Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

狂ってしまった感覚

2011-05-05 00:43:43 | 災害ボランティア クライマー派遣

この2~3日、宮古のボランティア拠点や、ボランティア希望者からのメールや電話がほとんど来なくなった。それまでは「こんな生活がいつまで続くのだろう」とうんざりしていたのに、急に携帯が鳴らなくなると、今度はなぜか落ち着かない。「こんなでいいのだろうか」とあせり始めてしまう。3月11日以前に日常だった感覚が、今では日常で無くなってしまっている。

ゴールデンウェークの被災地はボランティアでごった返しているに違い無い。しかし、すでにボランティアを送り出してしまった在京ボランティアには、タイムラグが発生している。逆にゴールデンウェーク明けのボランティア不足が心配になってきてしまう。

宮古では、いったん衣と食に対する不安は解消され、その先に新たなニーズが生まれ始めている。その量も増えているようだ。しかし、今日、南三陸町のボランティアからはいったメールによると、そこでは瓦礫の片づけを600人のボランティアでやっているそうだ。かなりの地域差を感じる。地域によって支援の仕方や方針に、大きな違いがあるようだ。電柱や流された車を、ボランティアが担いで撤去しているそうだ。大変な作業である。こんなことを聞くと、宮古でやっているボランティア活動が楽なことのように感じる人もいるかもしれない。

でも、冷静に考えてみてほしい。それぞれ被災地によって、被害の大きさやその支援の仕方は違うかもしれない。だからと言って皆、宮古でなくて南三陸町に行くのが良いとは言えないのだ。被災した町には、被災の大小にかかわらず、どこにだって支援の手を必要としている人はいる。そういう人たちと、我々は向き合ってきた。だから最後まで見届けてほしい。今からほかの被災地に足を向けるのもいいだろうが、もし真剣に宮古の人たちと向き合ってきたという自負があるのなら、ボランティアでなくてもいいから、最後まで見届けてほしいと願っています。

ゴールデンウェーク明け。二度目、三度目のボランティアをお願いします。