TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

三周年

2003-01-17 11:05:42 | インポート
早いもので、今日でTABIが我が家にやってきて3年目。

TABIはうちで生まれたのではないので、誕生日よりも初めてうちの子になった日の
ほうがビビッドな思い出があって感慨深い。あの日も雪だったな。
当時流行りだったポケモンのカードとひきかえにもらわれてきた子犬。
7頭いた中で、無事に育ったのは何頭いるのか?
長男は、もらわれた先で処分された。
いまのところ消息がわかってて元気なのは、ほかに1頭だけだ。

お祝いに、去年の誕生日に作った鹿肉のテリーヌをまた作ろうと思ったが、生クリーム
がない。しかたないのでクリームチーズと卵で代用。
「そのチーズ、オレ用にチーズケーキ作るんで買ったんじゃないの?!」
と夫は文句言うが、いいじゃないの!あなたはまだあと40年くらい生きるだろうから
チーズケーキなんかいくらでも食べるチャンスあるでしょ。犬の寿命は短いのよ。

本犬はなんで今夜はご馳走なのかわからないが、喜んで食べている。
この子には泣かされたこともあったが、でもたくさんの幸せを運んでくれた。
ありがとうね、TABI。


「二度あることは三度」がまたも!

2003-01-15 11:05:46 | インポート
森の中で立ち止まったTABIが、急に走りだし木々の間に消えた。

またウサギか、と思ったらなんと、去年迷子になったところを二度保護したMISSYがいた。
今日は首輪もIDもなし。飼い主は一体何を?!
犬コレクターとか言われてもヤダからほっとこうか、と思ったが、彼女はトコトコと
ついて来る。レバー・ブラウニーのニオイにひかれてるのか?
真冬にペットの犬が森の中で凍死せず生きていくチャンスはほぼゼロだし、連れて帰る。うちで続けて3回も保護したのは、JACKに次いでMISSYが2頭目。

途中でNicolleにバッタリ。
いきさつを話したら「わざと飼い主が逃がしてるんじゃないの?ひどいわねー」
確かに、老犬で足をひきずってるし、世話しきれなくて捨てられた可能性も。
「こないだも、問題行動が治らない犬を飼い主が猟銃で撃ち殺したのよ」
う?ん、撃ち殺すのと森で凍死させるのと、どっちが犬にとって楽なのか?

夫が帰宅してから、彼がMISSYを飼い主の家へ車で連れていく。
飼い主は、驚くでも喜ぶでもなかったらしい。やっぱりね…
だけど犬の年齢を聞いてビックリ!まだ7歳だって!白髪・白内障・関節炎・皮膚炎
に加え、歯石や体臭・活動量などからSPCAでさえ10歳はゆうに越えてると判断したのに!
中型犬だし、7歳はまだ若い。アジリティのトライアルだって、7歳くらいの犬は
まだまだ現役で走ってるぞ。

犬保護のおかげで予定がすっかり狂ってしまい、夕食は夫とMario'sで。
あ?あ。犬助けもたいへんだよ。


Dog bite

2003-01-13 05:21:27 | インポート
台所でブランチの仕度をしていたら、散歩から帰った夫が「犬に咬まれちゃったよ」と言う。

またかよ、ドジ!と思いつつ、滅菌ガーゼと消毒薬を持ってきたら「オレじゃない、TABIだ」
TABIの右耳の一部が咬みちぎられ、出血していた。散歩中に出会った犬が、すれ違いざま
飛びかかって咬みついたんだそうだ。

ま、傷は小さいのですぐ治るだろう。手足の傷ならTABIに自分でなめさせればいいが、
耳では届かないので洗浄してやる。食塩大さじ1杯に水275mlを加えたもので血と汚れ
を洗い流し、傷薬を塗る。

これまでにもよその犬に咬まれることは何度もあったから、本犬も私たちも慣れている。
だが私が気になるのは、どういう状況で起きたか、だ。TABI側に原因があるなら、
TABIを躾なおさなければならない。相手の犬に挑戦的態度をとったために咬まれた
としたら、咬まれて当然だし、TABIの方を叱らなければならない。

夫の証言によると、相手の犬は出会ったときから毛を逆立てアタックモードだったそう。
飼い主もあとで「こいつはいつも攻撃的なんだ」と言っていたというから、テリトリー
意識の強い犬なのだろう。去勢してたかどうかはわからない。
だが、感心したことにこの飼い主は名前と電話番号を書いたメモを夫に渡し、なにか
あったら連絡するようにと言い残して去ったそうだ。番号がデタラメの可能性もあるが
少なくとも責任感のカケラはあるということだ。
おそらく、この犬による咬傷事件は過去にも何度となくあったのだろう。

今日はTABIをシャンプーしてやろうと思ったのに、傷が治るまで無理だ。
運のいいやつめ…


犬とマズル

2003-01-11 11:04:06 | インポート
森へ散歩に行ったら、HARBORを連れたNicolleに会う。

HARBORは、メスのジャーマン・シェパード。
Nicolleがおととしの夏、親の別荘に遊びに行ったら別荘の隣人が大きな箱を持ってきて
湖の中に落そうとしてるのを見た。なにがはいってるの、と聞くと、隣人はフタを開けた。
中には、生後間もない子犬が10頭折り重なっていた。
飼っていたシェパードが知らぬ間に妊娠していて、子犬を産んだのだが、いらないので
箱に詰めて溺死させるところだった。(カナダでは、このテでよく子犬を始末する)
Nicolleは箱をひったくって持ちかえり、子犬用ミルクで育て、懸命に里親を探した。
1頭だけ残ってしまったので、飼うことにした。それがHARBORだ。

今日はHARBORは、黒いナイロンのマズルをつけていた。
「よその人や犬をかまないように、これからは外出の時はつけることにしたの」とNicolle。
HARBORはおとなしい子だが、よその犬と仲良くできない。TABIだけは例外で、いつも
仲良く遊ぶ。また、とても飼い主に忠実で、他人が近づくと警戒し攻撃することがある。

実は彼女には言わなかったが、べつのスジからいろんな話を聞いている。
うっかり近づいて攻撃された人、いちどHARBORからキツイ目にあって以来二度と森へ行こうと
しない犬、愛犬のチワワを連れて遊びに訪れたらいきなり攻撃されてチワワが重症を
負ったと話してくれた人…
ちょっとこの界隈では有名である。

もともとの犬の性格によるものなのか?とくに訓練もされていないようなので、その
あたりにも原因があるような気がする。彼女は他にもハスキーなど多頭飼いをしていて
きちんとしたトレーニングにかける時間が全くないのだという。(そんなら何故複数の
犬を飼う?…ま、世の中いろいろだ)
「マズルは見た目ほど犬にとって残酷ではないのよ」と、彼女は繰り返し言うけれども、
攻撃性の根本的な解決にはならないだろう。うっかりマズルがとれたら最後、犬は
思いきり牙を立てる。

将来は、HARBORを警察犬か災害救助犬にするのが夢だという。
う?ん… 道は険しい気がするが… 新年だし、抱負は大きいほうがいいか(笑)


がんばれLUCKY

2003-01-09 05:55:41 | インポート
スコッティのLUCKYが、順調に快復しているもよう。

彼は、カリフォルニアに住む生後10ヶ月の白いスコティッシュ・テリア。
昨年の12月、近所のティーンエイジャーがこの子にガソリンをふりかけ、火をつけた。
顔と腹部を中心に重度の火傷を負いながらも命をとりとめたのは、LUCKYという名前
のおかげか?

私が聞かされた事件のあらましは、こうだ。
ある日、飼い主のもとへ近所の中・高生が訪れ「LUCKYを散歩に連れていってもいいか」
と聞いた。飼い主は、知っている子供たちだし「いいよ」と答え、LUCKYを外に出した。
それきりLUCKYの姿は見えなくなった。

飼い主がその子供たちに尋ねると、「知らない。途中でどこかへ逃げてしまった」と
答えた。数日後、やぶの中でか細い声で泣いているLUCKYを通行人が見つけ、警察に
通報。飼い主は動物病院へ駆けつけたが、手術費用が払えないため安楽死を獣医に
依頼し、LUCKYを置いて去った。この子犬を不憫に思った担当獣医は自腹を切って
治療費を一部負担し、病院に置いて治療を続けた。事情を知った人々が「LUCKY基金」
を設立し、たくさんの人々の善意により今でもLUCKYが病院で治療を続けている。

こういう動物虐待事件は珍しくはないのだが、このケースも含め問題なのは飼い主側の
管理責任の欠如だ。いくら顔見知りとはいえ、中・高生のガキに愛犬を預けるなんて
常軌を逸している。中・高生のガキなんて何をするかわからない。小遣い欲しさに
犬猫を実験用に売り飛ばすかもしれないし、黒魔術の儀式に生贄として使うかもしれない。
逆のシナリオもありうる。「犬に噛まれて怪我をした」と訴えられたらどうするのだ?

この中・高生のガキには、法的に何のおとがめもない。子供のイタズラ、ってことで。
でも、この子犬は火傷の痛みと戦い続けている。白くてフワフワだった毛が、
すっかりハゲちょびだ。こういう事件で辛い思いをするのは、いつも犬のほうだ。

飼い主がよ?く注意して守ってあげなきゃ。
http://www.sbvs.com/luckie_fund.htm