Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

震災から2カ月

2011-05-13 00:48:05 | 災害ボランティア クライマー派遣

あれから2カ月がたちました。「被災地にクライマーを送る会」も、活動を初めて2カ月を迎えようとしています。

宮古市にボランティア拠点を構えるYMCAを支えるために、第1陣として3名のクライマーを送ったのをはじめとして、これまで100名近いボランティアを送ってきました。ゴールデンウェークが明け、参加ボランティアはパタッと止まってしまった感がありますが、まだまだ細々とですが、活動は続いています。

こんな活動は、もちろん私にとっては初めての経験。YMCA時代には間接的な経験はあるものの、被災というのはそれぞれ状況が大きく違い、そのたびに初めてと同じようなものなので、「ベテラン」などいないのです。そんなわけで、蓋をあけるといろいろな問題が持ち上がります。今回も両手では足りないくらいの問題が、私のもとに舞い込んできました。

問題といっても、大半はマインドの強いボランティアの建設的意見が半分なのですが、それも全体をバランス良く保って活動していくには、実現が難しいことが多いのです。それと、今回のようにスクランブル発進では、ボランティアの学習が出来ていないことが問題になります。他の拠点では数を集めて、ボランティアを篩にかけるようなやり方をしているところもあるようです。そうしないと、まともな活動が出来ないのも理解できます。しかし我々は小規模な拠点ですから「適材適所」「ひとりひとりを大切に」をモットーにしていかなくてはなりません。それがきちんとできたかどうかは反省しなくてはなりませんが、「これから震災が起きるから、みなさん、ボランティアの勉強をしておきましょう」なんて出来ないわけですから、全て現場で学んで成長するわけです。だから失敗も起こりうる。また、ゴールデンウィーク前のように、ボランティアが殺到するときには連絡ミスも。

いろいろなことがありました。ボランティアの心の被災を心配しながら、私自身も精神不安定になっていたかもしれません。「建設的な意見」も全てクレームのように聞こえてしまっていたり、連絡しても返事がないことに神経質になったりしていたかもしれません。

支援活動はまだまだ続きますが、ここで一度、今までの2カ月を振り返り、今後を考えて行きたいと思います。5月20日夜にミーティングをします。これは主に「送る側」に携わった者のミーティングですが、そのあとに、ボランティアからもどって「これから会の運営に参加したい」という方、「これからボランティアをしたい」という方も参加できる懇親会もやりたいと思います。参加希望者は連絡ください。chimney@life-jp.net