Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

映画「岳」 見てきました。

2011-05-14 01:40:33 | 山とクライミングの話

5月13日。見たいと思っていた映画「岳」を、無理やり時間を作ってみてきました。

フィクションの山岳映画というのは、どれも山ヤやクライマーから見ると、?マークがいっぱいついちゃうのが当然だけど、わしはそういうことはどうでもいいの。「リポビタンD」のCM見たいのでも、心に迫るものがあればそれでよし。でも、フィクション映画にしてはリアルに出来ていて良かったです。

何より、さんぽくんみたいにさわやかに、ひたむきに、自然体で山に向かいたいね。くみちゃんもかわいかった。ちょっと山に興味を持った人がこういう映画を見ると燃えちゃうかもしれないですね。わしも途中で涙が何度も出てきちゃいました。そして、やっぱりちっちゃい岩ばかりでなく、夏でも冬でもでっかい山に登りたいなあ、と思ったのです。

山では人が死ぬ。でもどうしてわしらは山に登っちゃうんだろう。そういうことも考えながら見ることが出来る映画かもしれません。

わしは好きだな。「岳」。山に対してちょっと新鮮な気持ちになれたもん。(それからユージが出演していてびっくりした!)


震災から2カ月

2011-05-13 00:48:05 | 災害ボランティア クライマー派遣

あれから2カ月がたちました。「被災地にクライマーを送る会」も、活動を初めて2カ月を迎えようとしています。

宮古市にボランティア拠点を構えるYMCAを支えるために、第1陣として3名のクライマーを送ったのをはじめとして、これまで100名近いボランティアを送ってきました。ゴールデンウェークが明け、参加ボランティアはパタッと止まってしまった感がありますが、まだまだ細々とですが、活動は続いています。

こんな活動は、もちろん私にとっては初めての経験。YMCA時代には間接的な経験はあるものの、被災というのはそれぞれ状況が大きく違い、そのたびに初めてと同じようなものなので、「ベテラン」などいないのです。そんなわけで、蓋をあけるといろいろな問題が持ち上がります。今回も両手では足りないくらいの問題が、私のもとに舞い込んできました。

問題といっても、大半はマインドの強いボランティアの建設的意見が半分なのですが、それも全体をバランス良く保って活動していくには、実現が難しいことが多いのです。それと、今回のようにスクランブル発進では、ボランティアの学習が出来ていないことが問題になります。他の拠点では数を集めて、ボランティアを篩にかけるようなやり方をしているところもあるようです。そうしないと、まともな活動が出来ないのも理解できます。しかし我々は小規模な拠点ですから「適材適所」「ひとりひとりを大切に」をモットーにしていかなくてはなりません。それがきちんとできたかどうかは反省しなくてはなりませんが、「これから震災が起きるから、みなさん、ボランティアの勉強をしておきましょう」なんて出来ないわけですから、全て現場で学んで成長するわけです。だから失敗も起こりうる。また、ゴールデンウィーク前のように、ボランティアが殺到するときには連絡ミスも。

いろいろなことがありました。ボランティアの心の被災を心配しながら、私自身も精神不安定になっていたかもしれません。「建設的な意見」も全てクレームのように聞こえてしまっていたり、連絡しても返事がないことに神経質になったりしていたかもしれません。

支援活動はまだまだ続きますが、ここで一度、今までの2カ月を振り返り、今後を考えて行きたいと思います。5月20日夜にミーティングをします。これは主に「送る側」に携わった者のミーティングですが、そのあとに、ボランティアからもどって「これから会の運営に参加したい」という方、「これからボランティアをしたい」という方も参加できる懇親会もやりたいと思います。参加希望者は連絡ください。chimney@life-jp.net

 


立山 龍王岳主峰南稜

2011-05-11 01:27:13 | アルパインクライミング

5月9日、月稜会の会山行で立山に行ってきました。

新人を含めたパーティーは浄土山と雄山へ19名、龍王岳東尾根は2パーティーの7名、そして我々(かとちゃん、はりぼー、わし)3名は龍王南面へ。すごい大所帯です。龍王組は、かとちゃん以外は日帰りなので、急いで登ってきます。

素晴らしい天気に恵まれました。

龍王組が出発準備。

バックに奥大日岳が見えます。1泊出来る人は明日登る予定です。

 

 

わしらは東尾根末端から回り込み、南面へ。

何処を登るかは見てから決めることにしました。

その結果、主峰南稜を登ることにしました。

1ピッチ目をわしがリード。

 

途中は省略。

4ピッチの岩稜を抜け、雪壁を登るはりぼー。

バックが主峰南稜です。

 

龍王岳は、しょうしょう交通費がお高いですが、日帰りでアルパインクライミングが楽しめる良い岩場です。しかも、あまり情報がないので、自分たちの力量がしっかり反映されるクライミングが出来ます。でもあまり宣伝もしたくない。静かに登りたい岩場です。


狂ってしまった感覚

2011-05-05 00:43:43 | 災害ボランティア クライマー派遣

この2~3日、宮古のボランティア拠点や、ボランティア希望者からのメールや電話がほとんど来なくなった。それまでは「こんな生活がいつまで続くのだろう」とうんざりしていたのに、急に携帯が鳴らなくなると、今度はなぜか落ち着かない。「こんなでいいのだろうか」とあせり始めてしまう。3月11日以前に日常だった感覚が、今では日常で無くなってしまっている。

ゴールデンウェークの被災地はボランティアでごった返しているに違い無い。しかし、すでにボランティアを送り出してしまった在京ボランティアには、タイムラグが発生している。逆にゴールデンウェーク明けのボランティア不足が心配になってきてしまう。

宮古では、いったん衣と食に対する不安は解消され、その先に新たなニーズが生まれ始めている。その量も増えているようだ。しかし、今日、南三陸町のボランティアからはいったメールによると、そこでは瓦礫の片づけを600人のボランティアでやっているそうだ。かなりの地域差を感じる。地域によって支援の仕方や方針に、大きな違いがあるようだ。電柱や流された車を、ボランティアが担いで撤去しているそうだ。大変な作業である。こんなことを聞くと、宮古でやっているボランティア活動が楽なことのように感じる人もいるかもしれない。

でも、冷静に考えてみてほしい。それぞれ被災地によって、被害の大きさやその支援の仕方は違うかもしれない。だからと言って皆、宮古でなくて南三陸町に行くのが良いとは言えないのだ。被災した町には、被災の大小にかかわらず、どこにだって支援の手を必要としている人はいる。そういう人たちと、我々は向き合ってきた。だから最後まで見届けてほしい。今からほかの被災地に足を向けるのもいいだろうが、もし真剣に宮古の人たちと向き合ってきたという自負があるのなら、ボランティアでなくてもいいから、最後まで見届けてほしいと願っています。

ゴールデンウェーク明け。二度目、三度目のボランティアをお願いします。


0の無い世界

2011-05-04 00:53:13 | 災害ボランティア クライマー派遣

宮古ボランティアセンターでコーディネーターをしておられたS氏は、被災地ボランティアの現場を「戦場」と言われた。

今、「戦場(経験は無い)」「被災地ボランティアの現場」「厳しいアルパインクライミング」の共通点を、「0」の見出しにくい世界だと感じている。「0」、あるいは「人畜無害」を見出すのが困難な世界なのだと思う。全てをプラスかマイナスに感じてしまう。「いてもいなくても同じ人」は平和な世界では存在するが、「戦場」「被災地ボランティアの現場」「厳しいアルパインクライミング」では、「いるだけ」の者はそれだけでプラスかマイナスのどちらかにされてしまう。厳しい状況の中で「0」は見出しにくく、「0」という数字は平和な世界にしか存在しないように思えてくる。

これはどういうことか。よくよく考えてみれば、存在そのものが「0」などというものは、人にしても物にしても無いのではないか。しかし、心が平和で穏やかな中では、少々のマイナスを許している。きっとそれが「0」なのだと思うのだ。

きっと誰にでもプラスの要素もあればマイナスの要素もある。それを点数化するのは無理な話だが、人は他人をマイナスの要素かプラスの要素のどちらかだけを強調してとらえてしまう傾向があるように思う。よく言う「レッテルを張る」というやつだ。それを考えたら、自分など「極悪人」にされてしまうかもしれない。それでも心が穏やかな人に赦してもらって生かされている。皆の心が平和で穏やかでなかったら、自分なんてすぐに死刑にされているかもしれないと思うのだ。

被災地では、被災者もボランティアも、心に余裕がなくなってくる。「戦場」というのはその極地かもしれない。「厳しいアルパインクライミング」でもそうだ。心に平和がなく、穏やかでない世界では、人を許すことが出来なくなるのだろう。人の小さな良いところを無視してしまうだろう。逆に、ちょっとしたことで英雄や極悪人も生まれるかもしれない。

今、自分の住んでいるこの地が、大きな被災と被害を受けている状況の中でも、あるいは自分が「戦場」にいても、「被災地ボランティアの現場」にいても、「厳しいアルパインクライミング」をしていても、自分の心を平和で穏やかに保ちたいと願う。

被災地に咲く花のように。


河又フリークライミング

2011-05-03 13:31:30 | フリークライミング

5月2日、今日は月稜会の集会日。集会日恒例のフリークライミングは河又で行いました。14名も参加で、ほかに居合わせた2パーティーの方、うるさくて済みませんでした。でも、仲良く一緒に登ってもらい、楽しく過ごすことができました。

皆、それぞれのレベルでルートにチャレンジしていましたが、わしは目標のルートはRP出来ず。しかし、トポには点線でしか書かれていないトップロープラインを登ってみました。何とこれが素晴らしい!短いけれど、すごくボルダーチックで面白いのだ。

 

ルートが短いので、写真左手の大きなポケットから両手でスタートという限定つきです。 まず右手で悪いピンチで中継しながら足位置を変え、右手で遠いカチホールドをデッドでとる。次に足位置を変え左で遠いたてホールドをデッドでとる。右手で水平フレークをとらえてからマッチ。右手は右上のポケットをアンダーで差し、左手は左上のポケットをガストンで抑える。右足をフレークにあげたら、右手クロスで二本指ポケット。体を返して左上の三角ガバをとる。実質的にはこれで終了だが、終了点までまだ3手ぐらいある。

 


物品提供という難しい問題

2011-05-02 01:00:59 | 災害ボランティア クライマー派遣

我々が行っている被災地でのボランティアの基本は、被災者に寄り添い、ともに汗を流し、ともに涙を流し、ともに笑う。地味な活動が基本だ被災者の方々に寄り添うことのできるボランティアが現地に行ってくれることを応援したいために「被災地にクライマーを送る会」を立ち上げた。

しかし現場を体験してきたボランティアの中には、「もっとやってあげられることがあるはず」と思って帰ってくるものもいる。特に男性ボランティアに多いようだ。現地で自分が残せたものに満足できないのだろうか。確かに満足は出来ないだろう。本当に自分に出来たことを振り返ると小さいのだ。でもまず、何かを残すという考えはボランティア本人の自己満足ではないか、良く考える必要がある。自分の功績を残してくるとか、自分を覚えていてもらうとか、そういうことはどうでもいいのだ。

でも、本当に現地のひとりひとりを心配して、「あの人にはこれが必要だった」と思い、必要なものを買い与えてしまう。それが公共性のある使われ方をするものなら問題は小さいが、そうでないものは、我々民間ボランティアには、マニュアル的にはタブーだ。個人に物品提供するためには巨額な資金が必要になる。それを工面できる可能性が無い限り、手を出すのは難しい。

被災地ボランティアのコーディネーターの経験のあるものは、物品提供に対して、非常に慎重である。拠点破たんの可能性を秘めた活動だからだ。特に今回の災害は、援助が長期間にわたることは確実だ。その間拠点を維持していくためには、途中で拠点破たんとならないように、注意深く行っていかなくてはならない。

いま「被災地にクライマーを送る会」でも、このタブーを打ち破ろうと考えている仲間が出始めている。資金は限られている。その資金も、そういった目的の為にいただいたお金ではない。それを繰り入れて活動しても、いま具体的に個人にしてあげようとしていることを実行し、同じような状況の方にも、同じようにしてあげるためには、今の資金の3倍の金額が必要になる。災害から2カ月が経とうとしている今、我々がそれだけの集金力があるのだろうか。

「何とか被災者の為に、直接的にお金を使いたい」と考える彼らの気持ちは、私にも十分理解できる。だから慎重に使い方を判断して、タブーにチャレンジして見るのもいい。YMCAに迷惑をかけないように自立してからやるべきである。そうでなければ失敗は許されない。現地の拠点を潰してしまうことになるからだ。もしかすると、被災地事態に混乱を引き起こす可能性だってある。

難しい問題だ。


宮古に行ってきました。

2011-05-01 00:50:58 | 災害ボランティア クライマー派遣

28日、銭湯の営業が終わり、片付けと次の日の準備が終わり、29日午前1時すぎ、山仲間からお借りした軽トラをボランティア拠点に届けるために、宮古まで行ってきました。ひたすら走りつずけ、午前11時少し前に着きました。帰りはその日の夜9時のバス。日帰りの強行日程。

もちろん目的は軽トラを届けることなのですが、そのほかにもいくつかの目的がありました。

一つは、出来るだけたくさんのボランティアに会っておくこと。折角たくさんのクライマーや山ヤが来てくれているのだから、出来れば皆に会いたい。

二つ目は、現地とやり取りしているボランティア参加希望者の名簿の照合。機能を進化させるごとに、いくつもの名簿が出来てしまい、それを一つにまとめ、漏れがないか確認するためです。

三つ目は、帰って来たボランティアが心残りになっていた作業が出来るかどうかの確認。「物品提供」に当たりそうな事案だったので、むずかしい面があったのですが、時にはマニュアルを外れても人情で解決。やることになりました。

四つ目は、今後のアシスタントコーディネーターの体制確認。ゴールデンウェーク中はボランティアの人数がキャパシティーいっぱいです。混乱の無いように、体制を確認してきました。

半日の滞在中、拠点にはYMCA時代の後輩がボランティアに参加していて会うことが出来、また、YMCAの最も尊敬する上司が、たまたま近くを訪れていて、寄ってくれたりして、思わぬ充実した半日の滞在となりました。

軽トラの助手席に張り紙をしてきました。「大切に使ってね」って。

 

今日着いたボランティアにガイダンスが行われています。

まず大切なのは、被災者の気持ちを理解すること。生々しい映像を使っています。

どれだけ現地の方々が悲しい目に合っているのか、まず知ることが大切です。

そのうえで我々がやるべき仕事を理解します。

拠点が立ち上がった初期には出来なかったことですが、順次工夫して変わってきています。


BIG ROCK

2011-05-01 00:45:08 | フリークライミング

BIG ROCKに行ってきました。連休中なので落ち着いていました。メインウォールは5月末に変更予定です。

今、好きな色でBR‐Tシャツが作れます。

こんな感じです。

ちなみにわしのは赤地にオレンジの文字。

ダブらないようにお願いします。