「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

純朴なテキサス

2012-06-05 07:09:58 | ファミ劇日誌
【ファミ劇日誌 2012】

第174話 星の神話

VAP・VHSでは「テキサス・ファンタジー編」として第157話「対決! 6対6」とカップリングされている本作ですが、このVHSが出た時、何故か変になるほどなぁ・・・と納得してしまった記憶があります。
確かに扱っている題材が子供と星なので。
このような題材は結構こういう刑事ドラマでは難しいものですが、テキサスと言うキャラクター自体が順朴だからこそ実現できたといえるのかもしれません。
テキサス殉職後はあまり採り上げられなくなりましたからね。
(「殿下と少年」、「銀河鉄道」や「小さな目撃者」などはファンタジーとは言い難い・・・)

テキサスは順朴。
不器用な部分と独特な堅さ、そこから醸し出す優しさが彼の魅力なんだと思います。
確かにセリフは「棒読み」的ですが、これは勝野さんご自身、元々のイントネーションがそうなので、変にセリフ的には聞こえない、そこも魅力の一つだと思います。

そんなテキサスの魅力が今回は茶目っ気系ではなく順朴で落ち着いた方向で活かされています。
それに、テキサス自身の前身である漁師の経験も活かされています。

万引きしようとした友人を止めようとした事が、友人を自殺に追い込んでしまったという重い過去を持つ正也、星の世界に没頭し他の事に興味を示さないこの少年が天体観測中に目撃した殺人。

テキサスのやり方は、刑事の職務も大事だけれども、個人としても正也を放置してはおけないという使命感もあって、妙に刑事としての自分の仕事を隠す訳ではなく、正直に話をし、その上で正也に考える時間を与えています。
それじゃ、ベッタリ星の話ばかりしていたところで物事が解決するわけではないし、あくまでも星の話はきっかけで、そこから本来の正也の正義感を呼び覚まそうとする部分が巧いんじゃないかと。

事件的に言えば、借金した相手を殺し、自分の身代わりとして別な男を自殺に見せかけて殺し、目撃者である正也まで殺そうとする、自分の熱帯魚店を守ろうと執念深い鶴田。それをメジャーになりつつあった柳生さんが演じることで何と言うか変にリアルな感じがして・・・柳生さんご自身、ステレオタイプの悪役じゃないというところが怖いですね・・・。
しかし、鶴田の愛車・初代カペラ・・・この頃の刑事モノではグレード問わずかなり登場するんですよね。
今回のオレンジ初期の車体を観て城西署方面を連想したのは私だけではないはず(^_^;)

しかしゴリさん、呑むことしか考えてない!?(^_^;)

ロケ地:梅丘駅前(喫茶店のビルは解体されるも向いの店舗&マンションは現存)、渋谷:天文博物館五島プラネタリウム、渋谷駅前、テキサスと正也が襲われたのは渋谷3丁目。近辺のビルは残っているようだ。

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