タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

樅の木は残った

2009年12月01日 | 山歩きから
裏山が歩きやすい季節になりました

 師走初日。ほとんど快晴で無風。暖かくて歩きやすい季節になりました。夏の暑さも、邪魔になる虫もいません。



 水苔池(牛池)から見る紅葉。写真では見難いでしょうが中央に樅の木があります。巨木とは言いがたいものですが、近寄ってみるとかなり大きな木です。



 中に入ってみると人が歩いた痕跡がありました。テープも巻いてあります。さっそくその道を利用させて頂いて、私たちの「新道」とさせて頂きました。もちろんその樅の木のそばを通ります。



 この裏山にはかなりの樅の木があったはずです。山頂近くの名刹の近くには巨木が林立しています。その昔から原始の森だったはずです。

 この山も昔からの木が切り払われて杉や檜が多く植えられています。「もし」とか「たら」とか言っても仕方ないのですが、もしこの山に斧を入れていなかったらものすごい原始林が残っていたはずです。市街地の近くにこれだけの原始林がる所は日本広しと言っても多くはないので、少しオーバーに言えば全国から登山者が呼べる山になっていたはずです。

 この樅の木から尾根一つ隔てた谷筋には大きな木が何本もありました。何となく南アルプスや北八ヶ岳の雰囲気があるところでタカ長は好きだったのですが、近年の豪雨や台風の被害で多くの木が倒れその頃の面影はなくなりました。

 しかし、この樅の木は倒れることもなく枝を伸ばしています。近くにはもう一本の樅の木もあります。人知れず立っている樅の木、と言って良いのでしょうか?



 そのトレイルの入口に案内プレートを設置しました。小さなものですが、このプレート一つでこのコースを歩く人が増えるはずです。



 この裏山にはところどころに板切れを使った案内票みたいなものがありますが、ほとんど読めないくらい汚れています。それらを一掃して自分たちでプレートを取り付けることにしています。それが私たちのこの冬のシーズンの仕事(?)です。

 私たちには目を閉じていても歩くことが出来る裏山ですが、初めてこの裏山に足を踏み入れる人もおられるはずです。そのような人の目になって必要最小限のプレートとテープを取り付けるつもりです。