TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

犬とマズル

2003-01-11 11:04:06 | インポート
森へ散歩に行ったら、HARBORを連れたNicolleに会う。

HARBORは、メスのジャーマン・シェパード。
Nicolleがおととしの夏、親の別荘に遊びに行ったら別荘の隣人が大きな箱を持ってきて
湖の中に落そうとしてるのを見た。なにがはいってるの、と聞くと、隣人はフタを開けた。
中には、生後間もない子犬が10頭折り重なっていた。
飼っていたシェパードが知らぬ間に妊娠していて、子犬を産んだのだが、いらないので
箱に詰めて溺死させるところだった。(カナダでは、このテでよく子犬を始末する)
Nicolleは箱をひったくって持ちかえり、子犬用ミルクで育て、懸命に里親を探した。
1頭だけ残ってしまったので、飼うことにした。それがHARBORだ。

今日はHARBORは、黒いナイロンのマズルをつけていた。
「よその人や犬をかまないように、これからは外出の時はつけることにしたの」とNicolle。
HARBORはおとなしい子だが、よその犬と仲良くできない。TABIだけは例外で、いつも
仲良く遊ぶ。また、とても飼い主に忠実で、他人が近づくと警戒し攻撃することがある。

実は彼女には言わなかったが、べつのスジからいろんな話を聞いている。
うっかり近づいて攻撃された人、いちどHARBORからキツイ目にあって以来二度と森へ行こうと
しない犬、愛犬のチワワを連れて遊びに訪れたらいきなり攻撃されてチワワが重症を
負ったと話してくれた人…
ちょっとこの界隈では有名である。

もともとの犬の性格によるものなのか?とくに訓練もされていないようなので、その
あたりにも原因があるような気がする。彼女は他にもハスキーなど多頭飼いをしていて
きちんとしたトレーニングにかける時間が全くないのだという。(そんなら何故複数の
犬を飼う?…ま、世の中いろいろだ)
「マズルは見た目ほど犬にとって残酷ではないのよ」と、彼女は繰り返し言うけれども、
攻撃性の根本的な解決にはならないだろう。うっかりマズルがとれたら最後、犬は
思いきり牙を立てる。

将来は、HARBORを警察犬か災害救助犬にするのが夢だという。
う?ん… 道は険しい気がするが… 新年だし、抱負は大きいほうがいいか(笑)


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