4月11日。月稜会の会山行で中央アルプスへ。総勢21名の大所帯です。私は新人2名とともに和合岩稜を登り、さらに宝剣岳を越えて極楽平から千畳敷に下るコースです。三の沢岳往復パーティーに雪山初心者が数名含まれるため、先に行って下山のフィックスロープを張っておく予定なのです。ほかにサギダル尾根から宝剣岳パーティーと宝剣岳縦走パーティーが組まれました。
ロープウエー駅を9時過ぎに出発。
千畳敷を詰める途中、和合岩稜を見上げる位置まで来ると、斜面が急になる。
ここでわれわれは灌木にセルフビレーを取ってロープを結んだ。50~60度くらいの雪壁を、灌木に中間支点を取りながら1本のロープでコンティニュアンス。
岩場の手前でセルフビレーを取りロープを2本にする。
最初はやさしいブッシュ交じりの岩。最後に悪い1手でテラスへ。
チムニー手前でピッチを切る。
このチムニーが思いのほか悪かった。悪い数メートルをナッツ1本のプロテクションで抜け、右に3mほどトラバースしてピッチを切る。
トラバースして終了点に到着。
岩角にかぶせたスリングで終了点を作る。
バックには宝剣岳。
最後はやさしい岩場を右上すると雪稜に出る。
岩場と雪稜を合わせて70m位。コンテ。
11時50分終了。
しかし極楽平からの下りに、初心者のための下山用フィックスロープを張るという任務を果たすために、
これから宝剣岳を越えていかなければならない。
宝剣岳山頂。
宝剣岳南稜。
極楽平からの下りにフィックスロープを張る作業中の新人I
今回は最終のロープウエー15時55分に間に合わせるために急いだが、
結果的には1時間前のロープウエーに21人全員が間に合った。
上出来の会山行でした。