TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

悩める勝手気ままな人々

2006-07-28 16:09:47 | インポート
当たるカウンセラーとか占い師の条件とは何か?

それは、「相談者が言って欲しいと思っていることを言ってあげる」ことだ。
なにもプロの占いとかカウンセラーでなくても、素人が誰かから相談を受けた
場合も、これは当てはまる。間違いない。

「悩んでいることがあって」と相談してくる連中は、実はあらかた「こうしたい」
というめどがついている。だけど実行する前に第三者から「それでよし」と
背中を押されたいだけなのだ。だから、相談された方は何も真面目に考えこまず
適当に流して聞いて、「それでいいんじゃない?」と言えば本人は喜んで
帰っていく。

逆に、本人のためを思っていろいろ考えてやると、逆恨みされることさえある。
例えば、だ。「酒癖が悪く給料を家に入れないし、子供の面倒も見ない亭主」
にうんざりしている女が、「どうしたらいいでしょう?」と相談してきたとする。
どうしたもこうしたも、そんな男には三行半をつきつければいいではないか。
しかし、考えてみれば気の利いた女なら人に相談する前に男のもとを去って
いるはずだ。わざわざ人に相談するのは、女が男に未練があり、他人から
「大丈夫よ、きっとそのうち彼も変るわ。応援するからがんばって」と言って
もらいたいからだ。

それなのに、「そんな男とは別れれば」と言ってしまったら、まず確実にその
女とあなたの友情にはヒビが入る。「彼女のためを思って言ったのに」と
言っても無駄だ。その女は、客観的に自分の状況を判断できなくなっている。
そして、「相談」という形をとって他人の同情をひくことしか考えていない。

人気のあるカウンセラーとか占い師とかは、こうしたことをよく理解している
方々である。

ちなみに私はカウンセラーでも占い師でもないので、こういう心遣いはしない
ことにしている。相談者には「自分で考えたら?オトナなんだし」とキッパリ
言う。それで壊れる友情なら、もとからなかったも同じだ。そうやって友人を
取捨選択していくと、おのずからオトナの考えを持った友人だけが残っていく。
さっぱりしていいではないか。


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