タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

ベトナムの旅から~その13

2009年12月23日 | タカの渡り観察
センティの小さな島での探鳥

 センティの小さな島での探鳥はARMY STATION からだけではありません。その先が本番なのです。



 そこに行くためには小さなクリーク状のところを歩いて渡る必要がありました。この様子を見て仲間は全員退却しました。ここを歩いて渡ったのはガイドのマーさんとトリカノそしてタカ長の3名だけでした。仲間たちはこのような所が何ヶ所もあるのだろうと勝手に想像していたようです。

 残った仲間はARMY STATIONでベトナムの若者たちと交流していたようです。彼らとは言葉がまったく通じなくてトイレの場所を聞くのに苦労したようです。いくら言っても通じないので最後はジェスチェアで用を達したそうです。その姿を見て全員大笑い、ベトナムの若者たちと楽しい時間を過したようでした。



 そこを上がると花の島でした。本当にどこに行っても花があるのがベトナムでした。その先の少し小高いところに上がると、、、、、



 その先に海が見えました。どこからどこまでが河口で、その河口のどのあたりにいま自分たちがいる島があるのか、そのことはいまだにシッカリ認識できていませんが、とにかくその先に見えているのは海のようでした。



 その海を左手に見ながら広大な浜を探鳥して歩きます。私たちに認識ではここを「小さな島」とは言えないはずです。この島の海側の1/4くらい歩いたのかも分かりませんが、とにかく広い探鳥地です。



 ガイドのマーさんが先を歩きながら鳥を見つけ、それを私たちが見せてもらう、と言うパターンで探鳥しました。この写真の右先にもこの場にふさわしくない鉄筋の建物が見えていますが、これもまた軍関係の施設なのでしょう。ここにも国旗が立っていたように記憶しています。



 この日の気温は何度あったのか記録はしていませんが、思ったより涼しかったことは間違いありません。雨具を着ていても蒸し暑く感じることはありませんでした。

 その気温のことを別にすれば、ここの景色はどこか北の大地を思わせるものでした。何年か前に訪れた北海道の野付半島や春国岱の風景を思い出しながら歩いていました。

 先ほどこの小さな島の1/4くらいを歩いた、と書いてしまいましたが、その先にもマングローブの森か陸か分からない広がりがありましたから、実際に歩いたのはもっともっと狭い範囲だったのかも分かりません。とにかく大きさの感覚がまったく掴めないのです。



 探鳥を終わって仲間が待っているARMY STATIONに帰ってゆきました。水の中をジャブジャブ歩いたのは結局ここだけでした。

 この日の探鳥を終わり翌日の予定をマーさんと相談したとき、彼の頭には別の島での探鳥を考えていたようです。その島に行くためにはヘソのところまで水に浸かって行く必要があるということだったので、その予定はその場でキャンセルさせてもらいました。

 結果的には翌日の天気が悪くて早々にハノイに引き返すことになりました。ヘソまで水に浸かって歩くことを期待していたとしても実現は出来ませんでした。

 私たちがハノイに着いたころにはセンティはひどい雨になったそうですから、もしセンティに残っていたヘソまで濡れる程度では済まなかったようです。

 私たちの旅の前半は水難の相があったようですね。