Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

奥秩父東沢 東のナメ沢

2016-09-12 22:23:58 | 無雪期山岳クライミング」

9月12日。3年ぶりの沢登りに行ってきました。

 

月稜会の会山行で、東沢に日帰り4パーティー(鶏冠谷右俣3名・左俣3名・東のナメ沢3名・西のナメ沢2名)、1泊1パーティー(西俣3名)で行きました。

 

駐車場を全員で7時ちょっとすぎに出て東沢に向かいます。みんな前夜の宴会で夜中の2時過ぎまで飲んでいたのに元気だ。私は「6時起床」と言ってあったのに6時前に起こされて不機嫌。

西俣組は行程が長いのでどんどん先行していきます。残りのメンバーはのんびり歩き、鶏冠谷の出合で分かれます。

 

東沢のアプローチが思いのほか悪かったのと、多少水量が多くて、渡渉でいちいち裸足になっていたので時間がかかりました。

東のナメの取りつきに9時着。

 

私は特にバリエーションルートでは、ガイドブックはあまり読まないし、下調べもしないようにしています。

地形図を頼りに登りたいからです。

でもなぜか、この沢の大ナメはクライミングシューズがいいということは以前から知っていたので、クライミングシューズで取りつきました。

 

傾斜のないスラブの水流の右をぺたぺたと150mほど登り、平らなところで水流の左にわたります。そこから20mほど登ったところにビレー点があり、ここからビレーしてもらいます。

50m登りましたが、プロテクションはナッツで1か所取ったのみでした。

 

残地ハーケン2枚のビレー点から次のピッチに取りつきます。出だしでバンドを右にトラバースすると、そこにはもっとしっかりしたビレー点がありました。

さらにトラバースしようと思いましたが、ぬれていて滑るので、真上に見える垂壁を目指して直上。しかしロープの流れが悪くなり、20mほどで灌木を使って後続の二人を迎える。

 

さてここから垂壁基部に沿って目指す釜に向かうが、ほんの数mだけ非常にぬめっていてトラバースできない。

行きつ戻りつした後に、あきらめて垂壁を登ることにしました。

みじかい垂壁の上にはよくハーケンが効きそうなリスがあったので、そこにハーケンを2枚打って下降支点とし、、スラブに降りてテンショントラバース。

後続の2名も振り子トラバースに似た要領で到着。

あ~、怖かった。

 

最後の傾斜の強いフェースはホールドも残地支点も豊富で難なく登り、そのうえで左岸の樹林に入った。実質的にこれで大滝は終了。

その上には似たようなスラブの滝が2つあるが、巻いて登った。もう12時になってしまった。少々手こずってしまった。

今日のパートナーはぼくりんと山ちゃん。

大ナメの登攀を終えたところ。

 

そこからの遡行はごく初歩的な沢登りで、地図を読みながら、また地図ではわからないところはカンでルートを選び詰めていく。

滝も終わり、水も涸れ、詰めにかかる。シャクナゲが多くなってくる。

次第に踏み跡がはっきりしてきて稜線も近づいた感じがしたころ、上から別パーティーのコールが聞こえた。

わが会の鶏冠谷左俣パーティーでした。登っていくと鶏冠尾根の登山道に出て合流。

いいタイミングでした。

何時だったか忘れた。

 

鶏冠尾根の下山は、心配していたほど迷いやすくも悪くもなく、いつもの通りだが、全員鎖もトラロープにも触らず下山。

今日はもともと雨の予報だったが上々の天気だった。でも下山でとうとう降り出したが、よくもってくれた。

強力な晴れ女が参加していたからだろうか。

鶏冠谷出合を経由し、西沢渓谷の観光道路を歩いていると、前に西のナメ沢パーティーが歩いていた。

 

4時半に駐車場に着くと、鶏冠谷右俣パーティーは車で寝ていた。彼らは13時に戻って昼寝をしていたらしい。どんなルートか知らないが早すぎるだろう。

日帰り組は順調に山行を終えました。

 

私も会山行でなければ、沢に行く機会など滅多にありませんが、久しぶりに楽しみました。


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