             20日(土)12:00/16:00 
             21日(日)11:00/15:00

の五回公演です。これまで大阪での公演のみだったので、私も拝見できずにおりましたが、今回は大丈夫! 応援に(なるかどうかどうかはわからないけど)駆けつけます!
皆様も、どうぞお出まし下さいませ。 チケット好評発売中です!