タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

タカの渡り報告会から

2009年12月12日 | タカの渡り観察
観察地めぐり、、、、

 12月6日は観察地を案内して頂きました。



 先ず高茂岬。天気は曇、風が強くて体感温度はかなり下がりましたが、車十余台を連ねて観察地に向かいました。途中倒木もあり先頭の車の人が降りてそれを片付ける一幕もありました。



 観察されるのはこの場所ではなくて、車を降りてすぐのところで見ておられるそうです。ここまで下りたのは眼前の九州を見るため、そしてサシバの飛来方向を見ながらここでの渡りの説明を受けるためでした。



 これは九州の方向から少し南側に振ったところですが、海は一面の白波で風はおそらく「風力5か6」は吹いていたはずです。ゆっくりと説明を受け、シーズン中のサシバの動きをイメージするような状況ではありませんでした。



 皆さんは早々にこの坂を上がったところの駐車場に帰ってゆかれました。前方の山がサシバの飛来方向になります。ここから飛び出したサシバが頭上を飛んで九州に渡っていくのが普通のパターンと言うことになります。

 この高茂岬にはトイレも駐車場も完備しているので観察に行くには良いところです。



 高茂岬を見せてもらった後由良半島に向かいました。

 先ず、由良半島の付け根の標高の高いところに上がって遠くから由良半島を見ます。

 枝の向こうに左右に細長く連なっているのが由良半島で、サシバをカウントされているのはその先端ではなくこの写真の中間どころになるようです。



 ここは道路ののり面の急斜面を登ったところにある猫の額ほどの平地に日よけのテントを張って観察されているようでした。観察場所としてはお世辞にも良い環境とはいえません。ここから飛去方向の海側を見ながら、背後の山から飛び出してゆくサシバを見るのは辛い作業だと言えます。他に適地がないからされているのでしょうが、それにしてもご苦労なことです。



 参加者全員が立つこともできないような狭いところで説明を受けたあと、愛媛タカの渡り研究会の会長さんから挨拶があり、今回の報告会のすべてのプログラムを終了しました。

 高茂岬ににしてもこの由良半島にしても関係者はものすごい努力をしてカウントされていることが良く分かりました。彼らの努力に比べると、その気になれば自宅から歩いてゆくこと出来るタカ長など恵まれすぎた環境にあるといえます。

 自分たちが恵まれていることをあらためて認識するとともに、彼らが苦労して集めた観察データはいい加減な気持ちで見てはいけないように思いました。文字通り汗と努力の結晶なのですから、、、、、。