少々落ち着いたので少し書かせて頂きます。
私にとって地井武男さんは、太陽参加前は「怖く熱い人」という印象がありました。
「北の国から」は観ていましたが、まだその印象が強すぎて、この頃から後年の中ちゃん、それほど変わっていないのですが、偏見みたいなものがあったのかと思います。
ご本人いわく、太陽参加前までは映画俳優として生きていくということを決められていたようで、その辺りの気合と言う部分が、私の「怖い」という印象になっていたのだと思います。
地井さんにしてみれば、太陽参加は生活安定と言う部分での考え方の修正があったようですが、その太陽の中で地井さんの立ち位置はトシさん同様、ご本人も仰られていたように上は裕次郎さんや露口さん、下は神田さんをはじめとする若手チーム、その中間「管理職」という重要な位置付けでした。
云わば、それまで裏ボス的な部分があった辰平さん(長さん)の役割を受け継いだ感じになっていく部分と、恐らく当初は竜さん(ゴリさん)が続投する構想でトシさんとして参加するところが、竜さんの降板によりその役割も担ってしまい、更に地井さんの世代では大きすぎる裕次郎さんの存在が緊張として堅さが出てしまったためか、その辺りのプレッシャーを知らなかった私は、初期のトシさんに私個人はよそよそしい感じを受けていました。
ただ、ゲンキンなもので、そのトシさん=地井さんへの違和感は、地井さんが意欲的に取り組んだ#539「襲撃」で一気に吹っ飛びました。
この作品でまるで『北北西に進路を取れ』『ダイハード』ばりに危機を切り抜けていくトシさんに対し開眼した感じで。
その、ゴリさんとも長さんとも違った、這いつくばる男の魅力というか、不器用で家庭をも犠牲にしてしまう「刑事しかできない男」の魅力というか・・・そういう、不器用な男の魅力が、トシさんを包んでいたと思います。
それが時を経るにつれ、地井さんご本人の魅力とブレンドされて、リアルな男性像として完成していったものと・・・。
地井さんにしても若手の引き締め役として、後期太陽には重要な存在でした。
逆に言うと、地井さんが居られなければ後期の太陽は分裂して早々と終了していたかもしれません。
ただし、その重要な役割とは反比例して、主演作の少なさにご本人もモチベーションを維持して行くのが大変だったと語られていますが、トシさん自体がリアルな男性像を目指していたところでその辺りの地井さんご自身の中での折衝も大変だったと思います。
太陽終了後・・・
私にとって地井さんが終わってしまった太陽と「繋げてくれる」重要な存在でした。
それこそ太陽終了後から、『とんねるずのみなさんのおかげです』『時間ですよ』等で新境地を開かれ、バラエティにも積極的に参加されていた為、いつもどこかで地井さんがテレビに御出演なさっているという安心感みたいなものがあって、それが太陽を無くしてしまった私にとっては救いでありました。
そして、1990年代の太陽と謳われた『刑事貴族』シリーズのタケさん。
嬉しかったですよ・・・・。
トシさんが戻ってきた感じがして、いっそのことトシさんでも良かったんじゃないか?とも思いました。
コミカルな部分も加味されて、トシさんとは違った魅力も地井さんは披露なさっていました。
『TVジェネレーション』にて、最終回のボスアドリブを見ながら涙されていた地井さんにもらい泣きし、
『北の国から2002・遺言』にて、号泣する中ちゃんを観ながらもらい泣きしました・・・。
貴族終了後も意欲的にテレビ出演を継続されて、近年では『ちい散歩』も楽しく観ておりました・・・。
ずっと、どこかで地井さんが観られるという安心感・・・。
なので、鬼籍に入られたことが今でも信じられません。
今は、ただご冥福をお祈りするとともに、心から「ありがとうございました」と・・・。
これから、第671話「野獣」を観ながら、地井さんを偲びたいと思います。
私にとって地井武男さんは、太陽参加前は「怖く熱い人」という印象がありました。
「北の国から」は観ていましたが、まだその印象が強すぎて、この頃から後年の中ちゃん、それほど変わっていないのですが、偏見みたいなものがあったのかと思います。
ご本人いわく、太陽参加前までは映画俳優として生きていくということを決められていたようで、その辺りの気合と言う部分が、私の「怖い」という印象になっていたのだと思います。
地井さんにしてみれば、太陽参加は生活安定と言う部分での考え方の修正があったようですが、その太陽の中で地井さんの立ち位置はトシさん同様、ご本人も仰られていたように上は裕次郎さんや露口さん、下は神田さんをはじめとする若手チーム、その中間「管理職」という重要な位置付けでした。
云わば、それまで裏ボス的な部分があった辰平さん(長さん)の役割を受け継いだ感じになっていく部分と、恐らく当初は竜さん(ゴリさん)が続投する構想でトシさんとして参加するところが、竜さんの降板によりその役割も担ってしまい、更に地井さんの世代では大きすぎる裕次郎さんの存在が緊張として堅さが出てしまったためか、その辺りのプレッシャーを知らなかった私は、初期のトシさんに私個人はよそよそしい感じを受けていました。
ただ、ゲンキンなもので、そのトシさん=地井さんへの違和感は、地井さんが意欲的に取り組んだ#539「襲撃」で一気に吹っ飛びました。
この作品でまるで『北北西に進路を取れ』『ダイハード』ばりに危機を切り抜けていくトシさんに対し開眼した感じで。
その、ゴリさんとも長さんとも違った、這いつくばる男の魅力というか、不器用で家庭をも犠牲にしてしまう「刑事しかできない男」の魅力というか・・・そういう、不器用な男の魅力が、トシさんを包んでいたと思います。
それが時を経るにつれ、地井さんご本人の魅力とブレンドされて、リアルな男性像として完成していったものと・・・。
地井さんにしても若手の引き締め役として、後期太陽には重要な存在でした。
逆に言うと、地井さんが居られなければ後期の太陽は分裂して早々と終了していたかもしれません。
ただし、その重要な役割とは反比例して、主演作の少なさにご本人もモチベーションを維持して行くのが大変だったと語られていますが、トシさん自体がリアルな男性像を目指していたところでその辺りの地井さんご自身の中での折衝も大変だったと思います。
太陽終了後・・・
私にとって地井さんが終わってしまった太陽と「繋げてくれる」重要な存在でした。
それこそ太陽終了後から、『とんねるずのみなさんのおかげです』『時間ですよ』等で新境地を開かれ、バラエティにも積極的に参加されていた為、いつもどこかで地井さんがテレビに御出演なさっているという安心感みたいなものがあって、それが太陽を無くしてしまった私にとっては救いでありました。
そして、1990年代の太陽と謳われた『刑事貴族』シリーズのタケさん。
嬉しかったですよ・・・・。
トシさんが戻ってきた感じがして、いっそのことトシさんでも良かったんじゃないか?とも思いました。
コミカルな部分も加味されて、トシさんとは違った魅力も地井さんは披露なさっていました。
『TVジェネレーション』にて、最終回のボスアドリブを見ながら涙されていた地井さんにもらい泣きし、
『北の国から2002・遺言』にて、号泣する中ちゃんを観ながらもらい泣きしました・・・。
貴族終了後も意欲的にテレビ出演を継続されて、近年では『ちい散歩』も楽しく観ておりました・・・。
ずっと、どこかで地井さんが観られるという安心感・・・。
なので、鬼籍に入られたことが今でも信じられません。
今は、ただご冥福をお祈りするとともに、心から「ありがとうございました」と・・・。
これから、第671話「野獣」を観ながら、地井さんを偲びたいと思います。