「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

動物好きなバイオレンスと理解しながら悪化していく家庭像・・・

2016-09-25 16:28:21 | ファミ劇日誌
第572話 青い鳥

実はブルース登場後、アクションらしいアクションが無い初めての作品の主役がブルースという発想もなかなかやるなぁ・・・・と思いますが、亜槍さんがブルースの核心に迫った作品ともいえます。
正直、見る層によっては好き嫌いやハマるか否かが別れる作品とも云えますが、個人的には好きです。

というのも、ターミネーターばりのアンドロイド感を漂わせ、動物的勘で周囲を唸らせるスーパー刑事・ブルースの人間らしさというのが、まだ描き足りない部分がこの時点でありました。時期的に言うとジーパンであれば既にその辺りはクリアしていたところなので、一気にその辺りを畳み込んだ感じもします。
いくら無口だからとはいえ、ちょっと無口過ぎた面があったので、このあたりからその縛りをある程度解放した感じがあります。
なので、ブルース編としては外せない一編になっていると思います。
(本来であれば、この作品がブルース登場2話目でもよかったような)

同時に当時既に社会問題になっていた「ペット」の扱い、昨今は動物愛護の精神が浸透してきた感じがしますが、あの頃は消費社会真っ只中でしたからね・・・。
バブルの足音が聞こえていた時期でもあります。

しかし、あいも変わらず大木氏の死にっぷりは素晴らしいです。
今回はセリフもちゃんとあるので、大木ファンにも必見です(^_^;)


第573話 父と子の写真

仕事に邁進するベテラン刑事、ただ奥さんの理解と性格とスタンスが違うだけで家庭の進むべき方向が全く真逆になってしまうということにちょっとショックを受けたのが本作でした。
何しろこれまでのミセス太陽は仕事バカの旦那に対し理解がある人ばかり、これは高子・康江もそうですし、結婚までは至らなかったものの、苦悩しながら理解した麻江や道代、恵子も、さらに登場したての泉ちゃんも・・・なので、井川家が太陽世界の中ではかなりシビアな存在であったことは否定できない部分でありますし、それが制作側の狙いでもあった(視聴年齢層が高くなるのを見越したリアリティの採用)とも思います。
今回の井川家別居問題については、登場時から火種は見えていたとは言いつつも、唐突な印象があります。ただ、これは視聴者もトシさん目線という事なので・・・。
圭子がパートに出たというのも、ある意味拍車をかけた部分はあったのでしょうが・・・。

今回は別居、この半年後に離婚するわけですが、離婚した後の方が上手いこと家族が回るので、ここからがトシさんの真の独身復帰時代になります(^_^;)

しかし、浩史に対してのトシさん、今回は浩史を「君」と呼びながら事情を説明するわけですが、紳士的ですね・・・父母の対立というのは、個々の対立ですから、浩史を息子という部分より一人の人間として話をしているという姿勢が伺えます。

対して事件の方は、自分自身では必死に家族について考えているつもりの父親が、妻にも息子にも裏切られるという惨事。トシさんにしてみれば、自分の方がよっぽど家族の事を放置していたのに、ああやって家族の為に働いても結局は逃げにしか見られなかったという切なさが身に沁みたものとおもいますが・・・・今、この作品を観て、何とも切なくなる方、私の同世代で多いのではないかと思います。





ところで、覆面車セリカXX。
とりあえず走っていますが、左フェンダーの変形でドアが半分しか開かなくなっているので、挟まれの危険があります(^_^;)
トシさんが次作で挟まれるはずですが(^_^;)
修理迅速、ソアラに後から「SOARER」のステッカーを追加するなど、正式スポンサーではなくても、しっかり商品管理をするトヨタがバックに居ながら、ここまで放置されるのは異例といえば異例なんですよね・・・。
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