タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

順天湾自然生態公園

2012年06月24日 | 韓国情報
 今日もハッキリしない天気です。裏山を歩きたいと考えていたのですが、、、、小さな雨が降ってきたのでそれも中止。

 このような日はスカッと晴れた写真でも見ながらくつろいでいます。

   画像はネットより借用

 タカ長の韓国情報は時系列ではないのですが、、、、、まぁ、ご容赦下さい。

 実は今春の韓国旅行のとき順天湾を訪ねるのを楽しみにしていました。鳥的には冬に行くのがベストのところですが、月出山から釜山に帰る途中にあるので、車をチャーターするときに「順天湾で3時間は滞在」と言うことを条件にしていました。

 3時間で順天湾を見るには時間が足りないことは最初から分かっていました。いつか冬に行ってみたいと考えているタカ長としては、そのための下見のつもりもありました。

 もうひとつは順天湾訪問記みたいなものを、タカ長が属している自然史博物館を作る会の機関紙のために書いてみたい、と言う思いもありました。しかし、現地に行ってみて、後者のほうはあっさりとあきらめてしまいました。

 その理由は、、、、「話にならないから、、、、」と言う思いがしたからです。

         

 2012年5月6日順天湾を訪れました。その日は日曜日、駐車場はほぼ満車状態で大型バスも10台くらいはいたはずです。はっきり数えていないのですが、、、、。

 まず「順天湾自然生態館」に入りました。館内に入ると、、、、、

    

 ナベズルが迎えてくれました。吹き抜けのホールを使った大きなものです。チョッと度肝を抜かれる展示ですね。

 中の展示も立派なものです。日本にもこの種の施設はありますが、、、、、はっきり言ってしまえば韓国のものから見ると「子供だまし」のものに見えてきます。その展示物も写真に撮りましたが、、、、今日の趣旨から外れるのでその写真は紹介しません。

 だんだん腹立たしい気持ちになってきたのは、日本と韓国の差が大きいからです。そのひとつが規模の大きさとそこを訪れる人の数、、、、そして年齢層。

   

 これは展望室からの写真ですが、、、、順天湾の名物とも言える葦原はこの画像に左側です。展望室からは見ることが出来ません。

        

 私たちもその葦原にも行きました。この葦原は30万坪あり、そのなかに幅2mの木道が1.5kmにわたり作られています。この画像に見える山の上にも展望台みたいなものが見えました。そのあたりまでは自然生態公園になっているようです。

 その日は日曜日だったので大勢の人が来られていたのは理解できますが、、、、、、しかし、いくら日曜日だとは言え、、、、、、このような風景を日本で見ることができますか???

    

 若いカップルがいたり、、、、お父さんに連れられた幼児がいたり、、、、、。総じて若い世代の人が多いのですが、タカ長のような高齢者もいます。

    

 この順天湾は2006年にラムサール条約に登録されましたが、そのとき審査に当った欧米の関係者が、幅広い年齢層の人がここを訪れていることに感心したと伝えられています。タカ長たちが訪ねた日もその様子は同じでした。

     

 お父さんやお母さんと一緒に遊んでいる子供たちの狙いは、、、、、、この下にいるカニを釣ったり、、、、、、

   このような生き物を見ているのです。

        

 タカ長たちはこちら、、、、、オオヨシキリがさえずっているのを眺めていました。

      画像はネットより借用 

       左がナベズル  右はヘラサギ

 鳥を見るために行くのなら冬ですね。そのことは分かっているのですが、、、、いまだに行くチャンスに恵まれていないタカ長です。

 鳥的にはベストとは言えない時期に行きましたが、、、、、あの葦原での光景を見ただけで行った価値があったと思いました。癪なことですが日本ではこのような風景を見ることは出来ません。と日本中を歩いたことがないタカ長が断言しても間違いないでしょう。

 タカ長の住む町にはこの種の、、、、、つまり自然史博物館さえ無いのです。そのことを頭において歩いていると、、、このような施設を持つ韓国の人が羨ましい、、、、と言う気持ちを通り越して、、、、、、この種の施設に金を使わない日本に住んでいることが腹立たしくなるのです。

 と言うことで機関紙への投稿は止めてしまったのです。

 本当に腹立たしいことですが、この種に施設に関しては日本は完全に水をあけられています。相手の背中が見えないくらい、、、、、あけられています。

 いまさらじたばたしても追いつかないくらいあけられています。そのことに気づかされるために立ち寄ったのではないのですが、、、、、、。