空き隅の”三々”(注釈参照)へ打つ布石は最近あまり見られなくなりました。かって、23世本因坊(坂田九段)が全盛期の頃は、小目と三々のコンビネーションの布石が良く打たれていたように思います。最近5年間のトッププロ同士の対局1166局(2013/9/10付け記事(注1)参照)において、空き隅の三々へ打った布石は34局(黒番で6局、白番で28局 当方の調べ)あり、その成績は三々を打った側から見て13勝21敗(勝率38.2%)となっています。現在三々を打つ棋士は偏っているようですが、この布石で勝ちまくるとまた流行するかも知れません。
(注釈)”三々” 縦・横の盤端から、それぞれ三路の地点を指し、1手で隅の地を確保できるのが特長。反面、中央へ勢力を築くにはあまり適さないようです。