Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

新型コロナウィルスとクライマー

2020-04-09 00:54:18 | 山とクライミングの話

とうとう私のホームジム「BigRock」も、新型コロナウィルス感染拡大防止のために休業となる。我々利用者の健康と、世の中全体の安定のためにはもっともな決断だと思う。しかしオーナーや従業員の生活にとっては辛い決断でもあるだろう。でもこの苦難を乗り切って、再開したときには今まで以上に盛り上げたいと希望を捨てない。

こんな状況にある多くのクライマーは、ジムがだめでも岩場があるさ、と考えている人もたくさんいるようだ。確かにオープンエアーの岩場では感染リスクは低いかもしれない。自分が感染しないからいい。仲間にも感染させるリスクが少ないからいい。という考えているとしたら、もう一度よく考えてから行動してほしい。特に大都市圏に住んでいるクライマーは。

このような世界的危機の中でも穏やかに暮らしている岩場周辺の住民。彼らからしてみれば、我々が岩場に行くということは、極端な言い方だが新型コロナウィルスが来たという風にとらえられてもおかしくはない。オープンエアーの岩場だからいいじゃないかと思うかもしれないが、地元で手に触れるもの、接する人のことまで彼らは気にするはずだ。それが高じれば岩場の封鎖にもつながりかねない。今は来てほしくないと思っているのではないのだろうか。

昔、クライマーといえば世の中の反流人種のような人たちで、世の中に逆らったような態度でも、数が少なかったからあまり影響もなく相手にもされていなかった。でもその数が増えれば地元の迷惑ものになり、登れる岩場を失うことになっていった。しかしクライマーも岩場を守るために努力と反省をして、今登れる岩場を確保している。しかしクライミング人口が増える中で、このような経緯に無関心な、または知識のないクライマーもたくさん出てきてしまっている。このような問題を「アクセス問題」と言っているが、新型コロナウィルスも岩場の「アクセス問題」に発展する恐れがある。だから私は、今岩場に行くことを控えている。

私のようなものがこのような戯言を行っても、何の影響もないかもしれないが、影響力のあるクライマーは一考して、その考え方を多くの人に伝えてほしい。


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