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みちのく囲碁日記(時々絵手紙)

在住している地方の囲碁に関する出来事や、気になっている点などを気ままにつづっていきます。(絵手紙は全てY子さんの作品)

中国流の回避

2014-07-11 09:54:19 | 囲碁統計
 前回は対中国流次の一手について述べましたが、今回は黒の中国流を回避する布石の傾向について述べたいと思います。黒の中国流を避けるには主に次の二つの方法が考えられます。  一つは以前にも述べましたが(2013/10/8の記事)、上図のように白④と打つと、黒は殆どの場合、A又はBと掛って来ますので、次にC又はDと掛れば中国流は回避できます。④の手は通称”中国崩し&rdquo . . . 本文を読む

対中国流次の一手

2014-07-08 14:00:37 | 囲碁統計
 黒番での中国流布石は依然人気があり、過去10年間のトッププロ同士の対局((注1)参照)における勝率も悪くない旨述べました(2014/6/17付け記事)が、今回は白番の立場で、中国流に構えられた場合の次の一手の勝率について述べたいと思います。  上図のように中国流に構えられた場合の白の主な次の一手としては、A~Dなどの小目へのウラ掛り、E~Fなどの締まり、Gなどの辺への開き、Hなどの星への掛 . . . 本文を読む

白番二連星の推移

2014-06-29 09:42:08 | 囲碁統計
 「二連星」と言えば、かっては黒番の代表的な布石でした。しかし最近では黒番の二連星は少なくなって、それに反して白番の二連星が多く打たれています。過去10年間のトッププロ同士の対局2346局((注1)参照)における白番二連星の推移を下図に示します(当方調べ。ある程度進行してから打たれた二連星は除いた)。  上図によれば、2346局中白番の二連星が打たれた局は790局で約1/3を占めます。そして . . . 本文を読む

ミニ中国流異変

2014-06-25 11:20:21 | 囲碁統計
 黒番のミニ中国流((注1)偏ミニ中国流含む)はトッププロ同士の対局において比較的勝率が良い旨述べて来ました(2013/9/16及び2014/5/6付け記事)が、直近の過去1年間の対局((注2)参照)においては黒番の5勝9敗(35.7%当方の調べ)とよくありませんでした。サンプルサイズが小さいので何とも言えませんが、今まで黒番ならミニ中国流を目指して来た考えを再検討する必要があると思っています。 . . . 本文を読む

中国流の勝率(その2)

2014-06-17 20:18:06 | 囲碁統計
 黒番中国流布石の勝率について、過去の記事(2013/9/11付け及び2014/4/2付け)では50%弱である旨述べましたが、過去10年間のトッププロ同士の対局2346局((注1)参照)を調べた結果について改めて述べたいと思います。  上記2346局の内、黒番の中国流布石は160局(6.8%)あり、その勝率は黒番の84勝76敗(52.5%)となっています(当方の調べ)。この勝率は過去述べた数値と . . . 本文を読む

割打の推移

2014-05-23 11:25:20 | 囲碁統計
 下図に示すように黒が小目と星のコンビネーションから⑤と締まったとき、白が⑥と割り打つ布石はかっては良く見られたのですが、最近では少なくなっているようです。白が割打する布石の勝率(白から見た場合)はあまり良くない旨以前述べました(2013/11/01付け記事)が、今回どのような傾向になっているのか調べてみました。割打は下図パターン以外でも見られますが、以降最も多く打たれている下図のパターンについて . . . 本文を読む

小目と星(タスキ)のコンビネーション

2014-05-13 14:26:05 | 囲碁統計
 ”ケンカ小目”に代表されるように、黒番でのタスキ布石の勝率はあまり良くないのですが、下図に示す小目とタスキ星のコンビネーションだけは例外のようです。  過去9年間のトッププロ同士の2118局((注1)参照)における上図の布石(白の2手目と4手目は小目、高目、星なども含む)は77局あり黒の43勝34敗(55.8%)と悪くありません。  タスキ布石を打つ時はなるべく& . . . 本文を読む

ケンカ小目の推移

2014-05-09 17:14:01 | 囲碁統計
 ケンカ小目の布石の勝率については2013/10/23付けの記事で述べましたが、今回もう少しサンプルサイズを大きくし、同布石の推移を調べて見ました。  ケンカ小目とは、下図に示すように、白が左上隅4の三と小目を占めたとき、黒が左下隅4の十七と向き合う形で小目に打つことを指します。下図のパターン以外でもケンカ小目は生じますが、90%以上は下図のパターンのようです。以降、下図のケンカ小目について述べ . . . 本文を読む

ミニ中国流の推移

2014-05-06 14:56:34 | 囲碁統計
 ミニ中国流の布石は、中国流布石と並んで人気がある布石の一つだと思います。最近、同布石に関する書籍なども発行されており、アマの間では今後ますます人気が高まるかも知れません。過去5年間のトッププロ同士の対局における黒番ミニ中国流の勝率については、2013/9/16付けの記事で約6割である旨書きましたが、もう少しサンプルサイズを大きくするするため過去9年間のデータについて調べてみました(注1参照)。 . . . 本文を読む

勝差

2014-04-28 17:37:01 | 囲碁統計
 囲碁は”量の争い”なのですが、1目勝ちでも、100目勝ちでも、同じ1勝ですので勝差の大きさは勝敗に関係ありません。しかし最少の勝差である”半目”で勝負がついた対局は、何か特別な一局であったような印象を受けます。当ブログでも、「半目勝負の鬼」、「半目勝ちは流れを変える?」、「半目勝負の応酬」などと半目勝負に因んだ記事を書いてきました。  しかしなが . . . 本文を読む