上海城市新聞 Vol.20 『中国へ治療に行きました』(その1)はこちら⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/494c5aa33cff3b87de1e1994b099a968
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朝食も満足に食べられなかったので、部屋で休憩したあと、信陽駅前で早めに昼食を食べようと、11時にホテルを出ました。ホテルから駅までは、徒歩で約10分。前回から半年しか経っていないのに、街のあちらこちらで、新しいビルが建設されています。車の数も多くなったような気がします。沿岸部の発展が一服し、今まさに、中国の内陸部の都市が発展していると実感しました。
駅に着くと、構内に半年前にはなかったKFC(ケンタッキーフライドチキン)がオープンしていました。朝食にありつけなかったので、KFCで昼食を堪能しました。
【駅前はあちこちでビルの工事中】
【信陽駅にオープンしたKFC】
病院には午後から行こうと思っていたので、午後1時までKFCに居て、徒歩で駅の裏側にある「信陽市第一人民病院」に向かいました。1時半には昼休みが終わっていると思ったのに、午後の診察は3時半からとのこと。時間があるのでホテルに帰り、昼寝をしてから、3時半に今度はタクシーで病院に行きました。
タクシーの初乗り料金は5元(約65円)、その後は1km毎に1.4元(約18円)と上海の約1/3です。
第一人民病院の中医(中国医学)科は、信陽市で一番と評判なので、この病院で診察してもらうことにしました。紹介されたのは、中年の女医さんで、彼女のお父さんが有名な中医師で、一日20人の患者しか診ないため、早朝5時から行列が出来るそうです。
病院に着いて、始めに受付で4.6元(約60円)を払って、白紙の「病歴(カルテ)」をもらいました。中国ではカルテやレントゲン写真は病院で管理するのではなく、個人が管理するそうです。患者は病院へ行く毎に、カルテやレントゲン写真を持参する必要があります。
【第一人民病院問診部】
【受付。夕方なので人は少なかった】
中医科の診察室へ行くと、診察室のドアは開け放しで、中では患者さんが数人、医者の前に座っています。受診している患者さんだけでなく、順番を待っている患者さんも診察室の中にいます。患者のプライバシーなど、全く考慮されていません。
隊長が診察を受けている時は、日本人が病院に来るのは珍しいそうで、他の患者さんだけでなく、別の診察室の医者まで診察室に来て、女医さんと隊長のやりとりを見ていました。
隊長の番が来て、先生の前に座り脈診が始まりました。優秀な中医の医者は、脈を診るだけで、病状と治療法がわかると聞いていたので、隊長から病名と症状を先に話しませんでした。
【薬局】
先生は、隊長の左手の脈に人差し指・中指・薬指を軽く置いて、「良く眠れますか?」とか、「食欲はありますか?」とか質問をしていきます。最終的に、咳と血痰で苦しんでいると答えてしまいました。
その後、舌を見て、血圧を測り、おしまいです。聴診器も当てず、レントゲン写真も撮りませんでした。
診断結果は、「肺陰不足(肺が弱っている)」でした。女医さんは、4日分の咳止めと滋養強壮の処方箋を書いてくれて、病院前の薬局で処方してもらってくださいと言われました。
病院前の「集慶堂国薬館」に処方箋を持って行くと、映画やテレビでしかみたことのない、漢方薬の原材料が入っている引き出しがずらりと並んでいました。薬剤師さんが、処方箋に従って、引き出しから薬の原材料を出してきて、調合していました。調合した原材料を煮出して薬を作るので、明朝の午前10時に薬を取りに来てくださいと言われました。
薬代は、250元(約3、250円)。ところで、受付時に支払った4.6元以外、病院には払っていないのですが、診察は無料だったのでしょうか?
【薬の原材料が入っている引き出し】
【調合中】
================= 続きは、上海城市新聞 Vol.20 『中国へ治療に行きました』(その3)で===========
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