TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

COBY失踪事件

2006-07-24 15:31:56 | インポート
バックヤードで雑草とりをしていた夫が、青い顔でキッチンへ入ってきた。

「COBYが逃げた」
裏のフェンス脇の雑草とりをしていて、うっかり裏の家との間にある戸を
開けたところ、COBYが矢のようにうちの庭に飛びこんできた。そして、
間の悪いことにうちのフロントに通じる戸が開いていたため、あっという間に
戸をすり抜けて通りへ出てしまった。夫はあわてて追いかけ、COBYがうちの
芝生に転がっていたTABIのオモチャをくわえたところを取り押さえようとした
が、弾丸のように走って通りの向こうへ消えてしまったという。

時計は夜の9時を回り、さすがに外は暗い。黒い犬は、探しにくい。
COBYの飼い主家族は、皆でどこかへ出かけた様子で誰もいない。夫は、車で
近所を回ってみると言う。私は、使い捨てのリードとクッキーを持たせた。

10分ほどで夫が戻り、私について来て欲しいという。そこで、TABIも同乗して
一緒に探しに出る。とりあえずCOBYが逃げた通りをゆっくり走ってみる。
この通りはループになっている。犬は大きな通りを横断する可能性はないので、
道なりに探すよう夫に指示。「車にはねられでもしたら」と青い夫。
そうだよ、そんなことになったら訴訟問題だ。犬の姿はどこにもない。

「じゃ、COBYの家の前を通って行こう。案外、ちゃっかり帰ってるかもよ」
と私が言うと、「そんなことあるかな」と夫。あの子は前にも脱走したそうだし、
そう遠くへはいかないで自分の知ってる範囲でしか動かないと思う。
ちょうどCOBYの家族が帰宅した様子で、ミニバンがガレージに停まっていた。

夫が車から降り、話をしにいく。少しして、戻ってきた。
「いたんでしょ、家に」と私が聞くと、「ズバリ」と夫。どこをどう抜けて
きたのかわからないが、COBYは何食わぬ顔で戻っていたのだそうだ。

「だから何度も言ったでしょ、他人の犬は信用するなって。あと、家族がいない
時に戸を開けてあの子をうちの庭に入れちゃダメだって」と私が言うと、
夫は反省した様子。ま、今回は惨事にならず済んで良かった。
彼にも良い教訓になったことだろう。二度とやるなよ!


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お気軽な世の中

2006-07-21 07:01:30 | インポート
大宅壮一はかつて、テレビ文化が人々に与える影響を「一億総白痴化」と表現した。

私は、インターネットの普及も同様の影響を与え、人間を怠惰にする傾向が
あると思う。誤解がないように言えば、私はネット世代でありネットの利便性を
否定しない。はっきり言ってネットがないと困る。だが、あまりに簡単にネット
を通じて地球上の誰とでも交信が可能な今、人はどんどん不仕付けになっていく。

サイトを持っているとビューワーからメールをもらうことがある。
たいていは犬を飼っている人で、前からちょくちょくサイトを読みにきてくれる
人だ。「XXのことで参考になりました」などと言っていただき、こちらも
役に立つことがあって良かったな、とうれしくなる。

その一方で、明らかに「カナダ」とか「犬」とかの検索ワードでたまたま私の
サイトがヒットしたため、「とりあえずこの人に聞いちゃえ。タダだし」と
いう気楽さでメールを出す人が少なくない。

そんなトホホなメールの例を挙げると、
「カナダで売っているXXを買って送ってください」
全く見ず知らずの人間に、高価な買い物をさせ梱包して送ってくれと、本気で
当然のようにメール一つで依頼する人間って、どんな奴なんだろうか?
「英語の論文を書いています。明日が締め切りなので、間違いを添削して返送
してください」
と50ページにわたる論文を添付されたこともある。まだまだいろいろトホホ
があるが、ちなみにこれらメールの主は小学生でなく、立派な社会人だ。
しかも、これらはイタズラで出したメールではなく、それぞれ本気で私が彼らの
依頼を快くタダで引き受けると期待している。

当然、これらメールは片っ端から削除である。
彼らは私のサイトなど1ページも読んでいないし、「カナダに住んでるなら
このくらいやってくれるだろう」という誠に気楽な気持ちで依頼しているだけだ。
読んでない証拠に、私が現在アメリカ在住であることも気づいてない。
彼らを不仕付けと呼んで、何が悪いだろうか。

私は自分のサイトで金儲けしたことはないし、犬飼いに有益な情報を提供する
ことを目的に開設した。その趣旨に合う協力ならするが、それ以外の依頼は
受ける必要がないと思っている。...と書いたところで、トホホな方々はこの
メッセージを受け取らないだろうが。

いい年をしたオトナまでこんなにお気軽にしてしまったネットの功罪は、大きい。


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びょういんの日

2006-07-20 13:42:43 | インポート
今日は、午前中は私が歯医者、夕方はTABIが獣医と忙しい日。

私のは歯石のディープ・クリーニング。歯肉を切ってはがしてやるのかと思った
が、そうでなく、ただいつもより深めにプローブを差し込んで中まできれいに
するだけだった。下の前歯だけ麻酔をかけたが、大がかりな手術でなくて
良かった。驚いたのは、麻酔から簡単な診断から何から全部、歯科衛生士が
やるのだ。歯科医の一歩手前、というかんじで、責任も重いだろう。

いつも衛生士におまかせで顔を見たことのなかった歯科医と、今日やっと対面。
若い!もっとおじさんかと想像してたのに。ま、これからどんどん、自分より
若い医者とか歯医者とかに会うことが増えていくんだろうな。

獣医さんとこで体重を量ってみると、なんと1ポンド以上減っている。
いくら虫が10匹とれたからと言って、そんな減るのか?ま、スリムになる
のはいいことだ。あれからもう一匹とれたことを告げ、耳をじっくり診て
もらったが、耳の中には虫はもういないとのこと!万歳!もうこりごりだよ。
ただ、虫に咬まれたあとの炎症が今使っている抗生物質では治ってない様子
なので、違うのを出してもらう。

ライム病の血液検査について質問したところ、念のためにやっておくのも方法
だとのこと。しかし、ライム病というのは奇怪な病気で、検査で陰性と出ても
数年後に症状があらわれることも珍しくない。また、この耳につくティックは
ライム病を感染させることは、少なくとも私の知る限りでは例がないし、獣医
も同じ意見だった。だけど安心して夜眠られるように(爆)、とりあえず
フィラリア血液検査と一緒にやってもらうことにした。

獣医に耳をいじられている間も、採血の時も、おとなしくしているTABIに
みんな「いい子ねえ、こんなおりこうさんはめったに見ないわよ」と感心。
本当に、聞き分けのいい子で助かった。

それにしても、今回もライム病抗体検査が高くてお勘定は300ドルちかく。
またクレジットカードだよ、とほほ。
なんとも高くついたカリフォルニア旅行であった。


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踊る雹

2006-07-18 13:56:13 | インポート
なんか朝から変な天気と思ったら、やっぱり。

夕方になっていきなり空が暗くなり、「バラバラバラ!」というすごい音と
ともに雹が降ってきた。バックヤードに通じるドアを開けたら、外はもう
降りしきる雹ですごいことになっている。

夫が身の危険をかえりみず(爆)庭に下りて一個持って帰ってきた。
なんと、ゴルフボール大!それも、地面にあったって砕けた破片がその大きさ。
子供のころ、東京でも雹が降ることがあって、コップを持って外に出て集めた
ことがある。でも大きくても金平糖より小さいくらいだった。こんな大きな
雹なんて、見たことない。

そういえばこっちに越したばかりのころ、周囲から「車はガレージに入れて
おいたほうがいいよ」とよく忠告された。雹が降るから、と言われたが、
そんなまさか雹くらいで…と思ったものだ。しかし、こんなデカイのが当たったら
車のボディだってたまったもんじゃない。人間だって、打ち所が悪かったら
大怪我だろう。

こんな風景はめったに見られないと思い、早速ビデオで撮る。
再生して見ると、ピンポン玉大の雹が地面に落ちては砕け散り、まるで雹が
ダンスを踊っているようだ。緑の芝生があっという間に雪が降ったように白く
なっていく。そして、雷。閃光で、一瞬明るくなる空。

私たちは家の中から見物したからこんな暢気なことを言ってられるが、
たまたま外出中にこんな天気に見舞われたら、冗談ではすまない。
全く、この地の気候というものは奇怪である。


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念願のQ

2006-07-18 07:00:14 | インポート
競技二日目。

天気予報では時々雨みたいに言ってたのに全く外れ、一日中ピーカン。
昨日にも増して、私は紫外線防御に余念がない。首にはタオルを巻きつけ、
まるで土方のおっさん。この際、ルックスなんて気にしていられない。
実用本位!皮膚ガンにかかるよか、ダサいと呼ばれる方がいいではないか。

ところで、今回の競技会ではトネラーの最後のレッグをとるのだけが目標だ。
いっつもウィーバーとかトネラーは最終日の最後で、帰りが遅くなってしまう。
だから、早くQしてタイトルを獲得し、次回からは早く帰宅できるようにしたかった。
他のゲームも申し込んだが、ま、Qしなくてもかまわなかった。暑いし、TABI
は耳を虫にやられてつらい思いしたばかりだし、期待してなかった。

ところが予想に反し、あの子はスイスイとたやすく全ての走りをクオリファイ。
二つのタイトルを獲得。念願のトネラーもQだ。やったぜ!早く帰れる!
やっぱ虫がいなくなって、軽くなったのだろうか?タイムも良く、一等だ。

めでたし、めでたし。


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