「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

古内一成さんを偲んで・・・・

2016-09-20 23:54:04 | 追悼
古内一成さんをもうちょっと偲んでみたいと思います。

こうやって改めてリストを見ると、中期から末期にかけて古内さんのアイデアが各キャラクターを決定付けたところはあったのだと思います。それに、太陽中毒の食指をくすぐるのが上手い方でもあったように思います。ということは、ファン目線で太陽を書かれていた部分はあったんじゃないかと思います。

そのデヴュー作が「真夜中の殺意」です・・・ガッタンゴトンです。
これ、非常に辛い作品なのですが、ヒゲ好きじゃないと書けません。

ドックのキャラクター設定の一端を担った功績もあります。
入門シリーズや「医者」としてのドックの活躍をクローズアップした作品手掛けています。

スニーカー編でも爪痕を残されています。
特に太陽中毒御用達の「風船爆弾」「殴られたスニーカー」はある意味物語的に「華奢」な面があるものの、印象深い作品です。

後期スコッチの推理劇もかなり手掛けられています。
また、犬絡みの作品は古内さんの作品です。

ジプシーのキャラクター造形に深く関わられたのも古内さんです。
登・退場編、再登場編、#497、#505、#529と、小川さんとの共作ではありながら、古内さんのアイデアが活かされていたのではないかと思います。

ストレート純情一直線の作風も多いですが、逆に「空白0.5秒」「左ききのラガー」など殺伐極まりない作品も生みながら、太陽にコンピューターを取り入れたり、鉄分(#555、#625)を採り入れたり、と思ったら超能力を採り入れたり、突っ込みどころ満載の緩い作品もあったりで、バラエティに富んでいました。

そういう、太陽の特徴の一つである「真面目な部分も、良い意味で緩さを持った部分も兼ね備えた」作風の担い手であったと思います。


なので、特にPART2の小川さんと組んだ#3、#5、#12(最終回)は、ボスが居ないとはいえ太陽中毒を納得させる作品であったと思います。
最終回は静かながらも、一回#718で「締めて」しまった太陽の締めくくりとして絶妙な題材を採り入れた作品でした。

太陽で培ったノウハウを『ジャングル』以後の刑事・アクションドラマに活かしておられたのも嬉しかったですし、ある意味太陽イズムを制作側で継承した部分があるアニメ『名探偵コナン』でメインライターのおひとりとして活躍なさったのも嬉しい部分ではありました。



ペッパー先輩のお話しによると、数年前から体調を崩されていたそうです。

本当に亡くなられたのが残念でなりません。

改めて、古内さんのご冥福をお祈り致します・・・。




この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミュージックステーションの... | トップ | 太陽放送予定 2016.09.21号 »

追悼」カテゴリの最新記事