狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

断末魔の首相、魔物に憑依!

2010-04-16 06:55:13 | 普天間移設

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[日米首脳10分会談]出口が見えなくなった

沖縄タイムス社説 2010年4月15日 10時01分     

 13日付の米紙ワシントン・ポストは、1面に、核安全保障サミットに参加した各国首脳とオバマ米大統領のツーショットを11枚、組み写真の形で掲載している。

 中国の胡錦濤・国家主席と笑顔で握手を交わす写真、韓国の李明博大統領と抱き合っている写真。ドイツのメルケル首相とはお互いに肩に手をあて、親密ぶりをアピールしている。だが、11人の各国首脳の中に同盟国日本の鳩山由紀夫首相はいない。

 日本側が求めた日米首脳による公式会談は結局、実現しなかった。まだその時期ではないと米国側が断ってきたからだ。鳩山首相がオバマ大統領と非公式に意見交換したのは夕食会の席上。しかも、冒頭のわずか10分間だった。

 首相はその場で、米軍普天間飛行場の移設問題を5月末までに決着させるとの考えをあらためて表明し、協力を求めた。だが、大統領はいかなる言質も与えなかった。

 話の中身がどうにも場違いだ。なんとか打開したいという首相のあせりが空回りしているようで、何とも、もの悲しい思いにさせられる

 首相が繰り返し明言している5月末の決着までに残された時間は、わずか1カ月半。米国は依然として現行案が最善との考えを崩しておらず、実務者協議に入るのも拒否している。県内や徳之島の反対運動の高まりを考えれば、正直言って、地元の合意を前提にした期限内決着は不可能だというしかない。

 普天間問題は、出口がまったく見えなくなった。

 昨年来の動きで際だつのは政府の拙劣な進め方と鳩山首相の言葉の軽さだ。

 首相は昨年11月、オバマ大統領に「トラスト・ミー(私を信頼してほしい)」と語り、年内決着の意向を伝えたが、守れなかった。「3月末に政府案をまとめる」という話も実現できなかった。言葉が羽毛のように軽いのだ。

 沖縄の負担を軽減したいという首相の気持ちを疑うものではないが、自縄自縛に陥っているとしか思えない。

 約束が果たせなかった場合の責任問題が、与党内でも公然と論じられるようになった。これだけ何度も公言している以上、期限内決着が実現できなかった場合の首相の責任は確かに重い。

 ただ、忘れてならないのは、責任を取って辞任したとしても、普天間問題を混迷のふちに押しやるだけで、実は何の解決にもならない、ということである。

 米国は今でも辺野古沿岸部の現行案に固執しているが、地元名護市や県議会の反対で「地元合意の存在」という論拠は崩れている。

 辺野古案をめぐって10年以上ももめにもめ、振り出しに戻った揚げ句、今度は勝連沖埋め立て案に徳之島案―。そのような代替案しか出せないこと自体、国内移設が事実上破たんしたことを示すものではないか。

 米国が態度を変えなければ、この複雑な連立方程式を解くことはできない。政府は米国の態度変更を引き出しうる、小手先でない解決案を追求すべきだ。

                    ◇

■魔物に取り憑かれた鳩山首相■

鳩山首相は、新政権成立早々「魔物」に取り憑かれ、すっかり思考能力を停止してしまい、今でも自分で自分の首を締め続けている。

ワシントンでのオバマ大統領との「会談」どころか僅か10分間の「会話」を終えて帰国しても、このように自ら墓穴掘りを止めようとはしない。

首相、退路断つ?普天間の5月末決着を明言(4月15日 14:21)

 


不思議なことに、鳩山首相はこの期に及んでも自信満々の発言である。

ところがワシントンでの成果は散々なもので、写真のような影の薄い存在でありながら、大統領との「会話」の内容を問われ、「日本として存在感をしっかり申し上げることができた」( 日本経済新聞)と、成果を強調するあたりは、首相は既に思考停止の極限にあるのかと同情を禁じ得ない。

■首相の思考を狂わした魔物とは■

鳩山首相に憑依した「魔物」とは、「沖縄の思い」「民意」「県民感情」といった極めて情緒的な得体の知れないものである。

就任早々の首相の口癖は「沖縄の思いを重く受け止める」であった。

ところがその「思い」をまともに受けすぎて、結果的にそれが自らを滅ぼすことになった。

ちなみに沖縄の得体の知れない「民意」について昨日(15日)の(沖縄タイムス「論壇」に興味深い投稿があるので文末の【おまけ】に引用しておく。

その得体の知れない魔物の発信元であり、これまで鳩山首相を扇動し、その思考能力を麻痺させてきた沖縄タイムスが、最近は鳩山首相を糾弾し始めたと思ったら、今度は遂に哀れみを見せ始めた。

⇒>なんとか打開したいという首相のあせりが空回りしているようで、何とも、もの悲しい思いにさせられる

これまで応援団だった沖縄タイムスに哀れみを受けるようでは、そろそろ鳩山首相も自分の命運が尽きたのを悟っているのだろう。

それにしても就任当時友愛で張り切っていたボンボン首相、「沖縄の思い」を重く受け止めたばかりに、こんな早い時期に自分の墓穴を自ら掘る羽目に陥ろうとは夢にも思わなかっただろう。

だが、沖縄タイムスは非情にも、首相が責任を取って辞めても容赦はしていない。

⇒>ただ、忘れてならないのは、責任を取って辞任したとしても、普天間問題を混迷のふちに押しやるだけで、実は何の解決にもならない、ということである。

沖縄タイムスは自分が追い詰めた首相を散々批判しているが、突っ込み所満載の論評の中で一つだけ次の点を批判しておこう。

米国は今でも辺野古沿岸部の現行案に固執しているが、地元名護市や県議会の反対で「地元合意の存在」という論拠は崩れている。

確かに現在、普天間基地を受け入れる地域は日本全国何処にも無い。

辺野古住民を含む名護市民が折角苦渋の決断で、「辺野古容認派市長」を三代も選出したのにも関わらず、鳩山首相が寝た子を起こしてしまったからだ。

確かに僅差とはいえ1月の市長選では「反対派市長」を選んだ現状では、確かに「地元の合意」という米側の論拠は崩れている。

だとすると、元々の「普天間移設」の論拠も根底から崩れ去ることになり、普天間基地の固定化で一件落着に終わることに沖縄タイムスは気が付かないのだろうか。

元々この移設の話は米側から言い出したわけではない。

橋本元首相が「住宅地に隣接する基地から普天間住民を守るため」、命がけで米側に掛け合った末に勝ち取った結果であることを忘れてはいけない。

橋本元首相と比嘉元名護市長が普天間基地移設で苦悩したことを書いた過去エントリーから以下に抜粋する。

■普天間移設合意の経緯■

だが、「普天間移設」は自然に米軍側から自民党政府に転がり込んできた安易な話ではない。

橋本元首相が、当時の外務官僚から「非常識」と影では嘲笑されながら、米国側に必死の覚悟で切りこんだ結果勝ち取った政治生命を賭けた「移設」である。

橋本元首相の「死に物狂い」の普天間移設交渉については、

読者の涼太さんが紹介して下さったた次のリンクに詳しいので是非読んで欲しい。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091223/plc09122
31837010-n1.htm

特に「切腹」覚悟の比嘉哲也元名護市長と橋本首相の会談のくだりには不覚にも涙がこぼれた。 事実比嘉元市長はその後、「切腹」した。

比嘉元市長の「辺野古容認」は、岸本、島袋と三代続いた容認派市長に受け継がれた。

だが、1月の市長選で僅か1500票余の僅差で「反対派」の現稲嶺市長が辛勝したことは周知のことである。

橋本元首相は「日歯連事件」で晩節を汚したが、決死の覚悟で「普天間移設」を米軍に合意させた熱意を、少なくとも沖縄県民は忘れるべきではない。

結局、鳩山首相が5月末までに決着するということは、巡り巡って、

「普天間基地をそのままにして置く」、という「決着」以外に道はない

これなら米軍も納得するし、「地元の合意」も「県内・県外の地元の全てに反対されたのだから仕方がない」、で一件落着。

グアム、やテニアンなどの国外案はって?

海兵隊の抑止力からいって、「米国領土内」に移設するのは米国が認めないので、論外である。 

 

【おまけ】

沖縄タイムス 2010年4月15日

【論壇】 與那原 勲

誰のための市議なのか   民意無視行動の報道に当惑

うるま市議4人が上京し3月21日夜、平野博文官房長官と面談し米軍普天間飛行場の移設先として「勝連半島沖埋め立て案」の受け入れについて、他の市議の「説得依頼を受けた」とのマスコミ報道は狐につままれる思いがした 3月19日うるま市議会が出席議員全会一致で可決した「米軍普天間飛行場の勝連沖への移設に反対する意見書」に反対する行動だからである。 さらに、うるま市議6人が3月26日に上京し、平野官房長官と3度目の面談をするというマスコミ報道に市議の資質を疑った。(中略)

平野長官と面談したうるま市議に問いたい。 市議会決議をどう受け止めているのか?  誰のための市議なのか?(うるま市、うrつま市の自治を考える市民の会幹事、64歳)

                   ◇

投稿者が呆れるまでもなく、沖縄の議会決議による「民意」なんて、ことほど左様にいい加減なものである。

鳩山首相も、沖縄メディアの報道を鵜呑みにせずに、報道される「沖縄の思い」や「民意」が、いか怪しい物かをもっと事前検証すべきであった。

各市町村の議会決議なんて與那原さんが「狐につままれる」と驚くように、狐と狸の化かし会いだから、「恵まれた家庭に生まれた」友愛首相の理解の外だったのであろう。

お気の毒に。

「反戦平和」のお題目は、沖縄の首長にとって「免罪符」であると書いたが、

極左市長の「婦女暴行疑惑」を「報道しない」と言う手段で徹頭徹尾擁護した沖縄タイムス、琉球新報。

最近の「ブログ告発騒動」における沖縄二紙の対応を見れば沖縄の首長や各議会議員が横並びで「基地撤去」に賛成する理由も理解できる。 

何しろそれが「免罪符」になるのだ。

沖縄タイムスがアンケートで「踏み絵」をして脅迫するのはいつもの手口なので、

下手にこれに逆らって、あらぬホコリをたたき出されるのに比べたらたまったものではない。

それに比べれば「基地反対!」や「反戦平和」を叫ぶなんてお安い御用なのである。

ほら、この通り。

全員が「県内」反対 普天間移設 41市町村に調査

 

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