朝顔や…

　窓の外にネットを配置し、鉢植えの朝顔の蔓を這わせ、毎日カーテンを開けるのを楽しみにしていました。ネットの大きさは碁盤の広さをはるかに越える２７路。『今日は大桂馬締と三間開きか』などと花の咲く位置にも感心しながら観賞。花も終わりましたので、昨日ネットから蔓をほぐし整理したのですが、これが意外に面倒で小１時間ほどかかってしまいました。その作業をしながら『朝顔や　つるべ取られて　貰い水』の俳句を思い出しました。言うまでもなく”加賀の千代女”の句なのですが、ひょっとして彼女はつるべから蔓をほぐすのが面倒なので貰い水したのではないかなどと邪推した程です。それにしても、まともに対応せず目的を達成する柔軟な発想はうらやましい限りです。囲碁は戦わずして勝つのが理想なのですがなかなかうまくいきません。